ミズーリ川

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ミズーリ川
ミズーリ川
水系 ミシシッピ川
延長 4,090 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 1,371,000 km²
水源 ホルストン川
フレンチ・ブロード川合流点
水源の標高 1,232 m
河口・合流先 ミシシッピ川セントルイス
流域 アメリカ合衆国
※:3,767kmの別資料あり。
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ミズーリ川とその支流
グレートフォールズの滝の一つ
2011年の洪水でネブラスカ州の原発が浸水

ミズーリ川(ミズーリがわ、Missouri River)は、アメリカ合衆国中部を流れるである。ミシシッピ川の最も大きな支流で、本流の西側に位置している。全長は4,130kmあり、流域面積アメリカ合衆国本土のおよそ6分の1に達する。

「ミズーリ」は、この地に先住したインディアンアルゴンキン語で、「泥の河」という意味。この川は多量のを含むことから英語でも「Big Muddy」(Muddy=泥の)とよばれる。

流路[編集]

源流はモンタナ州南西部、大陸分水界近くのロッキー山脈中にある。最初はジェファーソン川英語版マディソン川英語版ギャラテイン川英語版の3つの支流が、スリーフォークス英語版付近で合流してミズーリ川となる。峡谷を北へ流れ、グレートフォールズ付近で山脈を出る。そこには、歴史上この川の航行可能な最上流部とされてきた大きながある。

それからモンタナ州の平原を東に流れ、ノースダコタ州に入る。南東に流れを変えサウスダコタ州に入り、ネブラスカ州とサウスダコタ州、アイオワ州との境界を流れる。次にスーシティオマハ市を経由し、ネブラスカ州、カンザス州ミズーリ州の境界を流れる。カンザスシティで東に向きを変えてミズーリ州を流れ、セントルイスの北でミシシッピ川に合流する。

歴史[編集]

ミズーリ川はアメリカの西部への拡大において非常に重要な川であった。アメリカはルイジアナ購入地の一部として獲得し、ルイスとクラークの探検が行われた。19世紀終わりには、鉄道ができる前の主要な輸送路として流域は発展した。

20世紀には上流に洪水防止、灌漑水力発電用のダムがいくつもつくられた。フランクリン・ルーズベルト大統領が1944年洪水調整法(Flood Control Act of 1944)に署名した後、Pick-Sloan Planがミズーリ川を北アメリカ最大の貯水システムに変えた。モンタナ州のフォートペックダム英語版、ノースダコタ州のガリソンダム、サウスダコタ州のオアヘダム英語版ビッグベンドダム英語版フォートランダルダム英語版、サウスダコタ州とネブラスカ州境界のGavins Pointダムなどが建設されている。

支流[編集]

モンタナ州[編集]

ノースダコタ州[編集]

サウスダコタ州[編集]

ネブラスカ、アイオワ、カンザス、ミズーリ[編集]