ヨーロッパヤマウズラ

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ヨーロッパヤマウズラ
ヨーロッパヤマウズラ
ヨーロッパヤマウズラ Perdix perdix
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: ヤマウズラ属 Perdix
: ヨーロッパヤマウズラ
P. perdix
学名
Perdix perdix (Linnaeus, 1758)
和名
ヨーロッパヤマウズラ
英名
Grey partridge
Perdix perdix

ヨーロッパヤマウズラ(欧羅巴山鶉、Perdix perdix)は、鳥綱キジ目キジ科ヤマウズラ属に分類される鳥類。

分布[編集]

P. p. armoricata
フランス北西部[1]
P. p. hispanienesis
スペイン北部[1]
P. p. italica
イタリア[1]
P. p. robsta
ロシア[1]
P. p. sphagnetorum
オランダドイツ北西部[1]

形態[編集]

全長23-31.1センチメートル[1]。翼長15.1-16センチメートル[1]体重0.3-0.5キログラム[1]。胸部に馬蹄状の暗褐色の斑紋が入る[1]

虹彩は暗褐色[1]

オスは頭頂の羽衣が褐色で、顔から喉にかけての羽衣が橙色[1]。上面の羽衣は黄褐色、胸部の羽衣は青灰色、腹部の羽衣は灰白色[1]。肩や背に灰色の横縞、体側面には赤褐色の縦縞、腰や尾羽基部の上面を被う羽毛(上尾筒)には赤褐色の斑紋が入る[1]。メスは胸部の暗色斑が小型で不明瞭[1]

卵は長径3.6センチメートル、短径2.7センチメートルで、殻は黄色[1]

分類[編集]

8亜種に分かれる[1]

  • Perdix perdix armoricana
  • Perdix perdix canescens
  • Perdix perdix hispanienesis
  • Perdix perdix italica
  • Perdix perdix lucida
  • Perdix perdix perdix
  • Perdix perdix robsta
  • Perdix perdix sphagnetorum

生態[編集]

林縁、山地の草原ステップ、半砂漠地帯、農地などに生息する[1]

繁殖形態は卵生。浅い窪地に草や葉を敷いた巣に、9-20個の卵を産む[1]。鳥綱では最も産卵数が多い[1]。抱卵期間は23-25日[1]

人間との関係[編集]

古くから狩猟の対象とされている[1]

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』、東京動物園協会、1987年、66、84、172頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2012. Perdix perdix. In: IUCN 2013. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.1.