伊藤徳宇

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伊藤 徳宇
いとう なるたか
内閣府地方創生推進室より公表された肖像
生年月日 (1976-11-03) 1976年11月3日(47歳)
出生地 日本の旗 日本 三重県桑名郡多度町
出身校 早稲田大学政治経済学部卒業
前職 フジテレビジョン従業員
称号 学士(経済学)
早稲田大学2000年
公式サイト 桑名市長 伊藤なるたか

桑名市旗 第3代 桑名市長
当選回数 3回
在任期間 2012年12月19日 - 現職

桑名市旗 桑名市議会議員
当選回数 2回
在任期間 2006年 - 2008年
2010年 - 2012年
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伊藤 徳宇(いとう なるたか、1976年昭和51年〉11月3日[1] - )は、日本政治家三重県桑名市長(3期)。

三重県桑名市議会議員(2期)、桑名員弁広域連合議会議員などを歴任した。

来歴[編集]

生い立ち[編集]

三重県桑名郡多度町(のちの三重県桑名市)にて生まれた[2]多度町立多度西小学校多度町立多度中学校を経て、三重県立桑名高等学校を卒業[2]。上京し、早稲田大学政治経済学部経済学科に入学する。留年を経て[3]2000年に大学を卒業した[2]

フジテレビにて[編集]

大学卒業後、フジテレビジョンに就職[2]。同社では、主として営業衛星放送番組編成などを担当した[3]。その頃、知り合いの東京都渋谷区議会議員が、地方議会議員の仕事について「街をプロデュースする仕事だよ」[3]と語るのを聞き、関心を抱く。2005年、フジテレビを退社[2]

政治家として[編集]

2006年桑名市議会議員選挙に立候補し、初当選を果たした[2][4]。しかし、「しょせん34人のうちの1人では変えられない。市議としてできることとできないことが見えてきた」[2]と述べるなど、桑名市議会議員としての活動に限界を感じ、2008年桑名市長選挙に立候補した[2]。しかし、現職の水谷元に約6000票差で敗れ、落選した[3][5]。その後は、愛知県名古屋市の外資系生命保険会社に就職し、営業を担当する。

2010年の桑名市議会議員選挙に再び立候補し、返り咲きの当選を果たした[2][6]。その後、嘉田由紀子が設立した未来政治塾の塾生となる[2]

2012年の桑名市長選挙に日本未来の党の推薦を受けて再び立候補[7]し、現職の水谷元と一騎討ちで争うことになった[8][9][10][11]。桑名市長選挙は同年12月2日に投開票が行われ初当選した[12][13][14][15]。同年12月19日付で市長に就任した。

2016年の市長選は自民党・民進党の推薦と公明党の支持を受けて立候補。元市議の小川満美ら2候補を破り再選。

2020年の市長選では元県議の倉本崇弘が「全世帯に3万円の商品券を給付する」ことを選挙公約に掲げ立候補した。倉本はメディアの取材に応じ「財源には財政調整基金などを充てる」と答えた。伊藤は、桑名市議も務めた倉本に対し「地方財政はよく理解しているはず。ばらまきのような施策を掲げるのは無責任だ」と批判した[16][17]。投開票の結果、倉本ら2候補を破り3選。

政策・主張[編集]

  • 平成の大合併にともない、2004年に旧桑名市、桑名郡多度町、長島町の1市2町が合併して新桑名市が誕生したが、その問題点を指摘している。2012年の桑名市長選挙に立候補した際には、水谷元の市政に対して「旧2町の人の声が届かない市政になっている」[14]と指摘している。
  • 桑名市総合医療センターの新病院建設を推進している[8]。2012年の桑名市長選挙に立候補した際には、同病院の建設計画について「計画通りに引き継ぐ」[14]と主張した。また、「医師を集め、桑名で安心して医療を受けられる体制をつくりたい」[15]と主張している。
  • 2020年4月24日、新型コロナウイルス対策の財源に充てるため、自身を含む特別職5人、市議会議員26人の6月と12月の期末手当から各10万円を減額すると発表した[18]

脚注[編集]

  1. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、259頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j 桑名市長 伊藤なるたか”. プロフィール. 伊藤なるたか事務所. 2014年2月8日閲覧。
  3. ^ a b c d “19元桑名市議 伊藤徳宇さん(33)-マイタウン三重”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2010年1月30日). オリジナルの2012年7月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120712155018/http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000511001300001 
  4. ^ 平成18年11月19日執行(合併による在任特例期間満了)”. 桑名市議会議員選挙の結果. 桑名市. 2014年2月8日閲覧。
  5. ^ 平成20年11月30日執行(任期満了)”. 桑名市長選挙の結果. 桑名市. 2014年2月8日閲覧。
  6. ^ 平成22年11月14日執行(任期満了)”. 桑名市議会議員選挙の結果. 桑名市. 2014年2月8日閲覧。
  7. ^ 桑名市長選挙、自民公維相乗り市長大敗広島瀬戸内新聞ニュース
  8. ^ a b “両候補、熱く第一声 桑名市長選:三重”. 中日新聞 CHUNICHI Web (中日新聞社). (2012年11月26日). オリジナルの2012年12月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121205021240/http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20121126/CK2012112602000068.html 
  9. ^ “選挙:桑名市長選 候補者の横顔 /三重”. 毎日jp (毎日新聞社). (2012年11月27日). http://mainichi.jp/area/mie/news/20121127ddlk24010289000c.html [リンク切れ]
  10. ^ “桑名市長選 あす投開票 - 三重 - 地域”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2012年12月1日). http://www.asahi.com/area/mie/articles/MTW1212012500002.html [リンク切れ]
  11. ^ “選挙:桑名市長選/桑名市議補選 激しい舌戦 あす投開票 /三重”. 毎日jp (毎日新聞社). (2012年12月1日). オリジナルの2012年12月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121209024336/http://mainichi.jp/area/mie/news/20121201ddlk24010146000c.html 
  12. ^ “三重・桑名市長に伊藤氏が初当選〈2日の市長選〉”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2012年12月2日). オリジナルの2012年12月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121202180859/http://www.asahi.com/politics/update/1202/TKY201212020478.html 
  13. ^ “桑名市長に伊藤氏(三重)”. 時事ドットコム (時事通信社). (2012年12月3日). オリジナルの2013年4月26日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20130426184631/www.jiji.com/jc/zc?k=201212/2012120300004 
  14. ^ a b c “「刷新」、多選阻む - 三重 - 地域”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2012年12月3日). http://www.asahi.com/area/mie/articles/MTW1212032500009.html [リンク切れ]
  15. ^ a b “選挙:桑名市長選 新市長に伊藤氏、現職破る 市政刷新に期待 /三重”. 毎日jp (毎日新聞社). (2012年12月3日). オリジナルの2013年1月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130109140649/http://mainichi.jp/area/mie/news/20121203ddlk24010118000c.html 
  16. ^ 諏訪慧 (2020年11月21日). “「全世帯に3万円の商品券」 桑名市長選立候補予定の新人”. 中日新聞. 2023年11月22日閲覧。
  17. ^ 令和2年11月29日執行 桑名市長選挙選挙公報”. 桑名市選挙管理委員会 (2020年11月29日). 2023年11月22日閲覧。
  18. ^ “期末手当など減額、医療支援 桑名市長と市議会”. 伊勢新聞. (2020年4月25日). https://this.kiji.is/626584340425901153?c=39546741839462401 2020年5月29日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

公職
先代
水谷元
桑名市旗三重県桑名市長
2012年 -
次代
現職