ブロックス

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ブロックス
プレイ中の盤面の一部
デザイナー ベルナール・タビシアン
発売日 2000年
ジャンル ボードゲーム
プレイ人数 2~4人
対象年齢 7歳以上[1]
プレイ時間 20~30分[1]
運要素 なし(アブストラクトゲーム

ブロックス(Blokus)は、ベルナール・タビシアンにより開発されたボードゲームである。2000年、フランスのSekkoia社より発売された。日本では、2002年からビバリー社より発売されていたが、2010年からマテル・インターナショナルより発売されている。なお、ビバリー社製とマテル・インターナショナル製ではピースのサイズが若干異なる。

4色のブロックを盤面に広げていくアブストラクトゲーム。ルールは単純だが、ブロック同士が頂点で接すればいいため、他のピースをすり抜けるように置いて相手の陣地に侵入したり、相手のピースを置けないように妨害するなど、様々な戦略がある。

ルール[編集]

ブロックスで使用されるピース

各プレイヤーは、青・黄・赤・緑に分かれ、持ち駒として小正方形が1~5個つながった形の21個(合計89マス分)のピースを持ち、20×20のマスに区切られたボード上に、自分の番ごとに1つずつピースを配置する。その際、最初のピースは、自陣のボードの角の1マスを埋めるように置かなければならない。次の周からは、自分のピース同士が頂点で接しており、辺で接していない場所にしか置くことができない(他者のピースとは辺で接しても良い)。途中でどのピースも置けなくなったプレイヤーはその時点でゲームから抜け、他のプレイヤーでゲームを続ける。全員がピースを置けなくなるとゲームが終了し、以下の得点計算を行って、点数が高いプレイヤーが勝利となる。

  • 置くことの出来なかったピース1マス分につき-1点。
  • 全てのピースを置くことができれば+15点。さらに、最後に置いたピースが1マスのピースだった場合、ボーナスの5点を加え+20点。

プレイ人数は2人~4人。2人でプレイする場合は、1人が対角線上の2色のピースを担当し、得点計算では2色の点を合計する。3人でプレイする場合は、余った色のピースを3人で順番に担当し、余った色のピースは得点計算時には無視される。

派生作品[編集]

ブロックス デュオ
2人プレイ専用のブロックス。ボードの大きさは14×14と通常のブロックスに比べて狭い。使用するピースの形は同じで、色は白と黒(過去は橙と紫であった)。ゲームのスタート時は角ではなく中央から始める。
ポータブルサイズで、ピースをボードに固定できるおでかけブロックスも存在する。ピースの色は緑と青。
ブロックス トライゴン
ピースの形が三角形のブロックス。基本的なルールは同じだが、使用するピースは1~6個の正三角形をつなげた形(個数は1個多い22個)で、ボードは1辺9マスの正六角形。
ブロックス 3D
ムーメル社の「ルミ」というゲームのリメイク[2]。11個の立体のピースを順番に積んで置いていき、最後に真上から見て自分の色のマスが多いプレイヤーが勝利。ピースを置く際は最初の周を除いて、自分の色のピースと接していなければならない。
ブロックス パズル
他の派生作品とは異なり、ブロックスのルールを用いて空いている場所にピースを置く1人用パズルゲーム。ピースは通常のブロックスよりも少ない15個で、問題の書かれた紙をボードに差し込み、問題の下に書いてある指定されたピースを用いて盤面を埋める。
ブロックス シャッフル
カードゲームのUNOとのコラボ。UNOのカードとルールを用いて自分の色のカードを引いて出しながらピースを置く、通常では角にしか置けないが例外に同じ色のピースを辺で置けるルールもある。

コンピュータゲーム移植も幾度か行われている。PlayStation 2(日本のみ)、PlayStation Portable版がアイレムソフトウェアエンジニアリング(海外版はマジェスコ・エンターテインメント)より、iPhone/iPod touchPlayStation 3(DL専用)版がゲームロフトよりリリースされた[3][4]。日本におけるPS2、PSP版は、『ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット』の関連作品として『ブロックス倶楽部 with バンピートロット英語版』のタイトルでリリースされている。

受賞歴[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]