ブライス・デイヴィソン

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ブライス・デイヴィソン
Bryce Davison
フィギュアスケート選手
2009年四大陸選手権でのデュベとデイヴィソン
生誕 (1986-01-26) 1986年1月26日(38歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ウォールナットクリーク
身長 180 cm[1]
選手情報
代表国 カナダの旗 カナダ
所属クラブ ハミルトンSC
引退 2011年
ISUパーソナルベストスコア
総合192.782008 世界選手権
SP68.662008 世界選手権
FS124.122008 世界選手権
獲得メダル
フィギュアスケート
世界選手権
2008 ヨーテボリ ペア
四大陸選手権
2009 バンクーバー ペア
世界国別対抗戦
2009 東京 団体
世界ジュニア選手権
2004 ハーグ ペア
2005 キッチナー ペア
ジュニアグランプリファイナル
2003 マルメ ペア

ブライス・デイヴィソン英語: Bryce Davison1986年1月29日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ウォールナットクリーク出身の男性フィギュアスケート選手。2006年トリノオリンピック、2010年バンクーバーオリンピックペアカナダ代表。パートナーはジェシカ・デュベなど。

人物[編集]

元フィギュアスケート選手のミシェル・ムーアと2013年に交際を始めた。2015年9月27日に婚約し、2017年6月17日に結婚した[2]

経歴[編集]

カリフォルニア州ウォールナットクリークに生まれ、5歳でスケートを始めた。当初、ジェシー・マクニールらとペアを結成するが国際大会で表彰台に上ることはなかった。2003年よりジェシカ・デュベとペアを結成。ペアとして活動を続ける傍ら、パートナーのジェシカ・デュベと同様に男子シングルへも国内大会ながらエントリーを続けた。

2004年、2005年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ペアで2位。2006年トリノオリンピックペアに出場し10位となる。2007年カナダ選手権ペア優勝。

2007-2008シーズン、スケートアメリカで優勝、スケートカナダでは2位となった。3戦目のNHK杯は3位。初出場のグランプリファイナルではフリースケーティングで自己最高得点を更新し、4位となった。2008年カナダ選手権は2位に終わり2連覇はならなかった。3度目の出場となった世界選手権ではミスを最小限に留めた演技で、ショートプログラム4位から順位を1つ上げ、自身初めての世界選手権のメダルを獲得した。

2008-2009シーズン、スケートカナダで2位、NHK杯で3位となりグランプリファイナルに進出することはできなかったものの2009年カナダ選手権では2度目の優勝を果たした。世界選手権では7位に終わり、バンクーバーオリンピックの最大出場枠を確保することはできなかった。

地元カナダで行われたバンクーバーオリンピックでは、ジャンプの調子が上がらないものの、6位に入賞した。

2010-2011シーズンの全ての試合を離断性骨軟骨炎の治療のため欠場することを発表し、10月26日に手術を行った[3]。2011年3月にデュベとのペア解消を発表した[4]

引退後はコーチに転向した。

主な戦績[編集]

ペア[編集]

ジェシカ・デュベとのペア時
大会/年 2003-04 2004-05 2005-06 2006-07 2007-08 2008-09 2009-10
冬季オリンピック 10 6
世界選手権 7 7 3 7 6
四大陸選手権 棄権 2
世界国別対抗戦 3
カナダ選手権 棄権 2 1 2 1 1
GPファイナル 4
GPエリック杯 2
GPNHK杯 3 3
GPスケートカナダ 2 2 3
GPスケートアメリカ 6 1
GP中国杯 4
世界Jr.選手権 2 2
JGPファイナル 1 棄権
JGPハルビン 2
JGPロングビーチ 1
JGPSBC杯 1
JGPメキシコ杯 1
クレア・ドグリスとのペア時
大会/年 2002-03
JGPアリゾナ 5

詳細[編集]

2009-2010 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2010年3月22日 - 28日 2010年世界フィギュアスケート選手権トリノ 8
59.36
6
117.71
6
177.07
2010年2月12日 - 28日 バンクーバーオリンピックバンクーバー 6
65.36
6
121.75
6
187.11
2010年1月11日 - 17日 カナダフィギュアスケート選手権ロンドン 2
62.87
1
135.40
1
198.27
2009年11月19日 - 22日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダキッチナー 3
57.90
3
109.03
3
166.93
2009年10月15日 - 18日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯パリ 3
64.54
2
116.43
2
180.97
2008-2009 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年4月16日 - 19日 2009年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 4
55.44
3
108.68
3
164.12
2009年3月23日 - 29日 2009年世界フィギュアスケート選手権ロサンゼルス 7
61.80
6
111.02
7
172.82
2009年2月2日 - 8日 2009年四大陸フィギュアスケート選手権バンクーバー 2
64.36
2
121.26
2
185.62
2009年1月14日 - 18日 カナダフィギュアスケート選手権サスカトゥーン 2
62.22
1
126.21
1
188.43
2008年11月27日 - 30日 ISUグランプリシリーズ NHK杯東京 3
55.24
3
101.52
3
156.76
2008年10月31日 - 11月2日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダオタワ 3
60.14
1
116.40
2
176.54
2007-2008 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2008年3月17日 - 23日 2008年世界フィギュアスケート選手権ヨーテボリ 4
68.66
2
124.12
3
192.78
2008年1月16日 - 20日 カナダフィギュアスケート選手権バンクーバー 5
54.32
2
120.54
1
174.86
2007年12月13日 - 16日 2007/2008 ISUグランプリファイナルトリノ 4
57.06
4
115.37
4
172.43
2007年11月29日 - 12月2日 ISUグランプリシリーズ NHK杯仙台 3
58.16
3
102.05
3
160.21
2007年11月1日 - 4日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダケベックシティ 2
63.12
2
111.08
2
174.20
2007年10月25日 - 28日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカレディング 1
60.80
1
112.46
1
173.26
2006-2007 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2007年3月19日 - 25日 2007年世界フィギュアスケート選手権東京 7
58.94
7
105.65
7
164.59
2007年2月5日 - 11日 2007年四大陸フィギュアスケート選手権コロラドスプリングス 8
53.39
- 棄権
2007年1月15日 - 21日 カナダフィギュアスケート選手権ハリファックス 1
59.94
1
114.01
1
173.95
2005-2006 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2006年3月20日 - 26日 2006年世界フィギュアスケート選手権カルガリー 7
58.81
6
110.91
7
169.72
2006年2月10日 - 26日 トリノオリンピックトリノ 11
55.48
10
104.23
10
159.71
2006年1月9日 - 15日 カナダフィギュアスケート選手権オタワ 3
55.52
2
112.28
2
167.80
2005年11月3日 - 6日 ISUグランプリシリーズ 中国杯北京 4
53.16
4
104.32
4
157.48
2005年10月20日 - 23日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカアトランティックシティ 6
47.90
5
104.30
6
152.20
2004-2005 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2005年2月28日 - 3月6日 2005年世界ジュニアフィギュアスケート選手権キッチナー 2
53.89
2
92.67
2
146.56
2005年1月17日 - 23日 カナダフィギュアスケート選手権ロンドン 6
50.66
- 棄権
2004年9月16日 - 19日 ISUジュニアグランプリ ハルビンハルビン 3
44.98
1
89.20
2
134.18
2004年9月9日 - 12日 ISUジュニアグランプリ スケートロングビーチロングビーチ 1
45.68
2
78.64
1
124.32
2003-2004 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2004年3月1日 - 6日 2004年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ハーグ 2 2 2
2003年12月11日 - 14日 2003/2004 ISUジュニアグランプリファイナルマルモ 1 1 1
2003年10月16日 - 19日 ISUジュニアグランプリ SBC杯岡谷 1 1 1
2003年9月25日 - 28日 ISUジュニアグランプリ メキシコ杯メキシコシティ 1 1 1
2002-2003 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2002年9月19日 - 22日 ISUジュニアグランプリ アリゾナスコッツデイル 4 5 5

男子シングル[編集]

大会/年 2004-05 2005-06 2006-07
カナダ選手権 6 J 15 15

プログラム使用曲[編集]

シーズン SP FS EX
2010–2011 映画『マスク・オブ・ゾロ』より
作曲:ジェームズ・ホーナー
映画『追憶』より
作曲:マーヴィン・ハムリッシュ
2009–2010 映画『レクイエム・フォー・ドリーム』より
作曲:クリント・マンセル
フィックス・ユー
曲:コールドプレイ
2008-2009 フィックス・ユー
曲:コールドプレイ
歌劇『カルメン』より
作曲:ジョルジュ・ビゼー
On Fire
演奏:スウィッチフット
2007-2008 ガリシア・フラメンコ
作曲:ジーノ・ダウリ
The Blower's Daughter
作曲:ダミアン・ライス
The Blower's Daughter
作曲:ダミアン・ライス
2006-2007
2005-2006 あなたに出逢えて
作曲:ラウル・ディ・ブラシオ
ヘ調の協奏曲
作曲:ジョージ・ガーシュウィン
エンドレス・ラブ
ボーカル:ライオネル・リッチーダイアナ・ロス
2004-2005 映画『ロミオとジュリエット』より
作曲:ニーノ・ロータ
My Immortal
曲:エヴァネッセンス
2003-2004 Whose Woods These Are
作曲:デヴィッド・トーク
ロメオとジュリエット
作曲:セルゲイ・プロコフィエフ

脚注[編集]

  1. ^ http://www.olympic.ca/en/athletes/bryce-davison/
  2. ^ Michele and Bryce Our Story
  3. ^ [1]
  4. ^ Comments from Dube, Davison on split Archived 2011年3月14日, at the Wayback Machine.

参考文献[編集]

外部リンク[編集]