多治見市モザイクタイルミュージアム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
多治見市モザイクタイルミュージアム
地図
施設情報
専門分野 モザイクタイル
事業主体 多治見市
管理運営 一般財団法人たじみ・笠原タイル館(指定管理者
開館 2016年6月4日
所在地 507-0801
岐阜県多治見市笠原町2082-5
位置 北緯35度17分56.8秒 東経137度09分34.3秒 / 北緯35.299111度 東経137.159528度 / 35.299111; 137.159528座標: 北緯35度17分56.8秒 東経137度09分34.3秒 / 北緯35.299111度 東経137.159528度 / 35.299111; 137.159528
外部リンク www.mosaictile-museum.jp
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示

多治見市モザイクタイルミュージアム(たじみしモザイクタイルミュージアム、MOSAIC TILE MUSEUM Tajimi)は、岐阜県多治見市笠原町2082-5にあるモザイクタイル博物館。2016年(平成28年)6月4日に開館した。一般財団法人たじみ・笠原タイル館が指定管理者を務めている[1]

特色[編集]

1枚の表面積が50cm2以下のタイルをモザイクタイルと呼ぶ[2]。最盛期の土岐郡笠原町には100以上のタイル工場が存在し、多治見市に編入後の2018年(平成30年)時点でも生産量・シェアともに日本一である[2]。タイルコレクションを中心に、地域で培われてきたタイルの情報や技術を発信する。

歴史[編集]

2006年(平成18年)に多治見市が土岐郡笠原町を編入合併すると、合併の際に「新市建設計画」と「第6次多治見市総合計画」が立案され、笠原町役場跡地にモザイクタイルに関する博物館が整備された。1960年代までは多治見市立笠原小学校があった場所である。総事業費は12億円であり[3]合併特例債が使用されている。

合併から10年後の2016年(平成28年)6月4日、多治見市モザイクタイルミュージアムが開館した[3]。開館前には年間2万5000人の入館者を見込んでいたが、開館後の一か月で入館者が1万人を超える人気ぶりであり、開館2年目には累計入館者数が30万人を超えた[2]

施設[編集]

多治見市モザイクタイルミュージアム
情報
設計者 藤森照信
構造形式 鉄筋コンクリート造[4]
敷地面積 6,789 m² [4]
延床面積 1,925 m² [4]
階数 4階建[4]
開館開所 2016年6月4日[3]
テンプレートを表示

設計は自然素材を取り入れた建築が特徴の藤森照信であり、タイルの原料を掘り出す採土場をモチーフにしている[5]。藤森は「街の中には土を採る場所がポコポコあり、それをイメージして外壁に土を塗り、タイルをはめ込んだ」としている[3]鉄筋コンクリート造4階建であり、延床面積は1,925m2、敷地面積は6,789m2[4]

1階
ミュージアムショップや体験工房。
2階
最新のタイル情報を紹介する産業振興コーナー。
3階
タイルの製造工程や歴史がわかる資料コーナー。
4階
半屋外構造の吹き抜け。壁面には「富士山」、「マリリン・モンロー」、「笠原の風景」などのモザイクタイル画が展示されている[3]

利用案内[編集]

開館時間
  • 9:00~17:00
休館日
  • 年末年始
アクセス

脚注[編集]

  1. ^ ABOUT US”. 多治見市モザイクタイルミュージアム. 2019年11月14日閲覧。
  2. ^ a b c 地場産業の再評価で高まるまちへの誇り 多治見市モザイクタイルミュージアム 金剛
  3. ^ a b c d e 「モザイクタイルミュージアム 生産日本一の多治見に きょう一般公開」『毎日新聞』2016年6月4日
  4. ^ a b c d e モザイクタイルミュージアム開館”. 建通新聞. 2019年11月14日閲覧。
  5. ^ 『Casa BRUTUS特別編集 世界のベストミュージアム』マガジンハウス社、2017年、p.159

外部リンク[編集]