南富山駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
南富山駅
駅全景(2021年4月)
みなみとやま
Minamitoyama
地図
所在地 富山県富山市大町217-8
北緯36度40分13.9秒 東経137度13分13.4秒 / 北緯36.670528度 東経137.220389度 / 36.670528; 137.220389座標: 北緯36度40分13.9秒 東経137度13分13.4秒 / 北緯36.670528度 東経137.220389度 / 36.670528; 137.220389
駅番号 T61
所属事業者 富山地方鉄道
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
618人/日(降車客含まず)
-2019年-
乗降人員
-統計年度-
1,276人/日
-2019年-
開業年月日 1914年大正3年)12月6日[1]
乗入路線 2 路線
所属路線 不二越線*
キロ程 3.3 km(稲荷町起点)
T60 大泉 (1.1 km)
所属路線 上滝線*
キロ程 0.0 km(南富山起点)
(1.3 km) 朝菜町 T62
備考 直営駅
* 全列車が相互直通運転を実施。
テンプレートを表示
南富山駅前停留場
停留場に停車するT100形電車(2019年5月)
みなみとやまえきまえ
Minamitoyamaeki-mae
(0.3 km) 大町 C02
地図
所在地 富山県富山市大町217-8
所属事業者 富山地方鉄道
所属路線 富山軌道線(本線)
キロ程 0.0 km(南富山駅前起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
2,167[2]人/日
-2019年-
開業年月日 1915年大正3年)3月13日[3]
テンプレートを表示

南富山駅(みなみとやまえき)は、富山県富山市大町にある富山地方鉄道。隣接して富山軌道線の車庫である南富山車両区や、富山地鉄の運転研修センターなどが設置されている。

本項では富山軌道線の駅である南富山駅前停留場についても記述する。駅番号は南富山駅はT61、南富山駅前電停はC01である。

利用可能な鉄道路線[編集]

歴史[編集]

駅構造[編集]

駅員配置駅(終日)で、駅舎1階の一部と2階に南富山運転区、3階に運転研修センターが入居している[24]。また、屋上には踏切警報機が設置されている[3][24][25]

不二越線・上滝線は、島式ホーム1面2線[26][27]の地上駅。不二越線の終着駅・上滝線の起点駅(境界駅)であるが[1]、両線で全列車が相互直通運転を行っている[3]

富山軌道線は、相対式ホーム2面2線の地上駅で、乗車専用ホーム部分は単線[28]。乗車ホーム手前の複線部分に単車3両分が停車可能な降車専用ホームを設けている[3][28]

乗車専用ホーム終端から南富山車両区までさらに線路が続いている。この線路は駅舎と不二越線・上滝線ホームの間の利用者用通路を横切っており[3]、ここの構内踏切は通路側だけでなく線路側にも遮断機が設けられた珍しい構造になっている[24]

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先
鉄道線のりば
1 不二越・上滝線 下り 電鉄富山方面
2 上り 上滝岩峅寺方面
市内電車のりば 富山駅方面
駅舎側 1系統 上り 富山駅ゆき
2系統 富山大学前ゆき
4系統 岩瀬浜ゆき
反対側 1系統・2系統・4系統 - 降車専用
  • 上記のホーム間に1975年(昭和50年)3月31まで笹津線のホーム(2面1線)が存在していた。

南富山車両区[編集]

富山軌道線の車両が所属し、日常検査を行う。1967年(昭和42年)に千歳町車庫が現在地近くに移転して開設されたもので、移転・開設当初は堀川車庫と称した。その後、1980年代に入り、富山市の都市計画に支障するため1985年(昭和60年)3月に現在の場所に新築移転したものである[29]。1985年の移転以前は工場機能も有していたが、この移転時に規模が縮小されて検車専門となり、工場機能は鉄道線の稲荷町車両基地に統合された[29]

なお、富山地方鉄道発足当時、富山軌道線の車庫は現在の地鉄ビル前停留場の近くにあり、桜町車庫と称していた。この車庫が1951年(昭和26年)に移転して千歳町車庫となった。さらに1967年(昭和42年)に再度移転して堀川車庫となり、1985年(昭和60年)には南富山車両区となった。現在の正式名称は「稲荷町テクニカルセンター南富山車庫」である。

利用状況[編集]

「富山県統計年鑑」および「富山市統計書」によると、2019年度の1日平均乗車人員618人である。

近年の1日平均乗降人員と乗車人員推移は以下の通りである。

年度 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
1995年 1,782
1996年 1,680
1997年 1,456
1998年 1,343
1999年 1,236
2000年 1,188
2001年 1,136 554
2002年 1,150 565
2003年 1,086 533
2004年 1,058 523
2005年 1,115 559
2006年 1,145 580
2007年 1,111 547
2008年 1,099 539
2009年 1,086 528
2010年 1,117 540
2011年 1,155 559
2012年 1,179 570
2013年 1,169 548
2014年 1,240 630
2015年 1,346 673
2016年 1,315 643
2017年 1,345 675
2018年 1,292 634
2019年 1,276 618

駅周辺[編集]

隣の駅[編集]

富山地方鉄道
不二越・上滝線
大泉駅 (T60)(不二越線) - 南富山駅 (T61) - 朝菜町駅 (T62)(上滝線)
富山軌道線(本線)
南富山駅前駅 (C01) - 大町停留場 (C02)
笹津線(廃線)
南富山駅 - 日本繊維前駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c 川島 2010, p. 76.
  2. ^ 富山県 駅乗降客数”. 2021年4月19日閲覧。[出典無効]
  3. ^ a b c d e f 川島 2010, p. 82.
  4. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1914年12月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ a b c d e 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、182頁。 
  6. ^ a b 朝日 2013, p. 14.
  7. ^ a b c 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、184頁。 
  8. ^ a b c d 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、183頁。 
  9. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1921年4月29日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ 『鉄道停車場一覧 : 附・関係法規、線路図運賃早見表』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  11. ^ 「鉄道営業廃止許可」『官報』1933年3月16日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  12. ^ 「鉄道営業廃止」『官報』1933年5月4日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  13. ^ 4月12日許可「鉄道譲渡許可」『官報』1933年4月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  14. ^ a b 富山地方鉄道(編)『富山地方鉄道五十年史』富山地方鉄道、1983年、347頁。 
  15. ^ a b c 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、175頁。 
  16. ^ 今尾恵介(監)『日本鉄道旅行地図帳 6号 北信越―全線・全駅・全廃線』新潮社、2008年、35頁。ISBN 978-4107900241 
  17. ^ 今尾恵介(監)『日本鉄道旅行地図帳 6号 北信越―全線・全駅・全廃線』新潮社、2008年、36頁。ISBN 978-4107900241 
  18. ^ a b c 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、176頁。 
  19. ^ 富山地方鉄道(編)『富山地方鉄道五十年史』富山地方鉄道、1983年、548頁。 
  20. ^ a b c 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、177頁。 
  21. ^ 朝日 2013, p. 15.
  22. ^ 富山地方鉄道(編)『写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み』富山地方鉄道、1979年、68頁。 
  23. ^ 『富山地方鉄道70年史 -この20年のあゆみ-』(2000年9月、富山地方鉄道株式会社発行)99頁。
  24. ^ a b c 立野 2017, p. 193.
  25. ^ 富山地鉄は「文字案件」とレトロな駅舎、車両の宝庫”. 日刊スポーツ (2020年11月26日). 2021年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月22日閲覧。
  26. ^ 川島 2010, p. 30.
  27. ^ 立野 2017, p. 192.
  28. ^ a b 立野 2017, p. 194.
  29. ^ a b 飯島巌・西脇恵・諸河久 『私鉄の車両10 富山地方鉄道 加越能鉄道』 保育社、1985年、ISBN 4-586-53210-6、p.150

参考文献[編集]

  • 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第7巻 富山・糸魚川・黒部エリア』講談社、2010年10月20日。ISBN 978-4-06-270067-2 
  • 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄19 富山地方鉄道 富山ライトレール・万葉線 黒部峡谷鉄道・北越急行』朝日新聞出版、2013年3月31日。 
  • 立野幸雄『とやま駅物語』富山新聞社、2017年7月20日。ISBN 978-4-8330-2104-3 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]