ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪

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ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪
The Lord of the Rings: The Rings of Power
ジャンル
原作 J・R・R・トールキン
指輪物語
企画
  • J・D・ペイン
  • パトリック・マッケイ
出演者 参照
音楽 ベアー・マクレアリー
国・地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
シーズン数 1
話数 8
各話の長さ 65 - 72分
製作
製作総指揮
撮影地 ニュージーランドの旗 ニュージーランド
製作
配給 Amazon
配信
放送チャンネルPrime Video
放送期間2022年9月1日 (2022-09-01) - 現在
ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪
(Season1)
放送期間2022年9月1日 - 10月14日
放送時間毎週金曜日
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ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』(ロード・オブ・ザ・リング: ちからのゆびわ、原題: The Lord of the Rings: The Rings of Power)は、J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』とその追補編を基に製作され、配信されているテレビドラマシリーズである[1]

概要[編集]

シリーズはJ・D・ペインとパトリック・マッケイがストリーミング・サービスのPrime Video向けに企画し、小説『指輪物語』やその映画の前日譚となる中つ国第二紀を舞台とする物語である。トールキン財団英語版トールキン・トラスト英語版ハーパーコリンズニュー・ライン・シネマと協力してアマゾン・スタジオが製作し、ペインとマッケイがショーランナーを務める。

Amazon.comは2017年11月に『指輪物語』のテレビ化権を2億5000万ドルで購入し、少なくとも10億ドルの予算で5シーズンの製作を確約した。これは史上最も高額なテレビシリーズになると報じられている。2018年7月にペインとマッケイがシリーズ企画のために雇われ、残りの製作チームはその1年後に発表された。キャスティングは世界各所で行われた。アマゾンと映画三部作の撮影地であるニュージーランド政府間の交渉の末、2020年2月にニュージーランドのオークランドで撮影が始まった。COVID-19パンデミックの影響により3月に一時製作は中断されたが、同年9月に再開された。後述するように、アマゾンが使用権を獲得した原作のうち第二紀に関する部分はごくわずかであり、本シリーズの会話はもちろん、ストーリーおよび登場キャラクターの多くはオリジナル創作である。

全8話構成となる第1シーズンは2022年9月1日にPrime Videoで全世界で配信開始された。第2シーズンは2019年11月に正式発注済みである。2022年1月19日、原題および邦題が発表された。

あらすじ[編集]

ホビットの冒険』と『指輪物語』の数千年前となる中つ国第二紀を舞台とする。第一紀でモルゴスが倒されて第二紀が始まったのち、多くのエルフたちはいまだ中つ国に住み続ける。エルフと共に戦った人間たちエダインには豊かな島国ヌーメノールが与えられる。モルゴスに味方した南方国の人間たちはエルフに警戒される。やがてモリアと呼ばれて失われることになるカザド=デュムにはドワーフが強大な王国を築いている。中つ国には悪の出現の兆しがあり、これに対処する多くの登場人物が描かれる群像劇である[2]

シーズン1[編集]

エルフ上級王ギル=ガラドは中つ国から敵が去ったと宣言する。だがエルフの戦士ガラドリエルは安心せず、ヴァリノールに行く船から飛び降りて戻ろうとし、南方国の王の血筋を引く人間ハルブランドに出会う。二人はヌーメノールの海洋警備隊船長エレンディルに拾われて都に連れて行かれる。ガラドリエルはサウロンの手が南方国に伸びていることを知り、摂政女王ミーリエルに中つ国でサウロンと戦うよう請願する。白の木の花が散り、徴を見たミーリエルは自ら艦隊を率いて中つ国に遠征すると決める。エレンディルの娘エアリエンと執政ファラゾーンの息子ケメンは、遠征を止めようとするも果たせない。ハルブランド、エレンディルの息子イシルドゥルを加えた艦隊が出航する。艦隊は中つ国の川を遡り、アダルの軍が攻める村に向かう。

上級王はエルフの滅びを予見し、これを阻止するためにシルマリルの光の入ったミスリルを求める。カザド=ドゥムのドワーフたちがミスリルを見つけたかどうかを探るために、エルロンドに命じて、高名なエルフの鍛冶ケレブリンボールの鍛冶場建設の助力を、ドワーフの友人ドゥリン王子に願わせる。ドゥリン王子は上級王の真意を知り、ミスリル採掘でエルフを救う助力を約束する。落盤の危険を危惧する父王の命令に背き、ドゥリン王子はミスリルの大鉱脈を掘り当てるも、王に見つかり採掘は禁止される。地の底でバルログが目覚める。ミスリルを入手できないことで、上級王はエルフの滅びを確信する。

南方国に駐留するエルフはかつてモルゴスに味方した人間を見張る。その戦士アロンウィンは密かに人間ブロンウィンと恋仲になる。何者かに掘られた地下のトンネルを調査してオークに捕らえられる。モルゴスにより心身を歪められたエルフ「ウルク」である首領のアダルから、人間たちに忠誠を求める伝言を託される。ブロンウィンの息子テオは、オークたちが探し求める謎の器具を隠し持つ。ワルドレグら人間たちの半数はアダルに従い、残りは村でアダル軍と戦う。南方国に来たヌーメノール軍がアダル軍を破るも、ワルドレグが謎の器具を柄とした剣を岩に突き刺してオロドルイン火山の噴火を引き起こす。火砕流が多くの犠牲者を出し、ミ―リエルは失明しイシルドゥルは行方不明となる。アダルは自軍に戻り、荒廃した南方国をモルドールと呼ぶ。ヌーメノール軍は帰国し、王の死去を知る。

ロヴァニオンには赤い隕石が落ち、その中から現れ記憶を持たない男「よそびと」を、小柄なハーフット族の娘ノーリが救い出し世話をする。よそびとは不思議な力を発揮し不毛となった地に豊穣をもたらす。奇妙な女たちがよそびとを追い、イスタルである彼をサウロンと間違える。よそびとは魔法で女たちを滅ぼしてノーリらを救い、記憶と力を取り戻すために東のリューンの地へ向かい、ノーリも同行する。

重傷の治療のためにエレギオンに連れてこられたハルブランドの助言で、ケレブリンボールは乏しい量のミスリルから合金を作ることを思いつく。ガラドリエルはハルブランドが正体を偽るサウロンであると気づく。ケレブリンボールに願って、合金から三つの指輪を作らせる。

エピソード[編集]

通算
話数
タイトル監督脚本公開日
1"過去の影"
"A Shadow of the Past"
J・A・バヨナJ・D・ペイン & パトリック・マッケイ2022年9月1日 (2022-09-01)

ヴァリノールで育ったエルフガラドリエル中つ国に渡り、かつてサウロンと戦って死んだ兄の遺志を継ぎ、戦士となる。ガラドリエルは隊を率いて北方のフォロドワイスで兄の死体に刻まれたのと同じサウロンの刻印を見つけ、トロルと戦う。撤退命令に渋々従ってリンドンに戻り、友人で高官のエルロンドに再会し、エルフの上級王ギル=ガラドに謁見する。ギル=ガラドは敵はもはや存在しないと宣言し、ガラドリエルらにヴァリノールに戻る褒賞を与える。ギル=ガラドは高名な鍛冶のケレブリンボール卿を助力するようエルロンドに命じる。ガラドリエルは悪が消えたと信じず、「分かちの海」を西に行く船から飛び降りる。

南方国では、エルフの部隊が駐留し、かつてモルゴスに味方した人間たちを見張る。その一員であるシルヴァン・エルフの戦士アロンディルは、密かに人間の治療師ブロンウィンと恋仲となっている。東のホルデルン村で異変が起きる。ブロンウィンの息子テオはサウロンの刻印に似た奇妙な器具を隠し持つ。駐留部隊にギル=ガラドからの撤退命令が届く。

中つ国のいたるところで赤い隕石が目撃され、ギル=ガラドは悪の徴を見る。隕石は小柄なハーフットの種族が人間から隠れ住むロヴァニオンに落ち、ハーフットの娘ノーリ(エラノール)が隕石の破片の中に横たわる人間の男を目撃する。
2"漂流"
"Adrift"
J・A・バヨナGennifer Hutchison2022年9月1日 (2022-09-01)

「分かちの海」では、ガラドリエルが筏で漂流するハルブランドに救われる。ハルブランドは、南方国の故郷がオークに全滅させられたと語る。二人を船が見つける。

エレギオンでは、ケレブリンボール卿がエルロンドに「フェアノールの槌」を見せ、春までに新しい鍛冶場を建設する助力を求める。二人はカザド=ドゥムにドワーフの王国を訪ねる。一人入国を許されたエルロンドは20年ぶりに旧友ドゥリン王子に会い、妻のディーサと子供たちを紹介される。

南方国では、アロンディルとブロンウィンが焼け落ちたホルデルン村を発見する。アロンディルは穴からトンネルを探検する。ブロンウィンは村に戻り人々に危険を警告するも無視される。家に戻ると地下から現れたオークに襲われ、息子テオとともに撃退し、首を人々に見せて危機を証明する。息子とともに村を去る。

ロヴァニオンでは、ノーリが親友ポピーとともに隕石の破片の中から男を救い出し、世話を焼く。言葉を話せず記憶もない男は不思議な力を発揮する。
3"アダル"
"Adar"
ウェイン・チェ・イップ英語版Jason Cahill & Justin Doble2022年9月9日 (2022-09-09)

エルロンドの双子の兄弟エルロスが建国した ヌーメノールの海洋警備隊船長であるエレンディルはガラドリエルとハルブランドを拾い上げて都に連れて行き、摂政女王ミ―リエルと執政ファラゾーンに拝謁させる。ガラドリエルは中つ国に戻ることを望むも、当地ではもはやエルフは歓迎されず困難に直面する。エレンディルの故郷に行き、サウロンの手が南方国に伸びていることを知る。ハルブランドは当地に溶け込もうとして果たせず、争いののち囚われとなる。エレンディルは故郷で息子の一人イシルドゥルと娘エアリエンに再会する。ガラドリエルは、ハルブランドが南方国の王の血筋であると知る。

南方国では、アロンディルが何かを探し求めるオークの一団に捕らえられて仲間のエルフとともにトンネルを掘らされる。ワーグを殺し脱走をはかるも失敗し、首領のアダルのもとに連れて行かれる。

ロヴァニオンでは、ノーリが匿っていた謎の男「よそびと」の存在がばれる。罰として一家の荷車は移動する隊列の最後尾におかれ、父ラルゴの足のけがのために脱落しそうになるも、「よそびと」が助ける。
4"大きな波"
"The Great Wave"
ウェイン・チェ・イップStephany Folsom and J.D. Payne & Patric McKay2022年9月16日 (2022-09-16)

ヌーメノールでは、摂政女王ミ―リエルが大地震と津波に襲われる夢を見る。都ではエルフへの反感が広がるも、執政ファラゾーンが演説でおさめて人々の支持を得る。ガラドリエルはミ―リエルに、南方国でサウロンと戦うための助力を求めるが断られる。父王に請願すると脅したためにハルブランドの隣の牢に入れられる。ヴァリノールに送られそうになるも逃れ、宮殿に忍び込んでミ―リエルと病気の父王に会う。パランティールに触れ、ヌーメノールの破滅を見る。自分の到来が危機の始まりを示すと言われる。イシルドゥルは航海訓練中に不思議な声を聞いて失敗を犯し、二人の仲間とともに解雇される。エアリエンはファラゾーンの息子ケメンに出会う。白の木の花が散り、徴を見た女王は変心し、艦隊を率いてガラドリエルを中つ国に送り届けることを宣言する。イシルドゥルと仲間が艦隊に志願する。

カザド=ドゥムでは、ドゥリン王子が密かに新たな鉱石ミスリルの鉱脈を採掘し、エルロンドが知ることになる。落盤事故が起き、王は鉱脈の閉鎖を命じる。エルロンドはミスリルのことを他言しないとドゥリン王子に誓う。

南方国では、アロンディルはエルフの外見を持ち尊父と呼ばれるオークの首領アダルに会い、エルフの塔に避難した人間たちへの忠誠を求める伝言を託されて解放される。塔では食料が不足し、テオが友人のローワンと食糧を調達に行く。オークに襲われ、テオの持つ器具がオークの探し求めていた品だと知られる。アロンディルに救われて逃げる。
5"分岐点"
"Partings"
ウェイン・チェ・イップJustin Doble2022年9月23日 (2022-09-23)

ヌーメノールでは、エレンディルが息子イシルドゥルの遠征参加を拒否する。先祖がかつてモルゴスに味方したことで悩むハルブランドは南方国に戻ることを躊躇する。ガラドリエルが兵士たちに剣を教える。エアリエンの頼みでケメンは中つ国への遠征を止めるよう父ファラゾーンに請う。ミ―リエルは父王に遠征を告げるが止められる。イシルドゥルは、遠征を妨害するために船を爆破したケメンを救い、遠征参加を許される。ハルブランドも加わり、ミ―リエル率いる艦隊が出航する。

エルロンドとドゥリン王子はリンドンに来てギル=ガラドやケレブリンボールに面会する。ギル=ガラドはドワーフたちがシルマリルの名残であるミスリルを発見したのではないかと疑うが、誓いに縛られたエルロンドは答えない。白の木は枯れ始め、エルフの衰えを示す。ギル=ガラドはエルフの運命がミスリルの入手にかかっていると言う。ケレブリンボールは、カザド=ドゥムに行った真の目的はミスリルの入手を探るためだったとエルロンドに詫びる。ドゥリン王子とエルロンドは、父王を説得してミスリルを採掘するためにカザド=ドゥムに向かう。

南方国では、オークたちが掘らせたトンネルが完成する。人間たちの半数はワルドレグに扇動されてアダルに降伏する。ブロンウィンら残りはエルフの物見の塔にこもり、敵を待ち受ける。テオはアロンディルに弓を教わり、隠していた器具を見せる。アロンディルは、器具が闇が人間を支配するための鍵であるとブロンウィンに語る。ブロンウィンは圧倒的な敵の軍を見て迷う。

ロヴァニオンでは、奇妙な三人の女たちが隕石の落ちた跡を調べる。移動するハーフットたちは森の異常に気付く。ノーリたちが獣に襲われるもよそびとの不思議な力に助けられる。
6"奈落"
"Udûn"
シャーロット・ブランドストーム英語版Nicholas Adams & Justin Doble and J.D. Payne & Patrick McKay2022年9月30日 (2022-09-30)

ミーリエン摂政女王率いるヌーメノール艦隊は中つ国に着き、川を遡ったのちに陸行する。

南方国では、アロンディルとブロンウィン率いる人間たちがエルフの物見の塔から出て、村で人間とオークからなるアダルの大軍を待ち受けるも圧倒される。アダルは探していた器具を手に入れる。ヌーメノール軍が現れてアダルの軍を破る。ガラドリエルとハルブランドはアダルを捕らえる。ガラドリエルは、モルゴスに心身を捻じ曲げられたエルフ「ウルク」であるアダルを尋問し、サウロンの居場所を聞き出そうとするも答えられない。ミ―リエルは、ハルブランドを南方国の王として人々に紹介する。アダルに従っていたワルドレグが謎の器具を柄とした剣を岩に突き刺すと、ダムが決壊して大水がオークが掘っていたトンネルを流れ、オロドルイン山の噴火を起こして火砕流がヌーメノール軍のいる村を襲う。
7"目"
"The Eye"
シャーロット・ブランドストームJason Cahill2022年10月7日 (2022-10-07)

カザド=ドゥムでは、王が落盤の危険を危惧してミスリル採掘を禁じるも、ミスリルの力を見たドゥリン王子がエルロンドとともに採掘を進める。王に見つかってエルロンドは追放され、王子は後継ぎの座を奪われる。地の奥底で、バルログが目覚める。

南方国では、火砕流を生き延びた人々がヌーメノール軍の野営地に集結する。イシルドゥルの生死は不明となる。ミ―リエル摂政女王は失明し、ヌーメノール軍は一旦は帰国するも、中つ国に必ず戻ると誓う。ガラドリエルはテオに剣を与える。南方国の人々はアンドゥイン河口に移り住もうとする。人々が王と呼ぶハルブランドは重傷を負う。アダルは付き従う人間とオークに南方国の王と崇められ、噴火で荒廃した南方国をモルドールと呼ぶ。

ロヴァニオンでは、よそびとが植物の枯れた地で木を再生できずハーフットから追い払われるも、翌朝には地に豊穣が戻る。よそびとを探す奇妙な三人の女たちは偽の行く先を教えられた仕返しに、ハーフットの荷車を魔法で燃やす。ローリたちは警告するためによそびとを探す。
8"合金"
"Alloyed"
ウェイン・チェ・イップGennifer Hutchison and J. D. Payne & Patrick McKay2022年10月14日 (2022-10-14)

エレギオンでは、ガラドリエルに連れてこられたハルブランドが治療を受けて回復する。ハルブランドは、ミスリルがあまりに少量であることを嘆くケレブリンボールに合金を作るよう助言する。ケレブリンボールとエルロンドは、エルフの滅びを確信するギル=ガラドに三か月の猶予を願い、ミスリルの混じる合金で王冠を作ろうとする。疑念を抱いたガラドリエルはハルブランドの素性を調べさせ、南方国の王族ではないことを知って対決する。ハルブランドはガラドリエルに幻を見せ、かつてのモルゴスの下僕サウロンであることを明かし、共に中つ国を支配しようと誘うが拒まれる。目覚めたガラドリエルはハルブランドが去ったことを知る。ケレブリンボールに兄の短剣を与え、ヴァリノールの純粋な金銀とミスリルを混ぜ合わせて三つの指輪を作らせる。エルロンドもハルブランドの正体を知る。

ヌーメノールでは、エアリエンが瀕死の王の肖像を描かされ、パランティールを覗く。ミ―リエルの船団が戻り、王の死を知る。

ロヴァニオンでは、森の中で三人の奇妙な女たちがよそびとをサウロンと呼んで仕え、記憶と力を取り戻すには東のリューンの地に行かなければならないと言うが、いまだ力の制御のできないよそびとを束縛する。三人の女たちはよそびとを救出に来たノーリたちと戦い、ハーフットを助けようとしたよそびとがサウロンではなくイスタルであると気づく。よそびとはノーリが女たちから盗んだ杖を使い女たちを滅ぼす。サドクは死ぬ。リューンに行き記憶と力を取り戻そうとするよそびとにノーリが同行する。

モルドールに来たサウロン(ハルブランド)は、三つの指輪が鍛造されたことを知る。

キャスト[編集]

2020年12月にアマゾン・スタジオは以下のキャストを発表し[3][4]、2022年2月にはいくつかの役名が明らかになった[5]。 ※括弧内は日本語吹替[6]

製作[編集]

企画[編集]

契約と発表[編集]

2017年7月、映画『ロード・オブ・ザ・リング』および『ホビット』のワーナー・ブラザースとそれらの映画の原作者であるJ・R・R・トールキンの財産を管理するトールキン財団英語版のあいだで起こっていた訴訟が和解に達した。和解後に双方にとって「より良い条件」で彼らはトールキンの『指輪物語』に基づいたテレビシリーズ企画をAmazonNetflixHBOなどに持ちかけた[9]。9月までにAmazonが最有力として浮上し、シリーズの交渉に入った[10][11]。同スタジオの番組開発には珍しく、AmazonのCEOのジェフ・ベゾスが直々に交渉に関与した[11]。ベゾスはこれ以前からHBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』に匹敵する規模のファンタジーシリーズを企画するようアマゾン・スタジオに命じており、それによって同社はこのプロジェクトの最有力候補となっていた[9]

2017年11月13日、Amazonは小説のグローバルテレビ化権の取得契約を締結した。企画または製作費を含まない映像化権のみで2億5000万ドルにおよぶと報じられ、業界のコメンテーターからは製作陣がプロジェクトにまだ関与してない段階でAmazonが支払ったこの契約金額は「正気ではない」と評された[9]。AmazonのストリーミングサービスのPrime Videoは構想されている5シーズンに加えて、製作の可能性のあるスピンオフシリーズの契約も交わしている。シリーズの予算は1シーズンあたり1億ドルから1億5000万ドル、総額10億ドルを超える可能性があり、これまでで最も高額なテレビシリーズになると予想されている[9][10]。アマゾン・スタジオは独自でのシリーズ製作を望んだためにワーナー・ブラザース・テレビジョンはプロジェクトに関与せず、代わりにトールキン財団英語版トールキン・トラスト英語版ハーパーコリンズニュー・ライン・シネマと協力した[9]。ワーナー・ブラザースの一部門であり映画版を製作したニュー・ラインはテレビシリーズが映画の素材を使用する可能性があるために契約に含まれた[10]。このシリーズはトールキン作品を基にした「未踏の物語」を描く『指輪物語』の前日譚であり、トールキン財団によっていくつかの創造上の制限が課せられている[9]。この契約では2年以内にシリーズの製作を開始することが定められていた[10]

製作チーム[編集]

2018年4月までに『ロード・オブ・ザ・リング』および『ホビット』の監督のピーター・ジャクソンはシリーズへの関与の可能性についてAmazonとの話し合いを始めたが[10]、6月には関与しないことが明らかとなった[12]。その月の後半、アマゾン・スタジオ首脳のジェニファー・サルケはジャクソンとのシリーズ関与の程度についての話し合いが続いていると語った。彼女はシリーズの契約は約1か月前に正式に締結されたばかりであり、スタジオはプロジェクトに関して多くの異なる作家と会っていることを付け加えた。彼らはシリーズの戦略と脚本チームを「すぐに」用意することを意図しており、2021年にシリーズを開始することを望んだ[13]。7月、アマゾンはシリーズ企画のために脚本家のJ・D・ペインとパトリック・マッケイを雇った[14]。その年の12月、ジャクソンは自分と製作パートナーがこのシリーズの脚本を読み、脚本家をアドバイスをする可能性があるが、それ以外はこのプロジェクトに関与しないと述べた。ジャクソンはさらに「彼らの成功を願っているし、もし我々が彼らの力になれるのであれば必ず努めるつもりだ」と述べた[15]。またジャクソンは自身が製作した映画では経験できなかったトールキンの翻案を客として観賞できることに興奮を示した[16]

2019年5月、アマゾンとの契約を交わしたブライアン・コグマン英語版がコンサルタントとしてシリーズに加わった。コグマンは以前に『ゲーム・オブ・スローンズ』の脚本家を務めており、ペインとマッケイと共に新シリーズの企画に取り組むことになった[17]。7月、J・A・バヨナがシリーズの最初の2話を監督し、彼のパートナーであるベレン・アティエンサと共にエグゼクティブ・プロデューサー(製作総指揮)を務めるために雇われた[18]。その月の後半、『ゲーム・オブ・スローンズ』のデイヴィッド・ベニオフD・B・ワイスは『ロード・オブ・ザ・リング』のコンサルティングに関心があるアマゾンを含め、複数の会社と契約について話し合っていたが[19]、2人は最終的にNetflixと契約した[20]。7月末、アマゾンはペインとマッケイがシリーズのショーランナーと製作総指揮を務め、さらにバヨナ、アティエンサ、ブルース・リッチモンド、ジーン・ケリー、リンジー・ウェバー、シャロン・タル・イグアドがエグゼクティブ・プロデューサー、ロン・エイムスが共同プロデューサー、ケイト・ホーリーが衣裳デザイナー、リック・ハインリクスがプロダクションデザイナー、ジェイソン・スミス英語版が視覚効果スーパーバイザー、映画のコンセプトデザイナーの1人だったジョン・ハウ英語版がイラストレーター兼コンセプトアーティストとしてプロジェクトに取り組んでいることが明かされた[21][22]。さらにトールキン学者のトム・シッピー英語版もシリーズに取り組んでいることが明らかとなったが[22]、その後2020年4月までにはプロジェクトに関与しなくなったと報じられた[23]

第1シーズンの企画後にコグマンは新しいプロジェクトに集中するためにシリーズを去った。またケリーもシリーズから去り、新たにカラム・グリーンがエグゼクティブ・プロデューサーに加わった[24]。グリーンは以前に『ホビット 竜に奪われた王国』(2013年)でプロデューサーを務めていた[25]。2021年3月、ウェイン・チェ・イップ英語版がシリーズの4話分で監督を務め、共同エグゼクティブ・プロデューサーに就任したことが発表された[26]。5月にさらに2話分の監督としてシャーロット・ブランドストーム英語版が加わった[27]

ロケーション[編集]

2018年6月にサルケはシリーズは映画が製作されたニュージーランドで撮影可能であると述べたが、アマゾンはまた「我々は信じられないようなものを見せたいので、本当に本物のようなロケーションを提供できる」ならば他の国での撮影もいとわないと考えた[28]。シリーズのプリプロダクションはオークランドで始まったと報じられ[29]、その一方でシリーズのロケーション・スカウティングがスコットランドでも行われ、製作側はスカイ島ポートパトリック英語版スクーリー英語版パースシャー英語版ローモンド湖を訪れた[30]。 アマゾンとクリエイティヴ・スコットランド英語版エディンバラリース英語版で建設中の新たなスタジオを拠点としてのシリーズの製作について話し合いを行った[31]。12月、アマゾンがオークランドに利用可能なスタジオスペースががないために製作を国外を持ち出すと迫った後、当時のニュージーランドの経済開発大臣英語版デヴィッド・パーカー英語版と「危機会議」を開催した[32]。その際にパーカーはアマゾンに対し、ニュージーランドでの製作を歓迎し、ニュージーランド政府がシリーズ製作を望んでいることを伝えたが、「是が非でもこれを望んでいるのではなく、ニュージーランドに取って良い条件を望んでいる」として、シリーズのための特別な契約を要求することはなかった。ニュージーランドでは国際的な作品に対して最大25%の税金が還付される「ニュージーランド・メジャー・スクリーン・プロダクション・グラント」がアマゾンに提供されている[33]

2019年6月末時点でニュージーランドでの撮影は内定しており、7月にはクメウ・フィルム・スタジオとオークランド・フィルム・スタジオとのリース契約が予定された。映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作はウェリントンで製作されたが、その映画スタジオはシリーズ製作開始が決定した時点で『アバター』に使われていたため、オークランドが国内の主要な撮影地に選ばれた[29]。アマゾンがニュージーランドでの撮影を決定した理由は、2019年3月のクライストチャーチモスク銃乱射事件後にニュージーランド政府が現地での安全な撮影の可能性を再確認したことや、スコットランドのブレクジットの影響が考えられたことが関わっていると報じられている。製作は主にオークランドであるが、追加撮影はクイーンズタウンやニュージーランド国内のその他の場所で行われる見込みである[34]。2019年9月、アマゾンはニュージーランド政府およびニュージーランド・フィルム・コミッション英語版、オークランド観光イベント経済開発(ATEED)との交渉を終え、シリーズをニュージーランドで撮影することを正式に発表した。スタジオによるとシリーズの撮影は「今後数ヶ月間」のうちに開始予定であり、ATEEDによるといくつかの具体的なロケ地は未だ検討中であった。ペインとマッケイはシリーズの主要なロケ地を選択するにあたり、製作要件を満たすことができる「自然のままの海岸、森、山がある雄大な場所」を望んでいたと説明した[1][35]

2020年12月にアマゾンはニュージーランド・フィルム・コミッション、ニュージーランド政府観光局英語版企業・技術革新・雇用省英語版(MBIE)と2つの覚書を締結し、ニュージーランド・メジャー・スクリーン・プロダクション・グラントで提供される25%の税還付をフルに利用できるようになった[36]。国内の全ての映画およびテレビ作品には自動的に20%の税還付があるが、「大きな経済的利益」をもたらす作品には追加で5%の交渉が可能となる[37]。1つの覚書は追加還付と引き換えにアマゾンが負うべき全体的な義務を説明したものであり、もう1つはシリーズの第1シーズンに特化したものであった。今後のシーズンでも追加のリベートを受けるためには更なる覚書を交わす必要がある。この契約によりニュージーランド政府観光局はシリーズのキャストやスタッフ、映像、舞台裏を利用してニュージーランドを宣伝することが可能となり、キャンペーンはシリーズの初回配信とCOVID-19パンデミック後のニュージーランドへの海外旅行解禁に合わせて行われる[36]。アマゾンはフィルム・コミッションと協力してニュージーランドの映画産業発展を支援し、シリーズのレッドカーペット・プレミアではコミッションのメンバーがメディアに対応する。MBIEはアマゾンが運営するニュージーランドの企業や研究グループのための「イノベーション・プログラム」を監修する[36][37]。覚書の詳細は2021年4月に明かされたが、公式側は当初はホビット・デイ英語版である9月22日に契約を発表する予定であった[37]

シーズン[編集]

アマゾンはトールキン財団との最初の契約の一部として、5シーズンと考えられる複数シーズン製作の確約を得たが[10][9]、着手前に将来のシーズンの正式なゴーサインを出さなければならなかった[38]。2019年7月、シッピーはシリーズの第1シーズンが20話構成になると考えられていると述べた[39]。11月、アマゾンはシリーズの第2シーズンを正式に発注し、最初の2話分の撮影終了後に通常より長い4、5ヶ月の製作休止の予定が組まれた。これは第1シーズンの撮影を続ける前に第1話の全ての映像を確認し、シリーズの脚本家ルームを再編成して第2シーズンの製作を開始できるようにするためである。これにより映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのように最初の2シーズンを連続英語版で撮影することが可能となった[38]

2020年1月、アマゾンは第1シーズンが8話構成であることを発表した[40]。2021年4月、ニュージーランドの経済開発大臣兼観光大臣英語版スチュアート・ナッシュ英語版はアマゾンが第1シーズンに6億5000万ニュージーランドドル(4億6500万アメリカドル)を費やしており、同国のスタジオとの協定により1億6000万ニュージーランドドル(1億1400万アメリカドル)の税還付を受けることができることを明かした。『ハリウッド・リポーター』のジェームズ・ヒバード英語版はこの4億6500万ドルという金額にはシーズンの製作費に加え、シリーズ製作権や今後のシーズンでも使用されるセット、衣裳、小道具などの費用も含まれていることは「ほぼ間違いない」と指摘した[41]。サルケはすぐにこれを確認し、製作費について「クリックしたくなるクレイジーな見出しだが、それは実際にはシリーズ全体を支えるインフラを構築している」と説明した[42]

脚本執筆[編集]

シリーズの脚本家ルームは2019年2月中旬にサンタモニカで作業を開始した。サルケは脚本の詳細を極秘にするために窓はテープで閉じられ、部屋に入る者は警備員によって指紋認証が要求されるなど大規模なセキュリティ対策がとられたことを説明した[43]。ペインとマッケイの他にはジェニファー・ハッチソン英語版、ヘレン・シャン、ジェイソン・ケイヒル英語版、ジャスティン・ドブル、ブライアン・コグマン、ステファニー・フォルソム英語版も脚本家、グレニス・マリンズはコンサルティング・ライターとして参加した[21][22]。脚本家ルームはシリーズの撮影が始まると解散されることになっていたが、最初の2話の撮影後に予定されていた4、5ヶ月の撮影休止期間中に再結成されることとなった。脚本家たちはこの製作休止期間中に第2シーズンのマップを作成し、その脚本の大半を書き上げることが期待されていた[38]

2019年初頭、アマゾンは、シリーズが『ホビット』や『指輪物語』の舞台である第三紀の数千年前の中つ国第二紀が舞台となることを明かした[44]。シッピーはシリーズがトールキン自身によって描かれた第二紀と矛盾することなく彼の物語の大まかな流れに従わなければならず、トールキン財団はそのような改変にたいして拒否権を持っているが、アマゾンはトールキン作品間のギャップを埋めるためにキャラクターや設定を自由に追加することが出来ると説明した。また『指輪物語』とその補遺『追補編』からの引用のみが許可されており、『シルマリルの物語』や『終わらざりし物語』などの第二紀を扱ったトールキンの他の作品は許可されていない。トールキン財団が第一紀、ミドルアース・エンタープライズ英語版が第三紀の出来事(映画『ホビット』や『ロード・オブ・ザ・リング』)に関する権利を持っているため、シリーズではこれらを扱うことが出来なかった。シッピーはこれによってシリーズには「解釈と自由な発想の余地が多く残されている」と考えた[39]。2021年1月に発表されたあらすじで霧ふり山脈英語版、エルフの都リンドン英語版ヌーメノールの王国が舞台に含まれることが明らかになった[2]

『追捕編』はほとんどが第三紀に関するものであり、第二紀に関する記述は日本語版で20ページ足らずである。脚本家たちはドラマの人物、設定などに関してかなりのオリジナル創作を行うことになる。

デザイン[編集]

2018年12月、ジャクソンはアマゾンが映画用に作られた「デザインを維持したい」と考えていることから、シリーズは映画と同じ連続性の中に設定されていると認識していると述べた[16]。ハウは2019年8月にこれを繰り返し、ショーランナーたちは映画三部作のデザインや小説の精神性に忠実であり続けることを決意したと述べた。映画からテレビシリーズのデザインへの移行についてハウは予算の違いはあるが、美的な違いは無いようにしたと述べた。また彼はテレビシリーズの企画プロセスは映画の初期デザインと同様にコンセプトデザインから始まったと付け加えた[45]

キャスティング[編集]

2018年6月にサルケはテレビシリーズは映画のリメイクではないものの、映画のいくつかのキャラクターが登場するだろうと述べた[28]。2019年7月までにシリーズのキャスティングが世界中で行われ、キャスティングディレクターがアメリカ、イギリス、オーストラリアで活動していた[46]。また同時期にニュージーランドでエキストラのキャスティングが始まっていた[47]。7月末にマルケラ・カヴェナー英語版が「Tyra」と呼ばれるシリーズレギュラーのキャラクターを演じる交渉を行った[48][46]。9月にウィル・ポールターがシリーズの主要キャラクターの1人の「Beldor」と報じられている役にキャスティングされた[49][50]。この役柄はポールターのキャスティングされる以前はハリウッドの若手俳優にとって「最も切望されている仕事の一つ」であった[50]。10月中旬にマックス・ボルドリーが「重要な役」に[51]、同月末にジョゼフ・マウルがキャスティングされた。マウルはシリーズの主要な悪役である「Oren」を演じると報じられた[52]。12月、エマ・ホーヴァスが別のレギュラーキャラクター役にキャスティングされ[53]、一方でポールターはスケジュールの都合のために降板した[54]。さらにモーフィッド・クラークが映画でケイト・ブランシェットが演じたガラドリエルの若年期役でキャスティングされた[7]

2020年1月初頭、ロバート・アラマヨ英語版がポールターに代わってシリーズの主役にキャスティングされた[55]。その1週間後、アマゾンはシリーズのメインキャストとしてアラマヨ、オウェイン・アーサー英語版ナザニン・ボニアディトム・バッジ英語版、クラーク、イスマエル・クルス・コルドバ英語版、ホーヴァス、カヴェナー、マウル、タイロエ・ムハフィディン、ソフィア・ノムヴェテ、メーガン・リチャーズ、ディラン・スミス英語版、チャーリー・ヴィッカース、ダニエル・ウェイマン英語版の出演を公式発表した。アマゾンのテレビ部門の共同責任者であるヴァーノン・サンダースはまだ決まっていない重要な役があると指摘した[3]。この重要な役の1つとして2019年10月に非公式にボルドリーがシリーズに参加し、契約が完了した2020年3月に彼に決定した[51][56]。2020年12月、アマゾンはシリーズの主役新しいキャスト20人としてシンシア・アダイ=ロビンソン、ボルドリー、新人のイアン・ブラックバーン、キップ・チャップマン、アンソニー・クラム、マクシーン・カンリフ、トリスタン・グラヴェル英語版レニー・ヘンリー英語版スーシータ・ジャヤスンデラ英語版、ファビアン・マッカラン、サイモン・メレルズジェフ・モレル英語版ピーター・マランロイド・オーウェン英語版オーガスタス・プリュー、ピーター・テイト、アレックス・タラント、レオン・ウェイダム。ベンジャミン・ウォーカー、サラ・ズワンゴバニが発表された。バックバーン、チャップマン、クラム、カンリフ、テイト、タラント、ウェイダムはいずれもニュージーランド人、その他はオーストラリア、スリランカ、イギリス、アメリカから集まっている。ペインとマッケイは今回のキャスティング・アップデートを「数年にわたる捜索の集大成」と表現した[4]

2021年3月、バッジは数話を撮影した後にシリーズから降板したことを発表した。バッジはアマゾンが最初の数話を見直した結果、彼のキャラクターを別の方向性に進めることにしたのだと説明した[57]

撮影[編集]

2020年2月上旬の撮影開始に先立って1月中旬にニュージーランドのキャストの読み合わせが始まった[3][58]。製作はオークランドで始まり、主にクメウ・フィルム・スタジオとオークランド・フィルム・スタジオで行われた[29]。2月7日、スタントのリハーサルをしていたスタントウーマンのエリッサ・カドウェルがクメウの水槽に落ちて頭を打って負傷した。アマゾンはこの事故の調査を開始したが、ニュージーランドの労働衛生・安全規制機関であるワークセーフ英語版に通知されたのは2月14日であった。それまでにカドウェルは病院で治療を受け、自宅で怪我を治した[59]。ロケーション撮影は2月にオークランド周辺でも行われた[60]

シリーズの最初の2話分の撮影は5月まで続いた上で[61]、その後4から5ヶ月の休止期間に入り、その間に最初の2話を映像を見返して第2シーズンの脚本執筆を始める計画であった[38]。そして撮影は10月中旬に再開され、2021年6月下旬まで続く予定であった[61]。しかしながらCOVID-19パンデミックにより2020年3月中旬にシリーズの撮影は無期限中断となり、約800人のキャストとスタッフは自宅待機を命じられた[62]。5月上旬、COVID-19による中断前に最初の2話分の撮影の大部分が完了していたことが明らかとなった。この時点でニュージーランドの新たな安全ガイドラインに基づいての撮影再開が認められていたが、アマゾンは最初の2話分の撮影を完了する予定はなかった。代わりに当初意図していた撮影休止期間を前倒しし、第3話以降の撮影準備を終えた後に最初の2話分の撮影を完了させる計画となった[63]

シリーズはCOVID-19の影響で非ニュージーランド人の入国が禁じられていた際に、例外としてキャストとスタッフがニュージーランド入国を認められていた7つの映画・テレビ作品のうちの1つであった。この免除措置は6月18日までにフィル・トワイフォード英語版経済開発大臣によって承認され、製作スタッフ93人とその家族20人に適用された。シリーズのスタッフの約10%が非ニュージーランド人であると考えられており、彼らの多くはパンデミックによる封鎖中に国に留まっていたために免除を必要としなかった。第3話以降のプリプロダクションは2020年7月までに開始され[64]、撮影は9月28日に再開された[65]。バヨナは12月23日までに自身の担当話を撮影を完了し[66]、2週間のクリスマス休暇後の2021年1月中に第3話以降の撮影が開始される計画となった[66][67]。3月までにイップは自身の担当話の撮影が始まったことを明かし[26]、また5月に監督就任が発表されたブランドストームは製作のためにニュージーランドに滞在していた[27]

2022年10月3日、英ロンドンのブレイ・スタジオで「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」シーズン2の撮影が開始された。コスト削減のため、ロケ地はイギリスに変更された[68]

マーケティング[編集]

アマゾンは中つ国の第二紀の地図と小説『指輪物語』からの抜粋を使ってソーシャルメディア上でのシリーズの宣伝を開始した[39][69]。地図はイラストレーターのジョン・ハウがデザイン・作成し、トールキン学者のトム・シッピーによってトールキン作品に忠実であることを確認するために監修した[69]。ハウとシッピーはトールキンの中つ国の第二紀のヌーメノールの地図と第三紀の地図を基にして多くの時間をかけて地図を作成した。彼らの努力にもかかわらず、ハーパーコリンズは地図がオンライン上で公開された直後に地図にあった2つの間違いについてファンから苦情を受けた[45]

公開[編集]

シリーズはストリーミング・サービスのPrime Videoによりアメリカ時間2022年9月1日に全世界で配信開始された[70]。日本においては、Amazon Prime Video公式ツイッター(8月18日付け)にて、日本時間で【第1話&第2話】9月2日(金):午前10時一挙配信開始、【第3話〜第8話】毎週金曜日午後1時配信開始、となることが発表された[71]。なお、1月から8月にかけて計6種類の予告編(最新版は8月23日公開[72])が、Prime VideoおよびYouTube同チャンネルにて順次配信された。また、シーズン1最終回(第8話)配信開始前日(10月13日)に、YouTube公式チャンネルにて最終回の予告編が公開された[73]

評判[編集]

視聴者数[編集]

Amazonは、全世界で最初の2話公開から24時間以内の視聴者数が2500万人を超え、Amazon Prime Video 史上最大となったと発表した[74]

有色人種のキャスティングへの反応[編集]

映画『ホビット』や『ロード・オブ・ザ・リング』のキャスティングと異なり、エルフやドワーフなどの種族に有色人種の俳優が起用されていること、および女性登場人物の役割が大きいことの2点「人種と性」に対して、原作と異なるとして大規模な批判行動が見られた[75][76]。種々の評価サイトにおいて低評価を大量に書きこむ行動(レビュー爆撃)も見られた[77]。このうち「人種」に関しては様々な反論が行われ[75]、映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでホビットを演じたイライジャ・ウッドドミニク・モナハンビリー・ボイドショーン・アスティンが多様性に富むキャスティングへの支持をSNSで表明した[78][79]

一方で、原作でのドワーフ女性は男性と見分けがつかないという記述[* 1]に反し、本シリーズに登場するドワーフ女性たちは男性と明らかに異なる外見であり髭もないが、これに対する批判は、「人種と性」に対するものと比べて目立っていない[75]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 『指輪物語 追補編』ドゥリンの一族

出典[編集]

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外部リンク[編集]