六郷駅

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六郷駅
六郷駅跡の記念公園(2005年8月)
ろくごう
Rokugō
参郷 (2.0 km)
(2.6 km) 倶知安
所在地 北海道虻田郡倶知安町北4条東8丁目
北緯42度54分16.5秒 東経140度46分12.3秒 / 北緯42.904583度 東経140.770083度 / 42.904583; 140.770083座標: 北緯42度54分16.5秒 東経140度46分12.3秒 / 北緯42.904583度 東経140.770083度 / 42.904583; 140.770083
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 胆振線
キロ程 80.4 km(伊達紋別起点)
電報略号 ロク
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1919年大正8年)11月15日[1]
廃止年月日 1986年昭和61年)11月1日[2]
備考 胆振線廃線に伴い廃駅[1]
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1976年の六郷駅と周囲約750m範囲。左が倶知安方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

六郷駅(ろくごうえき)は、かつて北海道後志支庁虻田郡倶知安町北4条東8丁目に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)胆振線廃駅)である[1]電報略号ロク事務管理コードは▲131915[3]

歴史[編集]

駅名の由来[編集]

当地が「倶知安町6号線(西6号線[8])」にあることからそれをもじって名付けた[9]

駅構造[編集]

廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の南西側(倶知安方面に向かって左手側)に存在した[5]転轍機を持たない棒線駅となっていた[5]。かつては相対式ホーム2面2線を有する、列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった1線は交換設備運用廃止後に線路、ホーム共に撤去されていた[5]

無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の南西側に位置し、ホーム中央部分に接していた[5]。無人化後は正面の事務室部分の窓は板材が打ち付けられ、閉鎖されていた[10]

利用状況[編集]

  • 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は10人[5]

駅周辺[編集]

駅跡[編集]

2001年(平成13年)時点では記念公園として整備され[10]第3種車止め付き[10]レールとホーム、駅名標が設置され、ホームに横付けする形で国鉄の旧型客車であるオハ46形オハ46 501ヨ6000形7900番台車掌車ヨ7913の2両が静態保存・展示されている[13]。また9600形蒸気機関車9669の動輪も記念碑として展示されている[13]踏切警報機付きの踏切も再現されている[10]。車輌はパークゴルフの休憩場に利用され、乗車可能である[10]。駅舎は残っておらず、ホームは模擬である[10]。2010年(平成22年)時点[14]、2011年(平成23年)時点でも同様であった[10]。胆振線沿線で唯一の記念施設である[10]。尚、本当の駅の位置は公園の西側であり、ホームが雑草に埋もれているものの現存している。

隣の駅[編集]

日本国有鉄道
胆振線
参郷駅 - 六郷駅 - 倶知安駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、860頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 「日本国有鉄道公示第109号」『官報』、1986年10月14日。
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、227頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ 「日本国有鉄道公示第383号」『官報』、1971年9月30日。
  5. ^ a b c d e f g 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)94ページより。
  6. ^ 「通報 ●胆振線蟠渓駅ほか6駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1971年9月30日、11面。
  7. ^ 「営業体制近代化」『交通新聞』交通協力会、1971年10月6日、1面。
  8. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、466頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  9. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、82頁。ASIN B000J9RBUY 
  10. ^ a b c d e f g h 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)205,208ページより。
  11. ^ a b c 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)6ページより。
  12. ^ a b 書籍『蒸気機関車完全名鑑 ビジュアル改訂版』(廣済堂ベストムック2011年1月発行)53ページより。
  13. ^ a b c d 書籍『鉄道廃線跡を歩くVIII』(JTBパブリッシング2001年8月発行)68-69ページより。
  14. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)152-154ページより。

関連項目[編集]