ヴォルフラム・フライシュハウアー

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ヴォルフラム・フライシュハウアー
Wolfram Fleischhauer
誕生 (1961-06-09) 1961年6月9日(62歳)
ドイツの旗 ドイツ カールスルーエ
職業 小説家通訳者
言語 ドイツ語
活動期間 1996年 -
ジャンル 推理小説ファンタジー小説
主な受賞歴 ドイツ・ミステリ大賞(2000)
デビュー作 『緋色の線』(未訳)
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ヴォルフラム・フライシュハウアー(Wolfram Fleischhauer、1961年6月9日 - )は、ドイツ小説家推理作家ファンタジー作家。男性。ドイツ南西部の都市カールスルーエ生まれ。

略歴[編集]

地元のギムナジウムを卒業したのち、ドイツスペインフランスアメリカ合衆国の大学で文学を専攻した。

16世紀末に描かれたとされる「ガブリエル・デストレとその姉妹ビヤール公爵夫人とみなされる肖像」(ルーヴル美術館所蔵)に関する謎をテーマにした歴史ミステリ小説『緋色の線』(未訳 Die Purpurlinie)で1996年にデビュー。1999年発表の第二作『雨の手の女』(未訳 Die Frau mit den Regenhänden)は2000年のドイツ・ミステリ大賞でドイツ語作品部門の第3位となった。

2001年発表の第三作『殺戮のタンゴ』はタンゴをテーマにしたミステリ作品で、ドイツとアルゼンチンが舞台になっている。フライシュハウアーはアルゼンチンの作曲家アストル・ピアソラのファンで、この作品は1998年にアルゼンチンを旅したのをきっかけに構想された。原題の『現実との三分間』(Drei Minuten mit der Wirklichkeit)はピアソラの同題のタンゴ曲からとっている。

2004年にはミヒャエル・エンデの小説『はてしない物語』の世界観に基づく小説を複数の作家が執筆する《ファンタージエン》の企画に参加し、『ファンタージエン 反逆の天使』を発表している。

小説の執筆のほか、欧州連合(EU)の会議の通訳などの活動もしている。

日本語訳作品[編集]

ミステリ小説

ファンタジー小説

参考文献[編集]

  • 日本語訳書2冊(『殺戮のタンゴ』、『ファンタージエン 反逆の天使』)の訳者あとがきおよび著者紹介(未訳作品の日本語タイトルはこれに従った)

関連項目[編集]