古キエフ山

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ウクライナ国立歴史博物館が立つ古キエフ山

古キエフ山(こキエフさん、ウクライナ語Старокиївська гора、スタロキーイウシカ・ホラー)は、ウクライナの首都キエフにある歴史的地名ドニプロ川の右岸に位置する小高くて広い。名称は中世キエフの中心、いわゆる「上町」(Верхнє місто)が置かれたことにちなむ[1]。『ルーシ年代記』の伝説によれば、キーイ公爵がキエフの都市を創建した場所であるという。9世紀から13世紀前半にかけてキエフ大公国の政治的中心、大公の宮殿、貴族聖職者の屋敷があった地域。1240年モンゴル帝国の攻撃を受けて荒地となった。17世紀以降、ペトロー・モヒーラを始めとするキエフの統治者によって復興された。山頂には什一聖堂の跡とウクライナ国立歴史博物館がある。また、『ルーシ年代記』を引用して「ここからルーシの地の始まった」という記念碑が立つ。

脚注[編集]

  1. ^ 「古キエフ山」『キエフ大辞典』

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座標: 北緯50度27分30秒 東経30度30分58秒 / 北緯50.45833度 東経30.51611度 / 50.45833; 30.51611