マルクス・ヴァンハラ

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マルクス・ヴァンハラ
Markus Vanhala
ヴァンハラとニーロ・セヴァネン(右)。2012年のヴァッケン・オープン・エアで撮影。
基本情報
別名 ファックフェイス (Fuckface)
生誕 (1981-04-02) 1981年4月2日(42歳)[1]
出身地  フィンランド キュミ州
キュメンラークソ県
コトカ=ハミナ郡 コトカ[1]
学歴 キュメンラークソ応用科学大学英語版[1]
ジャンル メロディックデスメタル
プログレッシヴメタル
ブルータルデスメタル
職業 ギタリスト
キーボーディスト
音楽プロデューサー
担当楽器 ギター
キーボード
活動期間 1996年 -
共同作業者 オムニアム・ギャザラム
インソムニウム
マルプラクティス
マニトウ
ゴア・ペネトレイション
ウルフトラップ
ノースウィンド
著名使用楽器
Jackson King V
Jackson Randy Rhoads

マルクス・ヴァンハラMarkus Vanhala1981年4月2日 - )は、フィンランドヘヴィメタルミュージシャンギタリスト)。オムニアム・ギャザラムギタリストであり中心人物、またインソムニウムのギタリストとして著名[2]

日本では、ファーストネームが英語読みのマーカスと書かれることもある。

略歴[編集]

フィンランド南部の港町・コトカの出身[1]。音楽に触れるようになったのは5歳の時に両親がマルクスをピアノ学校に入れたためである[1]。マルクス曰く、両親はマルクスを第二のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、少なくとも第二のジャン・シベリウスにするつもりだったとのこと[1]。しかし、6歳の頃にハードロックヘヴィメタルを知り[注釈 1]クラシックピアニストとしての活動はそれほど良いものではなくなってしまった[1]。その後もピアノを続けていたが、12歳の時にミュージック・ビデオで多くのギタリスト[注釈 2]を見たことで、ピアノを辞め、ギタリストへと転向する[1]。13歳の時、学校の第7学年の時、学校のイブニング・パーティーでヘヴィメタルの楽曲のカヴァーを演奏したのが、初めてのライヴの経験である[1]。この時、マルクスはギターに加えてボーカルも務めていた。時間を経るにしたがって、マルクスの音楽的趣向はよりハードでヘヴィな方向へと変化し、デスセパルトゥラカーカスアナイアレイターといったバンドを聴くようになった[1]。この変化の中で、隣国スウェーデンイン・フレイムスエッジ・オブ・サニティアット・ザ・ゲイツオーペスダーク・トランキュリティといったバンドによるメロディックデスメタルの勃興、ノルウェーエンペラーウルヴェルメイヘムといったバンドによるブラックメタルの潮流に触れたことで、メロディックデスメタルへの傾倒を強めていく[1]

15歳の時、オッリ・ラッパライネンと共にメロディックデスメタルバンドオムニアム・ギャザラムを結成[1]。マルクス曰く、このバンドが自身が初めて結成した「本当の」バンドである[1]。オムニアム・ギャザラムは、その後多くのメンバーチェンジを経つつも2015年現在も活動を継続し、6枚のアルバムをリリースしている[1]。また、2000年プログレッシヴメタルバンド・マニトウに加入[1]。マニトウでは3枚のアルバムに参加したが、2009年に同バンドは解散している。この解散後、マニトウの新旧メンバーによって結成されたハードロックバンド・ウルフトラップにも参加している。2005年には、プログレッシヴメタルバンド・マルプラクティスに加入。2015年までに2枚のアルバムに参加している。更に、2002年にはブルータルデスメタルバンド、ゴア・ペネトレイションを結成。同バンドでは2枚のアルバムに参加した。また、同バンドではファックフェイス (Fuckface)というステージネームを使用していた。

加えて、2009年にはカラヨキ出身のメロディックデスメタルバンド、ディアブロの、2011年にはヘイノラ出身のプログレッシヴメタルバンド、プレッシャー・ポインツのライヴミュージシャンを務めている。

2011年に、ヴィレ・ヴァンニの脱退したインソムニウムに加入した。しかしながら、オムニウム・ギャザラムとの兼ね合いがあり、加入当初はライブに参加できなかったことがある。そのため、元エンター・マイ・サイレンスのツォーマス・ヤッピネンがライブギタリストとしてインソムニウムのライブに参加したことがある。

学業面では、キュメンラークソ応用科学大学英語版経営学学士を取得している[1]

使用機材[編集]

インソムニウム[1]オムニアム・ギャザラム[3]での使用機材。

ディスコグラフィ[編集]

オムニアム・ギャザラム[編集]

オムニアム・ギャザラム#ディスコグラフィーを参照

インソムニウム[編集]

マルプラクティス[編集]

マニトウ[編集]

  • 2001年 Brothers Promise (Demo)
  • 2002年 The Valley of Evergreen (Demo)
  • 2004年 The Mad Moon Rising
  • 2006年 Fools in Control (Single)
  • 2006年 Deadlock
  • 2007年 No Signs of Wisdom

ゴア・ペネトレイション[編集]

  • 2002年 Cadaverous Passion
  • 2003年 Fetish Concept

ゲスト参加[編集]

プロデュース作品[編集]

注釈[編集]

  1. ^ マルクスは、ヨーロッパ『Final Countdown』、ボン・ジョヴィ『Slippery When Wet』、キッス『Animalize』、アイアン・メイデン『Somewhere in Time』、W.A.S.P.魔人伝』を挙げている。
  2. ^ マルクスは、ランディ・ローズブラッド・ギルスジェイク・E・リーザック・ワイルドエイドリアン・スミスエドワード・ヴァン・ヘイレンスラッシュポール・スタンレーを挙げている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q http://www.insomnium.net/band/markus-vanhala-guitars 2015年4月12日閲覧。
  2. ^ Markus Vanhala Biography”. Metal Storm. 2015年4月12日閲覧。
  3. ^ http://www.omniumgatherum.org/band_markus.htm 2015年4月12日閲覧。

外部リンク[編集]