刀八毘沙門天

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刀八毘沙門天(とうはちびしゃもんてん、とうはつびしゃもんてん)は、毘沙門天信仰の内に発祥した異形像である。

由来・経緯[編集]

正式な経典、由来は定かではない。「刀八」とは、兜跋(とばつ)から発祥したと考えられ、戦国時代に多くの武将達の信仰を集めた。

姿は、兜跋毘沙門天とは異なり、三面十臂像・四面十二臂像など様々である。共通して特徴的なのは、刀を八本持ち獅子に乗る像が多く見られる。さらに大部分の刀八毘沙門天は、頭上に如来を頂いている姿が目立つ。

信仰の上で、通常の毘沙門天信仰と変わりはなく、戦国武将の守り本尊として祀られるケースが多い。戦国武将の上杉謙信は、刀八毘沙門の旗を掲げていた。

刀八毘沙門天を祀る主な寺院[編集]

ほか