前山寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
前山寺

三重塔
所在地 長野県上田市前山300
位置 北緯36度20分28.1秒 東経138度11分50.8秒 / 北緯36.341139度 東経138.197444度 / 36.341139; 138.197444座標: 北緯36度20分28.1秒 東経138度11分50.8秒 / 北緯36.341139度 東経138.197444度 / 36.341139; 138.197444
山号 獨股山・独鈷山
宗派 真言宗智山派
本尊 大日如来
法人番号 1100005004191 ウィキデータを編集
テンプレートを表示

前山寺(ぜんさんじ)は、長野県上田市前山にある真言宗智山派寺院。山号は獨股山又は独鈷山。本尊は大日如来独鈷山(1,266メートル)の山麓にあり、塩田城の鬼門に位置する。

また「未完成の完成の塔」と呼ばれる重要文化財の三重塔がある(後述)。

名物は境内で採れた鬼ぐるみを使った胡桃おはぎ

歴史[編集]

812年弘法大師空海護摩修行の霊場として開創したといわれる。当初は法相宗三論宗を兼ねていたが、1331年善通寺から長秀上人が訪れ、現在の地に移し規模を拡大させたとされる。のち貞享年中(1684年1687年)に真言宗智山派に改宗された。

境内[編集]

秋の前山寺
  • 三重塔 - 国の重要文化財。和様・禅宗様の折衷様式。建立年代は不明だが、様式から室町時代と推定されている。三間三重で高さ19.5メートル、屋根は杮葺きである。二層三層に廻縁勾欄はないが、長い胴貫が四方に突き出し調和させていることから、「未完成の完成の塔」と呼ばれている。
  • 本堂 - 約400年前に建てられた間口十間、奥行八間の木造茅葺屋根の本堂。
  • 奥の院 - 奥の院は岩屋堂と呼ばれ、昔、護摩修行の霊場であったとされる場所である。現在は岩屋の中に弘法大師が安置されている。1793年この山を穿ち、西国三十三所観音札所の仏像を祀り、近隣の信仰を集めた。明治になり損壊や盗難が相次ぎ当寺に移された。現在は近隣の石工組合の協力を得、石造の観音像が復元された。

所在地[編集]

  • 長野県上田市前山300

交通アクセス[編集]

拝観について[編集]

  • 9~16時 入山料 200円

周辺寺院[編集]

前山寺がある塩田平周辺は「信州の鎌倉」とも呼ばれ、かつて塩田北条氏の拠点として栄えたことから、鎌倉時代から室町時代にかけての中世の文化財が多く集まる。

参考文献[編集]

  • 前山寺由緒書

関連文献[編集]

外部リンク[編集]