ヤン・ガルバレク

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ヤン・ガルバレク
Jan Garbarek
ベルギー・ハッセルト (2007年)
基本情報
生誕 (1947-03-04) 1947年3月4日(77歳)
出身地  ノルウェー オスロ
ジャンル ジャズ
職業 サックス奏者
担当楽器 ソプラノサックステナーサックスフルート
活動期間 1966年 -
レーベル ECMフライング・ダッチマン
公式サイト www.garbarek.com

ヤン・ガルバレクJan Garbarek1947年3月4日 - [1])は、ノルウェーオスロ出身のジャズサクソフォーン奏者。主にソプラノ、テナーサックスを使用し、フルートも演奏する。娘は、シンガーソングライターアンニャ・ガルバレクである[2]

バイオグラフィ[編集]

1947年、オスロ近郊のミューセンにて、ポーランド人の元・戦争捕虜の父チェスワフ・ガルバレク (Czesław Garbarek) と、農家の娘の母との間に生まれる。

元々は音楽に興味のない少年だったが、14歳の時に偶然ラジオで聴いたジョン・コルトレーンの「Countdown」に衝撃を受け、サックス奏者を目指す。

1960年代末期より、ボボ・ステンソンテリエ・リピダルアリルド・アンデルセンヨン・クリステンセンといった、北欧のミュージシャンらとレコーディングを重ねる。

1970年代後半、キース・ジャレットらとヨーロピアン・クァルテットの活動を行う。

1993年古楽及び現代音楽を得意とする声楽グループ、ヒリヤード・アンサンブルグレゴリオ聖歌をレコーディングしたアルバム『オフィチウム』が大ヒットした。

ECMレコード設立初期より参加しており、現在もレーベルの代表的なミュージシャンの1人として活躍している。

多数の自己名義アルバムを出す他、レーベル内の他奏者とのコラボレーションも多い。また、ECMニューシリーズにも幾つかの作品を残している。

演奏スタイル[編集]

ジョン・コルトレーンに影響を受けサックスを始めたという事もあり、キャリア初期はフリーキーでアヴァンギャルドな演奏が多数見られる。

中期はフリージャズを基調としながらも、耽美的、禁欲的なスタイルが見られるようになる。また、スカンジナビアインド音楽といったエスニック的な要素を取り入れるようになる。

近年はアドリブを極力抑えたミニマルなスタイルである。このスタイルはしばしば、ジャズではなくアンビエントニューエイジと言われることもある。

非常に特徴的な音色を持つ。特に、独特の透明感を持つソプラノ・サックスの音色は他に類を見ない。カーブドソプラノ・サックスを使用している。

ディスコグラフィ[編集]

リーダー・アルバム[編集]

参加アルバム[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Hultin, Randi (2002). “Garbarek, Jan”. In Barry Kernfeld. The new Grove dictionary of jazz, vol. 2 (2nd ed.). New York: Grove's Dictionaries Inc.. pp. 11–12. ISBN 1561592846 
  2. ^ Jan Garbarek | Biography & History”. AllMusic. 2019年10月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]