ホセ・アントニオ・アブレウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホセ・アントニオ・アブレウ・アンセルミ (2007)

ホセ・アントニオ・アブレウ・アンセルミ(José Antonio Abreu Anselmi、1939年5月7日 - 2018年3月24日[1][2])はベネズエラ音楽家。ベネズエラ・トルヒージョ州バレーラ生まれ。

経歴[編集]

1975年にベネズエラ国立青少年オーケストラネットワーク(National Network of Youth and Children Orchestras of Venezuela, エル・システマ)を設立し、貧困児童のための音楽プログラムを創始する。1983年にはベネズエラの文化大臣になる。

彼の活動は10万人以上の子供達を音楽の元に組織化し、児童保護活動やコミュニティー開発運動となって広がった。スペインやその他の中南米諸国、アメリカ合衆国等とも交流プログラムを実施し、1993年ユネスコ国際音楽賞を受賞。2010年にはエラスムス賞を受賞。

ユネスコ親善大使として、音楽を通じての児童保護、社会運動に尽力した。指揮者のヘルベルト・ブロムシュテットはアブレウについて「模範」と称賛している[3]

参考文献[編集]

  • ヘルベルト・ブロムシュテット『ヘルベルト・ブロムシュテット自伝 音楽こそわが天命』力武京子訳、樋口隆一日本語版監修、アルテスパブリッシング、2018年、ISBN 978-4-86559-192-7

脚注[編集]

外部リンク[編集]