吉田優利

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 吉田 優利 
Yuri YOSHIDA
基本情報
名前 吉田 優利
生年月日 (2000-04-17) 2000年4月17日(23歳)
身長 158 cm (5 ft 2 in)
体重 58 kg (128 lb)
国籍 日本の旗 日本
出身地 日本の旗 日本千葉県市川市
経歴
大学 日本ウェルネススポーツ大学 在学中
プロ転向 2020年=JLPGA92期
現在のツアー LPGA of Japan Tour
プロ勝利数 3
優勝数
日本LPGA 3
LPGAメジャー選手権最高成績
全米女子OP 予選落ち(2019)アマチュア出場
成績
初優勝 楽天スーパーレディース(2021年6月)
ベストスコア 65
世界ランク最高位 79位(2022年9月5日付)
賞金ランク最高位 6位(2022年)
2022年11月27日現在
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吉田 優利(よしだ ゆうり、2000年4月17日 - )は、千葉県市川市出身の女性プロゴルファー。所属はエプソン。マネジメント事務所はZONE辻村明志に師事。

来歴[編集]

アマチュア時代[編集]

ゴルフを始めて半年の頃コースデビューしスコアは102で、その頃からコーチを付けて練習するようになった[1]麗澤中学校・高等学校に進み、ゴルフ部に入部。1学年下に後にプロテストに同時合格する西郷真央が居た。

中学校在学時の2014年10月、NOBUTA GROUPマスターズGCレディースにプロツアー初出場し予選落ち。2017年、「世界ジュニアゴルフ選手権」で平岡瑠依と出場した女子団体で台湾に次ぐ2位[2]

2018年、「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」で優勝している。2位上野菜々子に1打差、吉本ここね西村優菜安田祐香ミレニアム世代らを抑えての優勝であった[3]。「日本ジュニアゴルフ選手権競技」女子15歳~17歳の部でも2位・政田夢乃に1打差、澁澤莉絵留、安田らを抑えて優勝[4]。「世界女子アマチュアチーム選手権」では安田、西村と出場し、団体2位。

2019年、「ワールドレディスチャンピオンシップ」では優勝した渋野日向子らと最終日最終組を経験[5]全米女子オープンに初出場するも8オーバーの108位で予選落ち[6]。同年秋の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)プロテストに挑戦し、通算2アンダーの12位タイで合格した[7]

プロ転向後[編集]

2020−21年シーズン[編集]

2021年、「KKT杯バンテリンレディスオープン」で4位タイとなり、プロ入り後初のトップ10入り。新規大会の「楽天スーパーレディース」では最終日に8バーディーを奪う猛チャージで通算18アンダー、2位タイの高橋彩華比嘉真美子に3打差をつけてツアー初優勝[8]。その後、9月の「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」では最終日に65(7アンダー)で回り、14アンダーで並んだ岡山絵里とのプレーオフに持ち込み、プレーオフ2ホール目で優利がパー、岡山がボギーとなって逆転勝ちでツアー2勝目を挙げた[9]

2022年シーズン[編集]

4月「KKT杯バンテリンレディスオープン」にて最終日18ホールを終わった段階でクラブハウスリーダーで後続の結果を待機、植竹希望西村優菜小倉彩愛と-8アンダーで並んで4人のプレーオフになり、1ホール目で西村が脱落、2ホール目で小倉も脱落して最終的には植竹と一騎打ちの形になり2時間近い死闘の末に迎えた6ホール目に植竹がバーディーを奪って惜しくも優勝を逃した。結局、そのシーズンは優勝することが出来なかった。

2023年シーズン[編集]

5月上旬のJLPGAメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ」では各選手が厳しいメジャー仕様のコースセッティングに苦しむ中で2日目に首位に立ち、3日目は強風、最終日は雨天と厳しい環境の中での我慢のゴルフを展開、最終日には追ってくる小祝さくら申智愛に1打差に迫られる場面があったが、17番ホールでのバーディーで突き放し、最終的にはトーナメント史上初となるオーバーパー(+1オーバー)ながら2021年9月以来となるツアー3勝目を国内メジャー大会初優勝で飾った[10]

人物[編集]

父は料理人で、東京都内で居酒屋を経営しており、優利自身も年1回は父の店で1日店員を務めることもある[11]

実妹もアマチュアゴルファーで、プロを目指して奮闘しており、プロのトーナメントにも出場経験がある[12]

プロフィール[編集]

トーナメント成績[編集]

ツアー優勝[編集]

JLPGAツアー(3)[編集]

No. Date Tournament スコア 2位との差 2位(タイ)
1 2021年7月29-31日 楽天スーパーレディース −18(65-67-66=198) 3打差 日本の旗 高橋彩華
日本の旗 比嘉真美子
2 2021年9月3-5日 ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント −14(69-68-65=202) プレーオフ 日本の旗 岡山絵里
3 2023年5月4-7日 ワールドレディスチャンピオンシップ +1(71-69-76-73=289) 3打差 大韓民国の旗 申智愛

太字は公式戦

脚注[編集]

  1. ^ ジュニアゴルフアカデミー #60 吉田優利(1) - YouTube
  2. ^ 大林奈央が優勝 河本力は6位/世界ジュニア選手権”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年8月29日閲覧。
  3. ^ 吉田優利が初優勝 連覇狙った安田祐香は4位/日本女子アマ”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年8月29日閲覧。
  4. ^ 吉田優利が2冠達成 男子は杉浦悠太/日本ジュニア”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年8月29日閲覧。
  5. ^ 目の前で優勝争い アマ吉田優利「テレビを見ているようだった」”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年8月29日閲覧。
  6. ^ 比嘉真美子は首位で決勝へ 日本勢6人が予選通過/全米女子OP”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年8月29日閲覧。
  7. ^ 21人の新人誕生 安田祐香、吉田優利、アン・シネらが合格/女子プロテスト”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年8月29日閲覧。
  8. ^ "21歳の吉田優利が怒濤のバーディラッシュで初優勝! 楽天初代王者に輝く". ALBA.Net. グローバルゴルフメディアグループ株式会社. 31 July 2021. 2021年8月29日閲覧
  9. ^ "「勝つことが快感」"コスメ番長"吉田優利プレーオフ制しツアー2勝目". ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. 5 September 2021. 2021年9月5日閲覧
  10. ^ "吉田優利が国内メジャー初V 申が3打差2位、上田らが5打差3位、アマ馬場は50位". 日刊スポーツNEWS. 日刊スポーツ新聞社. 7 May 2023. 2023年5月7日閲覧
  11. ^ "絶対通います…吉田優利が"居酒屋店員"に!? まさかのアルバイト姿にファン騒然". e!Golf. 株式会社メディア・ヴァーグ. 8 December 2022. 2023年2月2日閲覧
  12. ^ "【ツアーこぼれ話】吉田優利、今季3度目2位も将来の姉妹Vへ視界良好". サンケイスポーツ. 産経デジタル. 17 August 2022. 2023年2月2日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]