ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
Lock, Stock and Two Smoking Barrels
監督 ガイ・リッチー
脚本 ガイ・リッチー
製作 マシュー・ヴォーン
製作総指揮 スティーヴ・ティッシュ
ピーター・モートン
アンガッド・ポール
スティーヴン・マークス
トルーディ・スタイラー
出演者 ニック・モラン
ジェイソン・ステイサム
ジェイソン・フレミング
デクスター・フレッチャー
音楽 デヴィッド・A・ヒューズ英語版
ジョン・マーフィ
撮影 ティム・モーリス=ジョーンズ
編集 ニーヴン・ハウィー
製作会社 ハンドメイド・フィルムス
サミット・エンターテインメント
SKAフィルムズ
配給 イギリスの旗 ユニバーサル/PFE
日本の旗 SPE
公開 イギリスの旗 1998年8月28日
日本の旗 1999年8月7日
上映時間 107分
製作国 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 £960,000
($1,350,000[1])
興行収入 $25,297,569[1]
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(Lock, Stock and Two Smoking Barrels)は1998年イギリスアメリカのクライムアクション映画である。イギリスでは、その年の年間興行成績1位を記録した。

後にガイ・リッチー製作総指揮・脚本で、テレビドラマとしてリメイクされた。『ロック、ストック&フォー・ストールン・フーヴズ』及び『ロック、ストック&スパゲッティ・ソース』の題名で、日本でも入手可能。

あらすじ[編集]

ロンドンの下町で盗品を売るなどして小金を稼ぐエディ、ベーコン、トム、ソープの4人組が、一攫千金を狙って持ち寄った10万ポンドで賭けに挑むも、賭け場の元締めであるハリーのイカサマによって50万ポンドの借金を負ってしまう。一週間以内に返済しなくてはならなくなり、途方にくれるエディたちだったが、アパートの隣部屋を拠点にしているギャングが大麻の売人を襲撃する計画を立てていることを知り、これを横取りすることにした。

一方、ハリーは趣味のアンティーク古銃を盗むよう側近に命じる。側近は雇いの悪漢であるディーンとゲイリーの二人組に仕事を実行させるが、価値を知らないディーンたちは目当ての古銃2丁を故買屋に売却してしまう。ディーンたちは慌てて故買屋から古銃を買い戻そうとしたが、2丁ともトムによって購入された後であった。

エディたちはトムが買った2丁の古銃を使い、まんまと大金と大麻の強奪に成功する。更に故買屋を通してマフィアに大麻の売買を持ち掛けるが、そのマフィアこそが大麻の売人たちのボスであった。盗まれたばかりの商品を持って来たエディたちを襲撃犯と勘違いしたマフィアはエディのアパートへ報復に向かい、同じくエディの部屋へ報復に来たギャングと鉢合わせ、壮絶な銃撃戦を繰り広げる。戦いの末に、盗品の大麻は生き残った売人が持ち去り、大金と古銃はハリーに雇われた取り立て屋のクリスによって回収されハリーの元へ届けられた。エディのアパート前まで来ていたディーンたちは古銃の行方を追って、相手が元請の雇い主とも知らないままハリーの事務所へ強盗に入り、応戦したハリーと相打ちとなって命を落とす。エディたちは先々で起こる惨状に唖然とするも、ハリーの死によって借金が帳消しになったことに安堵する。しかし、返済に充てる必要のなくなった50万ポンドはクリスに奪われてしまい、結局2丁の古銃だけが4人の手元に残った。

エディたちは、警察にギャングとマフィアによる銃撃戦の関与を疑われるが、証拠不十分のためにすぐに釈放され、唯一の証拠品となる2丁の古銃を処分することにする。トムが橋から古銃を投げ捨てようとしている丁度そのとき、酒場にいた3人の前にクリスが現れて、一冊のカタログを渡して去っていった。そのカタログには、2丁の古銃の写真が載っており、1丁約30万ポンドの値打ちがあると書かれていた。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
エディ ニック・モラン 井上倫宏
ベーコン ジェイソン・ステイサム 山路和弘
トム ジェイソン・フレミング 江原正士
ソープ デクスター・フレッチャー 高木渉
JD スティング 後藤哲夫
ウィンストン スティーヴン・マッキントッシュ 齋藤龍吾
ビッグ・クリス ヴィニー・ジョーンズ 廣田行生
ドッグ フランク・ハーパー 手塚秀彰
"ハチェット" ハリー ロンズデール P・H・モリアーティ 大木民夫
バリー "ザ・バプティスト" レニー・マクレーン 藤本譲
リトル・クリス ピーター・マクニコール 定岡小百合
プランク スティーヴ・スウィーニー 斎藤志郎
ミッキー ロニー・フォックス 茶風林
ニック "ザ・グリーク" スティーヴン・マーカス英語版 辻親八
タニア ヴェラ・デイ英語版 定岡小百合
アラン/ナレーター アラン・フォード英語版 石波義人
ディーン ジェイク・エイブラハム 坂東尚樹
ゲイリー ヴィクター・マクガイア英語版 茶風林
ローリー・ブレーカー ヴァス・ブラックウッド英語版 菅原淳一

スタッフ[編集]

公開と評価[編集]

1998年8月28日にイギリス、1999年3月5日にアメリカで公開された。アメリカでの興行収入の合計は$3,753,929となった[2]

ジョン・ファーガソンはRadio Timesで「『長く熱い週末英語版』以来のイギリスのベストクライム・ムービーだ」と評価した。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesでの支持率は76%で[3]Metacriticでは30件のレビューがあり加重平均値は66/100点となった[4]

サウンドトラック[編集]

Soundtrack from the Motion Picture Lock, Stock and Two Smoking Barrels
various artistsサウンドトラック
リリース
ジャンル ロック
ポップ
ブリットポップ
レゲエ
時間
レーベル アイランド・レコード (UK)
Maverick (US)
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サウンドトラック・レビュー
レビュー・スコア
出典評価
オールミュージック3/5stars Link
  1. "Hundred Mile High City" by オーシャン・カラー・シーン
  2. "It's a Deal, It's a Steal" by トム、ニック&エド
  3. "The Boss" by ジェームス・ブラウン
  4. "Truly, Madly, Deeply" by スカンガ*
  5. "Hortifuckinculturalist" – ウィンストン
  6. "Police and Thieves" by ジュニア・マーヴィン
  7. "18 With a Bullet" by ルイス・テイラー & カーリーン・アンダーソン*
  8. "Spooky" by ダスティ・スプリングフィールド
  9. "The Game" by ジョン・マーフィ & デヴィッド・A・ヒューズ*
  10. "Muppets" by ハリー、バリー&ゲイリー
  11. "Man Machine" by ロビー・ウィリアムズ*
  12. "Walk This Land" by E-Zローラーズ
  13. "Blaspheming Barry" by バリー
  14. "I Wanna Be Your Dog" by ザ・ストゥージズ
  15. "It's Kosher" by トム&ニック
  16. "Liar, Liar" by ザ・キャスタウェイズ*
  17. "I've Been Shot" by プランク&ドッグ
  18. "Why Did You Do It" by ストレッチ
  19. "Guns 4 show, knives for a pro" by エド&ソープ
  20. "Oh Girl" by イーヴィル・スーパースターズ
  21. "If the Milk Turns Sour" by ジョン・マーフィ & デヴィッド・A・ヒューズ (with ローリー)*
  22. "Zorba the Greek" by ジョン・マーフィ & デヴィッド・A・ヒューズ
  23. "I'll Kill Ya" by ジョン・マーフィ & デヴィッド・A・ヒューズ (with ローリー)*
  24. "The Payback" by ジェームス・ブラウン
  25. "Fool's Gold" by ザ・ストーン・ローゼズ*
  26. "It's Been Emotional" by ビッグ・クリス
  27. "18 With a Bullet" by ピート・ウィングフィールド

*1999年にリリースされたアメリカ版で削除されたトラック

脚注[編集]

外部リンク[編集]