ヴィクトール・ルモワーヌ

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ヴィクトール・ルモワーヌ

ヴィクトール・ルモワーヌ(Victor Lemoine、1823年10月21日、モーゼルのDelme、1911年12月11日)はフランスの園芸家、育種家である。八重咲きのライラックの系統(フレンチ・ライラックと総称される)のもとになった品種を創り出した[1]

略歴[編集]

モゼル県のDelmeで代々園芸、育種を職業とする家系に生まれた。教育を終えると当時ヨーロッパの園芸をリードしていたベルギーのルイ・ヴァン・ホウテの育種施設で数年間、学び、働いた。1850年頃、フランスのナンシー自らの育種所を開き、1854年には園芸雑誌、 Revue Horticoleにハナスベリヒユ(ポーチュラカ)の品種が取り上げられた。1854年に八重咲きのポテンティラ(Potentilla:キジムシロ属)の品種(Gloire de Nancy)や、ストレプトカーパスの交配に成功した。同じ頃フクシアの多くの変種の栽培などを行った。

ルモワーヌの最大の功績は、八重咲きのライラックの系統を育種したことで、1870年からルモワールと彼の後継者のエミール・ルモワーヌ(Émile Lemoine :1862-1942)、アンリ・ルモワーヌ(Henri Lemoine:1897-1982)は200以上の園芸品種を作り上げた。

1894年に、王立園芸協会ヴィーチ記念メダルを受賞した。

参考文献[編集]

  1. ^ Lilacs the Genus Syringa by Father John Fiala