モーシェ・ヤアロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モーシェ・ヤアロン
משה יעלון
生年月日 1950年6月24日
出生地 イスラエルの旗 イスラエルキルヤト・ハイム
出身校 ハイファ大学
前職 軍人
所属政党 2009-2016 リクード, 2019-2020 青と白, 2020- 青と白(テレム)
称号 レジオン・オブ・メリット
テンプレートを表示

モーシェ・ヤアロン1950年6月24日 – 、ヘブライ語: משה "באגי" יַעֲלוֹן‎‎)は、イスラエルの政治家、元軍人。第17代国防軍参謀総長。元国防大臣。

来歴[編集]

1950年6月24日、建国間もないイスラエル国内のハイファ北部のキルヤト・ハイムにて生まれる。生名はモーシェ・スミランスキーヘブライ語: משה סמולינסקי‎‎, イディッシュ語: משה סמאליאנסקי‎‎ Moše Smolianski, Smilanski)[1]。父親は以前ユダヤ旅団およびハガナーに参加しており、母親は1946年に移民したホロコースト生存者であった。

青年時代、労働シオニズム組織に入り活動。また青年育成プログラムであるナハル英語版に参加し、この時のナハルグループの名前「ヤアロン」を後に名乗ることになった[2]。1968年、18歳で兵役制度によりイスラエル国防軍に入隊し、空挺部隊を志願。消耗戦争のいくつかの作戦を戦い、1971年に任期を終え一度軍を除隊した。

1973年第四次中東戦争勃発の際、予備役兵として招集され、配属された第55空挺旅団英語版ヘブライ語版は反抗作戦でスエズ運河を逆渡河しエジプト領内に侵攻した最初の部隊の一つであった。

戦後、幹部候補生として国防軍に復帰。士官学校を修了後、空挺旅団の小隊長、中隊長を務め、空挺偵察部隊の指揮官として1978年のリタニ作戦英語版に従軍した。

1982年のレバノン侵攻作戦英語版には特殊部隊サイェレット・マトカルの戦闘指揮官として従軍し、その後、空挺旅団に復帰し第890空挺大隊長を務めた。イギリスのキャンバリー参謀学校に留学後、大佐に昇進しサイェレット・マトカル司令官となった。司令官の任期満了後、ハイファ大学で政治学の学士を取得。その後空挺旅団の旅団長、ユダヤ・サマリア師団の師団長、機甲師団長などを歴任した。

1995年から1998年までの間イスラエル参謀本部諜報局局長を務めた。2002年7月9日、イスラエル国防軍参謀総長に就任、2005年まで務めた。

2008年に政界転身。2009年クネセト総選挙にリクードから出馬。初当選を果たす。2013年の選挙でも当選。

2013年3月17日よりエフード・バラックの後任として国防大臣を務める。

発言[編集]

アメリカの反イスラーム的とも云われる活動家パメラ・ゲラー(Pamela Geller)と

ヤアロンは時折物議を醸す発言をすることで知られている。

  • パレスチナの脅威は癌

2002年に大手新聞ハアレツ紙に対し、「パレスチナの脅威は切り取らな刈ればならないのようなもの」と発言[3]

  • イランと対決

2008年には、「イランとの対決なくして中東の安定化はない」と発言[4]

  • ピース・ナウはウィルス

2009年8月、ヤアロンはユダヤ人右派にとって思い入れが深く、入植地[5]再建論が根強いヨルダン川西岸ホメッシュ[6]を訪れる。その際にユダヤ人入植地問題で入植反対を訴えるイスラエルの市民団体「ピース・ナウ」をウィルスと呼んだ[7]

脚注[編集]

  1. ^ ロシア語: Смолянский, Смилянский, Смелянский, ウクライナ語: Смолянський, Смілянський, Смелянський
  2. ^ [Ya'alon is widely known by his nickname, "Boogie" (also sometimes spelled "Bogie" or "Bogey" in English) "Knesset Gives Final OK to Gaza Pullout Plan". Fox News. Associated Press. 15 February 2005.Gil Hoffman (19 August 2009). "Netanyahu summons Ya'alon over comments". Jerusalem Post.
  3. ^ The enemy withinハアレツ
  4. ^ Interview with Former IDF Chief-of-Staff Moshe Yaalon
  5. ^ Land for peace
  6. ^ en:Homesh
  7. ^ "יעלון: יהודים צריכים להתיישב בכל מקום בארץ ישראל"マアリヴ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

先代
シャウル・モファズ
イスラエル国防軍参謀総長
2002年 - 2005年
次代
ダン・ハルツ