プラハの春音楽祭

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会場のルドルフィヌムの内部
フェスティバルのロゴ

プラハの春音楽祭(プラハのはるおんがくさい、チェコ語: Pražké jaro)は、毎年春にチェコプラハで開催されるクラシック、特に管弦楽室内楽のための国際音楽祭。ホスト役はチェコ・フィルハーモニー管弦楽団。その他にも著名な音楽家やオーケストラが招かれる。

概要[編集]

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団創設50周年にあたる1946年に、エドヴァルド・ベネシュ大統領の後援で、首席指揮者のラファエル・クーベリックの指導のもと第1回の音楽祭が開催された。ビロード革命による民主化直後の1990年には、1948年チェコスロバキア共産党の政権の成立による共産化を嫌って西側へ亡命していたクーベリックが、チェコ・フィルと歴史的な再共演を果たしている。

会場は伝統的にヴルタヴァ川の岸にたつネオルネッサンス建築ルドルフィヌムというホールが使用される。またその数倍のキャパシティを持つ市立会館も使用されることもある。2000年の会場は、市民会館をメインにルドフィヌス(芸術家の家)、聖ヴィート大聖堂、シュパニェルスキー庭園、聖ミクラーシュ教会、聖ヤクブ教会、聖ベトル=聖パヴェル教会、聖イジー教会、聖ツィリル・メトデイ正教大聖堂、マーネス、ベルトラムカ別荘国民劇場、ヤナーチェク・ホール等、25を超える会場が使用された。

毎回、スメタナ命日である5月12日にその代表作『わが祖国』の演奏で幕を開けることで知られる。3週間にわたって開かれる。演奏会では記念年に当たる作曲家の作品が取り上げられたり、現代チェコの作曲家の作品の初演が行われる。また創設の翌年から若手演奏家のためのプラハの春国際音楽コンクールも開かれている。

主要な出演者[編集]

指揮者[編集]

ピアニスト[編集]

ヴァイオリニスト[編集]

チェリスト[編集]

トランペット奏者[編集]

「わが祖国」演奏記録[編集]

脚注[編集]

文献[編集]

  • Antonín Matzner a kol.: Šedesát pražských jar. Togga: Praha, 2006.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]