ヴィドール (バンド)

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ヴィドール
基本情報
出身地 日本の旗 日本
ジャンル プログレッシブ・ロック[1]
ハードロック[1]
実験音楽[1]
活動期間 2002年 - 2011年
レーベル Matina
(2002年)
UNDER CODE PRODUCTION
(2003年 - 2007年)
Sword Records
(2007年 - 2009年)
日本クラウン
(2009年 - )
事務所 Matina
(2002年)
UNDER CODE PRODUCTION(2003年 - 2007年)
Sword Records
(2007年 - )
公式サイト 公式サイト
メンバー ジュイ(ヴォーカル)
シュン(ギター)
ギル(ギター)
ラメ(ベース)
テロ(ドラム、ピアノ)

ヴィドール(VIDOLL)は、日本ヴィジュアル系ロックバンド。2002年に結成され、2011年に解散。略称は「ヴィド」等。漢字表記で「美人形」と表すこともある。

メンバー[編集]

ロゴ

詳細は該当項目を参照。

解散後はソロ歌手として活動中。
2月15日生、AB型。熊本県出身[2]
8月21日生、A型。静岡県出身。愛称は「ギルオ」「ギルオ先生」。2005年7月加入。
ポジションは下手でギターソロはあまり弾かないが、「カラクリロマンス」のソロはギルが弾いている。
愛称の「ギルオ」の発案者は自分であり、曰く「なんとなく」。
憧れのミュージシャンはLUNA SEA
エフェクターによる音作りにこだわっており、時折ブログネタにしたり、されたりすることがある。
解散後、Angeloに加入[3][4]。解散からAngelo加入に至るまでの短期間、Megaromaniaの美沙麗と蜘影にギターを教えていた(KISAKI談)
6月11日生、A型。大阪府吹田市出身。愛称は「ラメたん」。リーダー。
ドがつく程の「天然キャラ」であり、ライブやインタビューではよくメンバー(特にラメ)から弄られる。
高速且つ変則的なドラムプレイを得意とする。
幼少の頃からピアノを習っており、学生時代にはブラスバンドを結成したこともある。
そのため「十年後の今日ここで…」などでは、テロがピアノを弾くこともある。
名前の由来はテロリストから。
解散後、†яi¢кに加入。また樹威が新たに結成したバンド、GOTCHAROCKAのサポートドラマーも務める。

旧メンバー[編集]

  • アヤノ(Guitar)
2003年8月脱退。後にギミックを結成するも2005年に解散。現在はスタジオミュージシャンとして活動。
  • ヒデ(Guitar)
アヤノの後任として加入。作曲をしていた。過去にメリーのガラとネロとAfter effectと言うバンドをやっていた。
体調不良を理由に2005年6月脱退。
  • ユキネ(Guitar)
家庭の事情を理由に2005年6月に脱退。現在は引退し、結婚している。

概要[編集]

バンドコンセプトは「オカルトロマンス」。コンセプトに関してラメは「『オカルトロマンス』はあくまでバンドの印象を強く焼き付けるためのフレーズ」と述べ、ジュイも「様々な音楽性を取り入れていくことに抵抗は感じない」と発言していた。

初期の頃は重低音中心の複雑な構成のメロディーに、コンセプトを取り入れた独特な歌詞が特徴であったが、UNDER CODE PRODUCTION時代の後期からは、アップテンポでピュアな曲を手掛けることが多くなった。そのため、メジャー進出以降は、初期の音楽性はほとんど見られなくなっていた。楽曲の中には戦争や近年多発している少年犯罪や、ウェブサイトを通じて行われた集団自殺などの実際に起きた事件、ノンフィクションを題材としたものも多く、音楽を通じて問題提起をしていた。

2003年のアヤノ脱退までを1期、2005年のヒデとユキネ脱退までを2期、それ以降の現編成を3期と称される。作曲はジュイとラメが担当する曲が多いが、メンバー全員が作曲をしていた。

2011年、解散[5]

来歴[編集]

  • 2002年
    • 2月21日、ラメを中心に結成。
    • 7月21日、アルバム『フェイス・マユラ』『フェイス・ピサロト』をリリース。
    • 12月25日、シングル「オカルトプロポーズ」をリリース。
  • 2003年
    • 3月1日、音楽レーベル「UNDER CODE PRODUCTION」に正式に加入。
    • 3月14日、シングル「if...レボトミン(Y LV25 25)475mg」「if...トリカブト(識別コード無し)120mg」をリリース。
    • 4月29日、アルバム『If...(薬物乱用撲滅キャンペーン)』をリリース。
    • 7月21日、シングル「現状的に危険なタイトルの為公表できません…」をリリース。
    • 9月7日、ヒデ(Guitar)が加入。
    • 10月8日よりthe GazettEとのカップリング全国ツアーを開催。
    • 12月19日、シングル「僕、僕。」をリリース。
    • 12月25日、シングル「一人斬りのクリXXス」をリリース。
  • 2004年
    • 3月10日、シングル「我輩ハ、殺女(コロスケ)成リ…」をリリース。[6]
    • 3月19日、シングル「ギザギザハートの子守唄」「人間界(キチガイ)TV」をリリース。
    • 3月29日、シングル「僕、ホワイトデーも一人斬り」をリリース。
    • 4月28日、ヨーロッパにてアルバム『美人形』をリリース。
    • 6月30日、シングル「人魚」をリリース。
    • 9月29日、アルバム『ロマネスクゴシック』をリリース。
    • 12月15日、アルバム『昔壊カシ人形集〜其ノ壱〜』『昔壊カシ人形集〜其ノ弐〜』をリリース。
    • 12月25日、シングル「柊ノ葬」をリリース。
  • 2005年
    • 1月1日、公式ファンククラブ「人形館」発足。渋谷O-WESTにてKISAKI BAND活動10周年イベント「REMAIN OF THE 1OTHYEARS HISTORY PART.1」に参加。
    • 4月22日、シングル「リマインドストーリー」をリリース。
    • 6月8日、アルバム『昔懐カシ総集編+オマケつき』をリリース。
    • 6月26日、ヒデとユキネが脱退。
    • 7月13日、新メンバーにシュンとギル(Guitar)が加入。
    • 9月28日、シングル「シャットダウン」をリリース。
    • 10月26日、シングル「Chocoripeyes」をリリース。
  • 2006年
    • 1月1日、アルバム『Deathmate』をリリース。
    • 5月24日、シングル「SinAI〜右手のカッターと左手のドラッグと薬指の深い愛と〜」をリリース。
    • 8月2日、シングル「Nectar」をリリース。
    • 8月29日、シングル「十年後の今日此処で…」をリリース。
    • 11月22日、アルバム『V.I.D〜Very Important Doll〜』をリリース。
  • 2007年
    • 2月28日、UNDER CODE PRODUCTIONを卒業。ベストアルバム『Proposal〜卒業告白〜』をリリース。
    • 3月1日、音楽レーベルSword Recordsに移籍。
    • 6月13日、シングル「INNOCENT TEENS」をリリース(2ヶ月連続リリース第1弾)。
    • 7月18日、シングル「CLOUD」をリリース(2ヶ月連続リリース第2弾)。
    • 11月21日、アルバム『Bastard』をリリース。
  • 2008年
    • 7月2日、シングル「Blue star」をリリース。
    • 7月6日、シングル「尖る愛」をリリース。
    • 8月31日、BS-i高見沢俊彦のロックばんTV」にゲスト出演。
    • 12月10日、シングル「舞夢~マイム~」をリリース。
  • 2009年
  • 2010年
    • 1月20日、アルバム「Monad」をリリース。[14][15]
    • 6月10日、ジュイが1年半前から抱えていた喉の不調の治療に専念するため、同年9月18日のライブを以て活動休止することを発表。[16][17][18]
  • 2011年
    • 1月18日、ヴィドールの解散を発表し、ジュイがニコニコ動画の生放送で会見を行った。[19][20][21][22]
      解散の理由としては、音楽性の違いや目指す場所の違い、温度差があったことなどと述べている。
      解散ライブには、旧メンバーのアヤノとヒデとユキネも出演。
    • 1月19日、アルバム「BEST」をリリース。
    • 5月7日、新木場STUDIO COASTにて敢行された「VIDOLL THE LAST LIVE “解体”」をもって解散。[23][24][25][26][27]
  • 2012年
    • 「VIDOLL LAST LIVE “解体” in SHINKIBA STUDIO COAST」 を予約限定リリース。

作品[編集]

シングル[編集]

  1. オカルトプロポーズ(2002.12.25)
  2. if...レボトミン(Y LV25 25)475mg(2003.3.14) - オリコン85位
  3. if...トリカブト(識別コード無し)120mg(2003.3.14) - オリコン週間84位
  4. 一人斬りのクリXXス(2003.12.25) - オリコン週間79位
  5. 我輩ハ、殺女(コロスケ)成リ…(2004.3.10) - オリコン週間70位
  6. 人魚(2004.6.30) - オリコン週間49位
  7. シャットダウン(2005.9.28) - オリコン週間33位。
  8. Chocoripeyes(2005.10.26) - オリコン週間33位。
  9. SinAI〜右手のカッターと左手のドラッグと薬指の深い愛と〜(2006.5.24) - オリコン週間43位
  10. Nectar(2006.8.2) - オリコン週間55位
  11. 十年後の今日此処で…(2006.8.29)
  12. INNOCENT TEENS(2007.6.13) - オリコン週間40位。
  13. CLOUD(2007.7.18) - オリコン週間57位。
  14. Blue star(2008.7.2) - オリコン週間21位。
  15. 尖る愛(2008.7.6)
    • ツアー「Blue scar」に於いて1000枚限定販売。
  16. 舞夢~マイム~(2008.12.10)- オリコン週間27位。
  17. Puzzle ring(2009.2.18)
  18. Focus(2009.7.8)
  19. EVE(2009.12.2) オリコン週間チャート初登場30位
  20. Crescent gazer(2010.9.15) オリコン週間チャート初登場30位、インディーズチャート2位

アルバム[編集]

  1. フェイス↑ピサロト(2002.7.21)
  2. フェイス↓マユラ(2002.7.21)
  3. If...(薬物乱用撲滅キャンペーン)(2003.4.29) - オリコン週間209位
  4. 美人形(2004.4.28)
  5. ロマネスクゴシック(リキッドルーム限定仕様版)(2004.9.11)
  6. ロマネスクゴシック(2004.9.29) - オリコン週間103位
  7. 昔壊カシ人形集〜其ノ壱〜(2004.12.15) - オリコン週間110位
  8. 昔壊カシ人形集〜其ノ弐〜(2004.12.15) - オリコン週間115位
  9. 昔懐カシ総集編+オマケつき(2005.6.8) - オリコン週間107位
  10. Deathmate(2006.1.1) - オリコン週間83位
  11. V.I.D〜Very Important Doll〜 (2006.11.22) - オリコン週間56位
  12. Proposal〜卒業告白〜(2007.2.28) - オリコン週間84位
  13. Bastard(2007.11.21) - オリコン週間69位。
  14. Esoteric Romance(2009.3.25)
  15. Monad(2010.1.20)週間アルバムチャート44位
  16. BEST(2011.1.19) - オリコン週間55位

映像作品[編集]

  • ドールマンション209号室(2003.5.30)
  • 平和ノ謡〜ヨウコソ人形館ヘ!〜(2003.7.26)
  • 四月二十六日、初体験....(2003.10.01)
  • 暴動区六丁目劇場 潰し合い十番勝負(2003.11.13)
  • 逆・美人局(2004.6.30) - オリコン週間95位
  • 人形演説 2004.9.11 LIQUID ROOM ebisu(2004.11.17) - オリコン週間145位
  • 人形界PV(2004.12.15) - オリコン週間200位
  • 微塵革命〜最終革命予告日1229〜(2005.3.16) - オリコン週間114位
  • 第二巡全国人形劇〜流浪〜FINAL 浪漫告白 (2005.7.13)
  • 3℃Storm TV〜砂嵐放送〜2006.8.29 SHIBUYA-AX(2006.11.22) - オリコン週間222位
  • Flashback(2007.2.28) - オリコン週間129位
  • V.I.D seat for "Lastlovers"2006.12.29 渋谷公会堂(2007.2.28) - オリコン週間142位
  • ~The game of buster~ 2007.12.2 C.C.Lemon HALL(2008.3.5)
  • Relieve your "Blue scar" 2008.8.21 SHIBUYA-AX(2008.12.10) - オリコン週間138位
  • ラストインディーズ ワンマンライヴ 東京舞夢 2008.12.19 C.C.Lemon Hall
  • VIDOLL LAST LIVE “解体”in SHINKIBA STUDIO COAST

配布・ライブ会場限定音源[編集]

  1. 現状的に危険なタイトルの為公表できません…(2003.7.21)
  2. 僕、僕。(2003.12.19)
  3. ギザギザハートの子守唄(2004.3.19)
  4. 人間界(キチガイ)TV(2004.3.19)
  5. 僕、ホワイトデーも一人斬り(2004.3.29)
  6. 柊ノ葬(2004.12.25)
  7. リマインドストーリー(2005.4.22 / 4.26)

参加オムニバス[編集]

  • CROSS GATE 2002 〜un solitude〜(2002.7.21) - CD
  • PRELUDE:4〜an illusion of iredescent〜(2002.10.30) - CD
  • 妖幻鏡 -sea-(2002.12.25) - CD
  • Matina1997〜2002(2003.2.14) - CD
  • CROSS GATE 2002〜a reliable combinations〜(2003.3.26) - VHS
  • Matina 最終章〜FINAL PRELUDE〜(2003.4.10) - DVD
  • 異色同盟(2003.8.10) - CD
  • SHOCK JAM CD Edition.3(2003.8.31) - CD 
  • High Style Paradox 1(2003.9.30) - CD
  • High Style Paradox 2(2004.2.25) - DVD
  • High Style Paradox 3(2004.4.28) - CD 
  • CROSS GATE 2004 〜Neo Locus〜(2004.5.31) - CD+DVD
  • Japanesque Rock Collectionz Cure(2004.7.28) - CD
  • 四次元友好条約(2005.2.19 / 2.20 / 2.26) - CD
  • High Style Paradox 4 〜re acceleration〜(2005.3.2) - CD
  • 関西制圧(2005.4.6) - DVD
  • 四次元友好条約(2005.7.1) - DVD
  • SHOCK WAVE CD the SELECT(2005.10.26) - CD 
  • High Style Paradox SPECIAL〜RARE TRACK COLLECTIONS〜(2005.11.9) - CD
  • Japaniesque Rock Collectionz Cure II(2005.12.20) - CD
  • SHOCK WAVE CD〜CROSS GATE 2006〜(2006.1.31) -CD
  • 日本制圧-2005.11.30 東京LIQUIDROOM ebisu-(2006.5.31) - DVD
  • 日本制圧-Bands@id ch-(2006.5.31) - DVD

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c Vidoll reviews, music, news - sputnikmusic・2015年2月21日閲覧。
  2. ^ ヴィドール:ギターのシュンが歌舞伎町にダーツバーオープン - MANTANWEB(まんたんウェブ)
  3. ^ Angelo、新メンバー加入 5人体制で再スタート | ORICON NEWS
  4. ^ Angeloに新メンバー2人加入、新アルバム&ツアーも決定 - 音楽ナタリー
  5. ^ ヴィドール、解散 | BARKS
  6. ^ 「問題作」解放。★ヴィドール★「我輩ハ、殺女(コロスケ)成リ…」 | びじゅなび
  7. ^ ヴィドール、新作をジャック・バウアー風にアピール!? | BARKS
  8. ^ 仲良しバンドとはひと味違う演奏テクとルックスが魅力!! 「ヴィドール」|サイゾーpremium
  9. ^ ヴィドールのツアー・ファイナルにて潜入取材を敢行決定 | BARKS
  10. ^ ヴィジュアル・バンド、ヴィドールがセカンド・シングル“Focus”を7月8日にリリース - TOWER RECORDS ONLINE
  11. ^ ヴィドール 新曲リリース&C.C.レモンワンマン決定!! - 歌ネット
  12. ^ ヴィドール、〈V-ROCK FESTIVAL’09〉にて「EVE」を初ライヴ披露! - CDJournal ニュース
  13. ^ ★★★ヴィドール★★★新曲は、白く冷たい季節に描いた切なく美しいバラード。神様、お願い、あと少しだけ…わがまま言わないから、この人と幸せでいていいですか… | びじゅなび
  14. ^ ヴィドールのジュイ、初恋の思い出は「強引にチュー」 | BARKS
  15. ^ ヴィドール、レコ発ライヴで「さすがバンギャ、素晴らしい」とファンに感心 | BARKS
  16. ^ 神様がオレにくれたもの|樹威オフィシャルブログ「Juicy diary」 - アメーバブログ
  17. ^ 「ヴィドール」ジュイ左声帯に血栓「歌手やめようと思ったことも」: J-CAST テレビウォッチ
  18. ^ 喉の治療でヴィドール活動休止、休止前最後のライブで「絶対戻る」。(2010年9月20日) - エキサイトニュース
  19. ^ ヴィドールが解散発表、ボーカル樹威はソロデビュー - 音楽ナタリー
  20. ^ V系バンドヴィドール解散。ソロ活動へ樹威「Gacktさんのように」 | 日テレNEWS24
  21. ^ ヴィドール、解散。その後は… - ROCKの総合情報サイトVif
  22. ^ 解散発表のヴィドール、5月7日に“解体”ライブ実施 - 音楽ナタリー
  23. ^ ヴィドール、9年間の活動に終止符 | ORICON NEWS
  24. ^ ヴィドールが解散ライブで完全燃焼、9年間の活動に終止符打ちファン涙。 (2011年5月8日) - エキサイトニュース
  25. ^ ヴィドール解散ライヴ<VIDOLL THE LAST LIVE“解体”>が開催 - CDJournal ニュース
  26. ^ ヴィドール、新木場解散ライブで9年の活動に終止符 - 音楽ナタリー
  27. ^ ヴィドール、「9年間ずっと応援してくれて、最後まで笑顔を見せてくれて、ありがとう」 | BARKS

外部リンク[編集]