八幡山駅

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八幡山駅
八幡山駅(駅南側から、2008年10月)
はちまんやま
Hachiman-yama
KO09 上北沢 (0.6 km)
(0.7 km) 芦花公園 KO11
地図
所在地 東京都杉並区上高井戸一丁目1番11号
北緯35度40分11.6秒 東経139度36分56.6秒 / 北緯35.669889度 東経139.615722度 / 35.669889; 139.615722座標: 北緯35度40分11.6秒 東経139度36分56.6秒 / 北緯35.669889度 東経139.615722度 / 35.669889; 139.615722
駅番号 KO10
所属事業者 京王電鉄
所属路線 京王線
キロ程 8.4 km(新宿起点)
駅構造 高架駅
ホーム 1面4線*
乗降人員
-統計年度-
[京王 1]34,899人/日
-2022年-
開業年月日 1918年大正7年)5月1日[1]
備考 * 通過線2線を含む
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八幡山駅(はちまんやまえき)は、東京都杉並区上高井戸一丁目にある、京王電鉄京王線である。京王東管区所属。駅番号KO10。杉並区最南端の駅である。

なお、八幡山世田谷区の町名である(当駅は杉並区と世田谷区の区境付近にあり、構内の一部は世田谷区に跨がっている)。

年表[編集]

  • 1918年大正7年)5月1日 - 京王電気軌道の松沢駅として開業[1](現在の八幡山駅よりも、やや新宿側に存在していた[2])。
  • 1937年昭和12年)9月1日 - 八幡山駅に改称[1]
  • 1944年(昭和19年)5月31日 - 東京急行電鉄大東急)に併合。同社京王線の駅となる。
  • 1948年(昭和23年)6月1日 - 東急から京王帝都電鉄が分離。同社の駅となる。
  • 1968年(昭和43年)7月 - 環状八号線道路の新設に伴い、当駅付近の高架化工事に着手[3]。施工延長は1,080 m、費用は22億円[3]
  • 1970年(昭和45年)7月10日 - 高架駅となる[1]
  • 2001年平成13年)3月27日 - ダイヤ改正により快速停車駅となる[4]
  • 2005年(平成17年)8月4日 - 高架下の商業施設「京王リトナード八幡山」がオープン。新宿方の15店舗が先行開業。
  • 2006年(平成18年)
    • 2月 - 3月頃 - エレベーター(改札 - ホーム間)供用開始、トイレ移転。
    • 10月19日 - 京王リトナード八幡山グランドオープン。京王ストアなど新たに15店舗が開業。

駅構造[編集]


八幡山駅
配線図
上北沢駅
(3) 2 1 (0)


STRg STRf
STRc2 STR3 STR2 STRc3
STR+1 STRc4 STRc1 STR+4
KRWgl KRW+r KRW+l KRWgr
STR PSTR(L) PSTR(R) STR
STR PSTR(L) PSTR(R) STR
STR PSTR(L) PSTR(R) STR
STR KRWgl KRWg+r STR
KRWg+l KRWr KRWl KRWg+r
STR KRWgl KRW+r
STR2 STRc3 STRc2 STR3 KRWgl KRW+r
STRc1 STR+4 STR+1 STRc4 STR STR
STR STR STR STR
STRg STRf ENDEe ENDEe

芦花公園駅

島式ホーム1面2線と外側に通過線(本線)2線を有する高架駅である。

元々は地平駅で、1950年代には2600系2700系の3両編成が充当された各駅停車が通過するほどホームが小さかった[5]。当駅の高架化工事は、笹塚 - 調布間の複々線工事で環状八号線の横断の問題などもあり早めに着工され、当初は相対式ホーム2面2線の形態で高架化された。その後島式・相対式で中線を有する2面3線の形態となり、中線は朝ラッシュ時は上り線の待避で、日中以降は下り線の待避として使用されていたが、1987年頃に下り本線の南側に通過線が設置され、上り本線上の相対式ホームが使用停止され通過線となり、現在の1面4線の形態となった。相対式ホームは使用停止後も長らく残されていたが2001年8月頃に撤去された。

また、芦花公園駅寄りに10両編成対応の引上線が2本あり、同駅での折り返し運転や非常時のほか、夜間の車両留置に使用されていたが、連続立体交差事業に伴う高架線建設用地への転用のため、2022年3月のダイヤ改正により廃止された[6]

ホームと改札口の間にエレベーター1基とエスカレータ上下各1基が設置されている。トイレは1階改札口内にある。かつてはかなり奥まった場所にあったが、駅改良工事の進捗により2006年3月頃に芦花公園駅方階段左隣に移転した。ユニバーサルデザインの一環としてオストメイト対応設備を備えた「だれでもトイレ」を併設している。

高架下は2005年まで「京王クラウン街八幡山」と称する商業施設であったが、2005年から2006年にかけて「京王リトナード八幡山」に改装されており、京王ストアなど30店舗が入居している。

東隣の上北沢駅とは600メートル、西隣の芦花公園駅とは700メートルしか離れておらず、上北沢駅に至ってはホームが見えるほどである。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 KO 京王線 下り 調布橋本京王八王子高尾山口方面
2 上り 明大前笹塚新宿S 都営新宿線方面
  • 1番線と2番線の外側にある通過線は主本線となっており、停車列車の使用する1番線と2番線は副本線である。
  • 1番線の外側にある下り主本線は京王電鉄唯一の0番線である。上り主本線は3番線。
  • 2022年まで平日に当駅止まりと当駅始発の列車がそれぞれ各1本設定されていた。
  • 各停および快速ともに、上下線での待避が頻繁に行われている。
運転番線 営業番線 ホーム 新宿方面着発 京王八王子・高尾山口・橋本方面着発 備考
0 ホームなし 到着可 出発可 下り主本線
1 1 10両分 到着可 出発可 下り副本線
2 2 10両分 出発可 到着・出発可 上り副本線
3 ホームなし 出発可 到着可 上り主本線

利用状況[編集]

2022年度の1日平均乗降人員34,899人である[京王 1]。区間急行通過駅では最も多く、急行・区間急行停車駅の桜上水駅よりも多い。

近年の1日平均乗降人員及び乗車人員の推移は下表の通りである。

年度別1日平均乗降・乗車人員[* 1][* 2]
年度 1日平均
乗降人員[* 3]
1日平均
乗車人員[* 4]
出典
1955年(昭和30年) 4,185
1956年(昭和31年) 2,693 [東京都統計 1]
1957年(昭和32年) 3,158 [東京都統計 2]
1958年(昭和33年) 3,458 [東京都統計 3]
1959年(昭和34年) 3,826 [東京都統計 4]
1960年(昭和35年) 8,499 4,335 [東京都統計 5]
1961年(昭和36年) 9,704 4,916 [東京都統計 6]
1962年(昭和37年) 10,941 5,588 [東京都統計 7]
1963年(昭和38年) 13,711 7,031 [東京都統計 8]
1964年(昭和39年) 14,499 7,405 [東京都統計 9]
1965年(昭和40年) 14,998 7,637 [東京都統計 10]
1966年(昭和41年) 15,170 7,602 [東京都統計 11]
1967年(昭和42年) 15,537 7,983 [東京都統計 12]
1968年(昭和43年) 15,892 7,931 [東京都統計 13]
1969年(昭和44年) 16,430 8,209 [東京都統計 14]
1970年(昭和45年) 16,741 8,342 [東京都統計 15]
1971年(昭和46年) 8,751 [東京都統計 16]
1972年(昭和47年) 18,358 9,298 [東京都統計 17]
1973年(昭和48年) 18,819 9,651 [東京都統計 18]
1974年(昭和49年) 19,600 9,638 [東京都統計 19]
1975年(昭和50年) 18,790 9,344 [東京都統計 20]
1976年(昭和51年) 18,781 9,252 [東京都統計 21]
1977年(昭和52年) 18,816 9,258 [東京都統計 22]
1978年(昭和53年) 18,556 9,151 [東京都統計 23]
1979年(昭和54年) 18,151 9,246 [東京都統計 24]
1980年(昭和55年) 18,307 9,222 [東京都統計 25]
1981年(昭和56年) 19,090 9,619 [東京都統計 26]
1982年(昭和57年) 19,325 9,737 [東京都統計 27]
1983年(昭和58年) 20,136 10,134 [東京都統計 28]
1984年(昭和59年) 23,318 11,611 [東京都統計 29]
1985年(昭和60年) 24,885 12,392 [東京都統計 30]
1986年(昭和61年) 26,112 13,008 [東京都統計 31]
1987年(昭和62年) 27,602 13,697 [東京都統計 32]
1988年(昭和63年) 28,304 14,205 [東京都統計 33]
1989年(平成元年) 28,403 14,271 [東京都統計 34]
1990年(平成02年) 29,314 14,685 [東京都統計 35]
1991年(平成03年) 30,438 15,333 [東京都統計 36]
1992年(平成04年) 30,448 15,296 [東京都統計 37]
1993年(平成05年) 30,782 15,518 [東京都統計 38]
1994年(平成06年) 30,566 15,441 [東京都統計 39]
1995年(平成07年) 30,624 15,464 [東京都統計 40]
1996年(平成08年) 30,817 15,611 [東京都統計 41]
1997年(平成09年) 30,733 15,592 [東京都統計 42]
1998年(平成10年) 31,396 16,003 [東京都統計 43]
1999年(平成11年) 31,389 15,959 [東京都統計 44]
2000年(平成12年) 31,595 16,068 [東京都統計 45]
2001年(平成13年) 32,719 16,824 [東京都統計 46]
2002年(平成14年) 34,126 17,594 [東京都統計 47]
2003年(平成15年) 35,492 18,296 [東京都統計 48]
2004年(平成16年) 35,639 18,329 [東京都統計 49]
2005年(平成17年) 36,611 18,709 [東京都統計 50]
2006年(平成18年) 38,082 19,389 [東京都統計 51]
2007年(平成19年) 39,594 20,104 [東京都統計 52]
2008年(平成20年) 39,784 20,135 [東京都統計 53]
2009年(平成21年) 39,614 20,030 [東京都統計 54]
2010年(平成22年) 40,583 20,097 [東京都統計 55]
2011年(平成23年) 39,321 19,866 [東京都統計 56]
2012年(平成24年) 39,627 19,827 [東京都統計 57]
2013年(平成25年) 40,664 20,342 [東京都統計 58]
2014年(平成26年) 40,711 20,332 [東京都統計 59]
2015年(平成27年) 42,108 20,975 [東京都統計 60]
2016年(平成28年) 42,570 21,238 [東京都統計 61]
2017年(平成29年) 43,260 21,570 [東京都統計 62]
2018年(平成30年) 43,959 21,912 [東京都統計 63]
2019年(令和元年) 43,346 21,568 [東京都統計 64]
2020年(令和02年) 31,425 15,649 [東京都統計 65]
2021年(令和03年) [京王 2]32,793
2022年(令和04年) [京王 1]34,899

駅周辺[編集]

周辺は住宅地である。

バス路線[編集]

駅名の由来[編集]

現在の駅名である「八幡山」は、駅の東南側にある八幡宮(八幡宮がある)に由来する。

隣の駅[編集]

京王電鉄
KO 京王線
特急・急行・区間急行
通過
快速
桜上水駅 (KO08) - 八幡山駅 (KO10) - 千歳烏山駅 (KO12)
各駅停車
上北沢駅 (KO09) - 八幡山駅 (KO10) - 芦花公園駅 (KO11)

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 「駅の変遷」『2011京王ハンドブック』 (PDF) - 京王電鉄
  2. ^ 今昔マップontheWeb - 駅名表記がないが松沢病院に近い位置に開設されているのがわかる。
  3. ^ a b 京王電鉄『京王電鉄五十年史』p.228。
  4. ^ 平澤崇、2001、「京王電鉄のダイヤ改正は高速志向」、『鉄道ジャーナル』(通巻415号)、鉄道ジャーナル社、2001年5月 p. 58
  5. ^ 鉄道ピクトリアル2014年8月・臨時増刊号「【特集】京王電鉄」p.122
  6. ^ Keio高架化Information Vol.3”. 京王電鉄株式会社. 2021年5月21日閲覧。
京王電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 京王電鉄株式会社. “1日の駅別乗降人員”. 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月2日閲覧。
  2. ^ 京王電鉄株式会社. “1日の駅別乗降人員”. 2022年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月2日閲覧。
東京都統計年鑑
京王電鉄の統計データ
  1. ^ 杉並区統計書 - 杉並区
  2. ^ 世田谷区統計書 - 世田谷区
  3. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  4. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都

関連項目[編集]

外部リンク[編集]