WORLDILLIA

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WORLDILLIA
ポルノグラフィティスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POPロック
時間
レーベル SME Records
プロデュース 田村充義本間昭光
チャート最高順位
  • 週間2位(オリコン
  • 2003年度年間72位(オリコン)
ゴールドディスク
  • プラチナ(日本レコード協会
  • ポルノグラフィティ アルバム 年表
    雲をも摑む民
    2002年
    WORLDILLIA
    (2003年)
    PORNO GRAFFITTI BEST RED'S
    PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S
    2004年
    『WORLDILLIA』収録のシングル
    1. Mugen
      リリース: 2002年5月15日

    2. リリース: 2003年2月5日
    テンプレートを表示

    WORLDILLIA』(ワールディリア)は、ポルノグラフィティの4作目のオリジナルアルバム2003年2月26日SME Recordsよりリリースされた[注釈 1]

    概要[編集]

    前作『雲をも摑む民』から11ヶ月ぶりのリリース。2002年のヒットシングル「Mugen」や本作のリードシングル「」など、全14曲が収録されている[注釈 2]。また、2020年時点でカップリング曲が収録された最後のオリジナルアルバムである[注釈 3]

    2004年7月にTamaが脱退したため、本作がTama在籍時最後のオリジナルアルバムとなった。

    アルバムタイトルは「ワールド」と「アルカディア」「シャングリラ」のような響きを合わせた造語で、「世界が小さな一つの楽園」という意味がある。

    ジャケット写真は銀色を背景にアルバムタイトルが虹色の絵の具で描かれ、龍は裏表紙と繋がっている[注釈 4]。歌詞カードはそれまでの左右見開きページとは違い、初めての上下ページとなる。

    当初は「LIVE ON LIVE」も本作に収録される予定で、レコーディングも既に終了していた。しかし、タイトルにLIVEというワードが入っていることから「本作よりもライヴDVDに収録した方がフィットするのではないか」という意見が持ち上がったため、本作への収録が見送られ、本作の1ヶ月後にリリースされたライヴDVD『"BITTER SWEET MUSIC BIZ" LIVE IN BUDOKAN 2002』に収録された。

    SRCLの販売記号が使用された最後のポルノグラフィティの作品である。

    多忙につき本作を引っ提げたライヴツアーが事実上開催されていないため[注釈 5]、本作オリジナル曲のライヴでの披露は他のアルバムオリジナル曲に比べ極端に少ない。

    収録曲[編集]

    全編曲:ak.homma, ポルノグラフィティ

    #タイトル作詞作曲時間
    1.「CLUB UNDERWORLD」新藤晴一Tama
    2.「惑星キミ」岡野昭仁岡野昭仁
    3.「元素L」新藤晴一ak.homma
    4.Mugen新藤晴一ak.homma
    5.「デッサン #3」新藤晴一新藤晴一
    6.「ヴィンテージ」岡野昭仁岡野昭仁
    7.ワールド☆サタデーグラフティ(★★★)新藤晴一ak.homma
    8.「素晴らしき人生かな?」岡野昭仁Tama
    9.「朱いオレンジ」岡野昭仁岡野昭仁
    10.Go Steady Go!新藤晴一Tama
    11.「カルマの坂」新藤晴一ak.homma
    12.「didgedilli」 新藤晴一
    13.渦(Helix Track)新藤晴一Tama
    14.「くちびるにうた」新藤晴一新藤晴一
    合計時間:
    1. CLUB UNDERWORLD
      • 後にファンクラブライヴ『FANCLUB UNDERWORLD』のタイトルを冠した楽曲。
      • 『6thライヴサーキット "74ers"』でライヴ初披露。その際、間奏ではただすけ→Tama→NAOTO小畑"PUMP"隆彦nang-chang→新藤の順でソロが応酬された。
    2. 惑星キミ
      • 歌詞中にも登場する「LOVE SICK STAR」がタイトル候補であった。
      • 2003年7月に出演した『SOUND MARINA 2003 in SAKA〜Feel the Voice 2〜』でライヴ初披露。
    3. 元素L
    4. Mugen
      • 9thシングル。
    5. デッサン #3
      • 女性の視点で描かれた楽曲だが、誰の体験談なのかをメンバーがはっきり語ったことはない。
      • ロマンチスト・エゴイスト』『foo?』から続いた「デッサン」シリーズは本楽曲を最後に制作されていない。
      • ライヴ未披露の楽曲の一つ。
    6. ヴィンテージ
      • 2001年8月にニューヨークでレコーディングされていた楽曲。「本作にも収録せず、さらに"ヴィンテージ度"を上げる」という案もあったという。
      • 本作リリース直後に出演した『ミュージックステーション』や『ポップジャム』で披露され、後にベストアルバム『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』にも収録された。
      • 本作オリジナル曲ではライヴでの披露が比較的多い楽曲で、近年では『16thライヴサーキット "UNFADED"』で披露された。
    7. ワールド☆サタデーグラフティ(★★★)
      • 10thシングルカップリング曲。
      • アウトロにアレンジが施されたアルバムバージョンでの収録。
      • タイトルの後ろの(★★★)の読み方は、新藤曰く「マチャアキ風に"星みっっっつ!"」。これは「元々タイトルが長いのに『〜Version』などを付けるとさらに長くなってしまう」という理由から新藤が考案した。
    8. 素晴らしき人生かな?
      • Tama曰く「渦」の子分の楽曲。岡野とTamaの組み合わせで制作された数少ない楽曲である[注釈 7]
      • 本楽曲ではTamaがトランペットを演奏している[注釈 8]
      • ライヴ未披露の楽曲の一つ。
    9. 朱いオレンジ
      • ライヴでは『POCARI SWEAT×PORNO GRAFFITTI LIVE "RE・BODY"』(2006年)でのみ披露されている。
    10. Go Steady Go!
      • 9thシングルカップリング曲。
    11. カルマの坂
      • 「ある時代 ある場所」を舞台に描かれた物語調の楽曲。
      • ベストアルバム『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』にも収録された。
      • 単独ライヴでは『6thライヴサーキット "74ers"』『横浜・淡路ロマンスポルノ'08 〜10イヤーズ ギフト〜』でのみ披露されている[注釈 9]
    12. didgedilli
      • ポルノグラフィティ初のインスト曲。『5thライヴサーキット "BITTER SWEET MUSIC BIZ"』では「Guitar Inst」として披露していた。
      • タイトルの読み方は「ディジュディリ」。由来は新藤が口ずさんだ本楽曲のイントロから。
    13. (Helix Track)
      • 10thシングル。
      • アルバムバージョンでの収録[注釈 10]
    14. くちびるにうた

    演奏参加[編集]

    Porno Graffitti
    Additional Musicians

    スタッフ[編集]

    収録作品[編集]

    既発曲の収録作品は各項目を参照

    アルバム[編集]

    ヴィンテージ

    カルマの坂

    ライヴ映像作品[編集]

    CLUB UNDERWORLD

    惑星キミ

    • "74ers" LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003

    元素L

    ヴィンテージ

    カルマの坂

    didgedilli

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ 発売当時はソニー・ミュージックレコーズSME Recordsレーベル)より発売。後に発売元はエスエムイーレコーズ(SME Records)へ移行している。
    2. ^ なお、「渦」と「ワールド☆サタデーグラフティ」はアルバムバージョンでの収録。
    3. ^ ベストアルバムを含めると『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』が最後である。なお、次作『THUMPχ』に収録されている「プッシュプレイ」は、17thシングル『ネオメロドラマティック/ROLL』のカップリング曲としてライブバージョンが収録されているがこれは含まれない。
    4. ^ メンバーはもともと「ビョークのミュージックビデオのような雰囲気」のジャケット写真を希望していたが、多忙につき本作リリース直前までジャケット写真を作り忘れており、リリースに間に合わすための苦肉の策でこのデザインになったという。
    5. ^ 前年のライヴ本数が多かったこと、前ツアーとの間隔が近かったことも理由にあるという(『PATi・PATi』2003年4月)。
    6. ^ 実際には「L」で表される元素は存在しない。「L」で始まる元素は2016年現在 ランタン(La)、リチウム(Li)、ローレンシウム(Lr)、ルテチウム(Lu)、リバモリウム(Lv)のみが存在する。
    7. ^ インディーズ時代の「左に下る坂道「Winter's man」「GATE」、デビュー後の「PRIME」「冷たい手 〜3年8ヵ月〜」「夜明けまえには」と本楽曲の7曲のみ。
    8. ^ 4小説ほどのフレーズをループさせている。
    9. ^ 単独ライヴ以外では『本間祭 〜これがホンマに本間の音楽祭〜』(2015年)と『Amuse Fes in MAKUHARI 2019 〜恋とか愛とか〜』で披露されている。
    10. ^ シングルバージョンからベースドラムの音量が下げられ、アコースティックギターの音が強調されている。また、サビ以外ではボーカルエフェクトがかかっており、ドラムは3台から1台へ変更されている。

    出典[編集]