三ノ輪橋停留場

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三ノ輪橋停留場
遠景(2021年1月)
みのわばし
Minowabashi
(0.3 km) 荒川一中前 SA 02
地図下は三ノ輪駅
所在地 東京都荒川区南千住一丁目
北緯35度43分55.7秒 東経139度47分29.5秒 / 北緯35.732139度 東経139.791528度 / 35.732139; 139.791528座標: 北緯35度43分55.7秒 東経139度47分29.5秒 / 北緯35.732139度 東経139.791528度 / 35.732139; 139.791528
駅番号 SA01
所属事業者 東京都交通局
所属路線 都電荒川線(東京さくらトラム)
キロ程 0.0 km(三ノ輪橋起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
3,266[1]人/日
-2019年-
開業年月日 1913年(大正4年)4月1日
乗換 H20 三ノ輪駅
東京メトロ日比谷線
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三ノ輪橋停留場(みのわばしていりゅうじょう)は、東京都荒川区南千住一丁目にある東京都交通局都電荒川線(東京さくらトラム)の停留場駅番号SA 01

都電荒川線の始発停留場であり、停留場位置は日光街道国道4号)の西側やや奥にある。関東の駅百選認定駅の一つ。

歴史[編集]

現在の停留場の歴史は以下の通りであるが、現在の停留場に先立って1911年(明治44年)に当時の東京鉄道によって日光街道上に三輪橋(三ノ輪橋)停留場が設けられた。これらは後に東京市電(→東京都電車)三ノ輪線となり、王子電気軌道が東京市電に統合され三河島線(後に荒川線)となった後は、場所が離れた2つの都電乗降場が存在する形態となった(両者の線路は接続されていなかった)。その後、日光街道の路線(21・31系統)が1969年(昭和44年)に廃止され、現在の停留場のみとなった[2]

なお、かつては近隣に21系統・31系統の運行を担当する三ノ輪電車営業所および車庫が存在したが、こちらも両系統の廃止とともに役目を終え、跡地は都営住宅となっている[2]

三ノ輪橋の名前は、かつて付近を流れていた石神井用水(音無川)と日光街道の交点に架かっていた橋に由来する。過去には路線図や方向幕で「三輪橋」と表記された例もあったが、現行の案内では「三ノ輪橋」で統一されている。

日光街道から行くとビルの中を通って当停留場に来る形となるが、このビルはかつて王子電気軌道が所有していたビルであり、地元では今でも「王電ビル」と呼ばれることがある。

  • 1911年(明治44年)
    • 4月16日:東京鉄道の停留場として開業。当時は終点。
    • 8月1日:東京市の東京鉄道買収に伴い、東京市電三ノ輪線の停留場となる。
  • 1912年(明治45年)12月29日:三ノ輪線が千住大橋停留場まで延伸され、途中駅となる。
  • 1913年(大正2年)4月1日:王子電気軌道の停留場が開業、東京市電との接続地点となる。
  • 1942年(昭和17年)2月1日:王子電気軌道が東京市に買収され、東京市電三河島線(現・荒川線)となる。
  • 1943年(昭和18年)7月1日:東京都制施行に伴い、東京都電車の停留場となる。
  • 1969年(昭和44年)10月26日:三ノ輪線廃止。
  • 1978年(昭和53年):ワンマン運転に伴う改修工事を実施。これにより、従来対向式ホーム2本だった構造が、1本の線路の両側に乗降を分離したホームを備える形となる。同時にホームのかさ上げを実施。
  • 1997年(平成9年):関東の駅百選に認定。認定理由は「春には見事なバラが咲き揃う都内唯一の都電が走る停留場」。
  • 2007年(平成19年)5月26日:9000形の営業運転開始に合わせて全面リニューアルを行い、レトロ風の外観になる[3]
  • 2018年(平成30年)10月21日:停留場近くに都交通局が案内所「三ノ輪橋おもいで館」を開設[4]

停留場構造[編集]

リニューアル後の停留場(2017年5月)

降車ホームと乗車ホームが別々になっている。降車ホームで乗客を降ろした後、乗車ホームに電車が移動して乗客を乗せて発車する。

乗車ホーム 路線 方向 行先
南側 SA 都電荒川線
(東京さくらトラム)
下り 町屋駅前荒川遊園地前早稲田方面
北側 - 降車専用

停留場周辺[編集]

バス路線[編集]

隣の停留場[編集]

東京都交通局
SA 都電荒川線(東京さくらトラム)
三ノ輪橋停留場 (SA 01) - 荒川一中前停留場 (SA 02)

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]