ビスティ

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株式会社ビスティ
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
150-0002
東京都渋谷区渋谷3丁目29-14
北緯35度39分21.8秒 東経139度42分13.3秒 / 北緯35.656056度 東経139.703694度 / 35.656056; 139.703694座標: 北緯35度39分21.8秒 東経139度42分13.3秒 / 北緯35.656056度 東経139.703694度 / 35.656056; 139.703694
設立 1983年3月3日
業種 機械
法人番号 7011001036942
事業内容 遊技機の製造・販売
代表者 代表取締役社長 尼子 勝紀
資本金 4億5,000万円
純利益 83億0400万円
(2023年3月期)[1]
総資産 260億1900万円
(2023年3月期)[1]
決算期 3月末日
主要株主 株式会社SANKYO
外部リンク www.sankyo-fever.co.jp/bisty/
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株式会社ビスティ (Bisty Co., Ltd.) は、日本の企画開発・製造会社。主な業務内容はパチンコ機・パチスロ機の開発・製造である。旧社名:ダイドー(大同)。SANKYOのグループ企業のひとつ。

概要[編集]

設立当初はSANKYOが発売した台と似たような台を出すことが多かったが、フィーバールーセントDIのヒット以降SANKYOとは違う路線を歩み始めるようになる。その過程で、ダイドー独自枠(現在は再びSANKYOと共通化だが、一部機種では独自の筐体になっている。なお、システム面は同じである。)や液晶を2台搭載した機種などを発売した。一方でCR機への参入は2000年と遅かった。

1999年からはパチスロ機の製造も行い、SANKYOのパチンコ機のキャラクターを使用したパチスロ機 (フィーバーゴーストなど)も発売された。その後、フィールズと提携を行なうことにより数々のタイアップ機を生み出した。2004年の新基準機移行の後はその傾向がより顕著になり、タイアップのない機種は『ビーチクラブ』(2007年、パチスロ)1機種だけである。

かつてはSANKYO同様にデジパチの機種名に「フィーバー」の冠が付いていたが、ビスティになってからはほとんどの機種に「フィーバー」が付かなくなった(フィーバー夏祭りなど、一部パチスロにも「フィーバー」の冠が付いている)。なお新基準機で「フィーバー」の冠がついているのはパチスロ「フィーバーロードオブザリングG」「パチスロフィーバークィーンⅡ」だけである。

沿革[編集]

  • 1983年3月 - 株式会社大同として設立。のちSANKYOの関連会社となり、同社から自社開発・製造のパチンコ台を販売。
  • 1999年10月 - SANKYOグループ初のパチスロ機、迷Q (メイクエ)を製造・発売しパチスロ市場に参入。
  • 2003年11月 - 株式会社フィールズと企画・販売提携。
  • 2004年1月 - 株式会社ビスティに社名を変更。

パチンコ機種一覧[編集]

旧要件機(主要機種)[編集]

  • 1989年 - アルファローズ (一発台
  • 1991年 - サンダードラゴンD1(羽根モノ
  • 1994年 - フィーバールーセントDI
  • 1995年 - トリプルランドD (一般電役
  • 1996年 - ミサイル7-7-6D (普通機
  • 1998年 - フィーバーパンチアウトDX
  • 1999年 - フィーバーアジャ・コング
  • 2000年 - CRフィーバーペンタ(初のCR機
  • 2001年 - CRゴーゴーアッコちゃん
  • 2002年 - CRフィーバー競馬王(業界初の2枚液晶搭載)
  • 2003年 - CRフィーバー鉄戦騎
  • 2004年 - CRフィーバーツインズ(ビスティに社名変更後初の機種)

2004年改正規則準拠機[編集]

機種名 発売年月 備考
CR新世紀エヴァンゲリオン 2004年12月 初の新要件機
CR華原朋美みなしごハッチ 2005年1月
CR大魔神 2005年5月
CR飯島直子のカジノビスティ 2005年6月
CRマリリン・モンロー 2005年10月
CR明日があるさ よしもとワールド 2005年12月
CR新世紀エヴァンゲリオン・セカンドインパクト 2006年2月 2008年5月に甘デジ版発売
CR真・三國無双 2006年5月
CR男一匹ガキ大将 2006年7月
CR松浦亜弥 2006年8月
CRWink 2006年9月 初の甘デジスペック発売
CR新世紀エヴァンゲリオン 〜奇跡の価値は〜 2007年2月
CRルーニー・テューンズBIA 2007年5月
CRマスク・オブ・ゾロ 2007年10月
CRAフィリックス・ザ・キャット 2007年11月 直撃大当たり搭載の羽根モノタイプ
CRトゥームレイダー 2007年11月
CR新世紀エヴァンゲリオン 〜使徒、再び〜 2008年1月 EVA専用枠第1弾
CRAモーニング娘。 2008年7月 直撃大当たり搭載の羽根モノタイプ
CR七人の侍 2008年8月 JJサニー千葉永瀬正敏らが出演
CRキング・コング 2008年11月 2005年作の映画がベース
CRミスティックブルー 2008年12月 液晶演出に吉岡美穂を起用
CR新世紀エヴァンゲリオン 〜最後のシ者〜 2009年4月 EVA専用枠第2弾、
CR料理の鉄人 2009年10月
CR GTO 2010年1月
CR清水の次郎長 -命の絆- 2010年3月 テレビドラマ「ジロチョー 清水の次郎長維新伝」とのタイアップ
CRヱヴァンゲリヲン 〜始まりの福音〜 2010年6月
CRカンフーパンダ 〜龍の騎士〜 2011年2月
CR浜崎あゆみ物語 -序章- 2011年7月
CRヱヴァンゲリヲン7 2012年1月
CR戦国BASARA3 関ヶ原の戦い 2012年7月
CR蒼天航路 2013年5月
CRヱヴァンゲリヲン8 2013年7月 新EVA専用枠「BATTLE OF EHRE」採用、シリーズ初の8個保留
CR鉄拳 2013年11月
CR ayumi hamasaki 2 2014年10月
CRヱヴァンゲリヲン9 2014年12月 シリーズ初のST機
CR機動戦艦ナデシコ 2015年7月 三共「CRF機動戦艦ナデシコ」の後継機
CRヱヴァンゲリヲン10 2015年9月 同社においてFortune枠初採用、一部のスペックでは三共製

2016年内規準拠機[編集]

機種名 発売年月 備考
CR鉄拳2 2016年9月 三共製
CRヱヴァンゲリヲン 〜いま、目覚めの時〜 2016年12月 三共製
CRヱヴァンゲリヲン 〜響き合う心〜 2017年10月 新EVA専用筐体「咆哮」初採用
CRコードギアス 反逆のルルーシュ ~エンペラーロード~ 2018年2月
CRどらむ☆ヱヴァンゲリヲンPINK 2018年8月 シリーズ初のドラム機、咆哮枠

2018年改正規則準拠機[編集]

機種名 発売年月 備考
モードぱちんこ コードギアス 反逆のルルーシュ~お気楽バージョン~ 2018年10月 6段階設定
モードぱちんこ どらむ☆ヱヴァンゲリヲンGOLD 2019年1月 6段階設定
Pヱヴァンゲリヲン ~超暴走~ 2019年3月 設定非搭載と6段階設定付きの2スペック
モードぱちんこ ヱヴァンゲリヲン ~超覚醒~ 2019年3月 6段階設定
P鉄拳 極 2019年8月 SANKYO製
P新世紀エヴァンゲリオン ~シト、新生~ 2019年12月 専用筐体「インパクトストーム」採用
P新世紀エヴァンゲリオン 決戦~深紅~ 2020年10月 遊タイム搭載、インパクトストーム枠
Pコードギアス 反逆のルルーシュ 2021年1月 同社新枠ビスティネオステラ枠[注 1]
P宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち[2] 2021年7月
P新世紀エヴァンゲリオン ~未来への咆哮~[3] 2021年12月 新筐体「BIG INPACT」初採用
P宇宙戦艦ヤマト2202 ONLY ONE 2022年7月
Pゴジラ対エヴァンゲリオン ~G細胞覚醒~ 2022年12月
Pコードギアス 反逆のルルーシュ Rebellion to Re;surrection 2023年5月
ぱちんこシン・エヴァンゲリオン Typeレイ 2023年12月
スマパチシン・エヴァンゲリオン Typeカヲル 2023年12月 ジェイビー製、スマパチ専用新筐体「eフリーダム」初採用

パチスロ機種一覧[編集]

4号機(主要機種)[編集]

  • 1999年 - 迷Q
  • 2000年 - シムケンG
  • 2001年 - トップガン(初の液晶搭載機)
  • 2002年 - フィーバーキングII
  • 2003年 - フィーバークィーンI、ギガフィーバー(ストップボタン付きの演出用4thリール搭載)、ドンドンキング2
  • 2004年 - フィーバー夏祭り(ビスティに社名変更後初の機種)
  • 2006年 - トゥームレイダー

5号機[編集]

機種名 発売年月 備考
新世紀エヴァンゲリオン 2005年9月 5号機 (パチスロ)の業界第1号
フィーバーロード・オブ・ザ・リング 2006年6月 全面液晶機
GTO 2007年3月 全面液晶機
名探偵ホームズ 2007年4月 全面液晶機
モーニング娘。 2007年6月
新世紀エヴァンゲリオン 〜まごころを、君に〜 2007年7月
ビーチクラブ 2007年11月
新世紀エヴァンゲリオン 〜約束の時〜 2008年9月
キング・コング 2009年1月
サタデーナイトフィーバー 2009年6月
新世紀エヴァンゲリオン 〜魂の軌跡〜 2010年3月
アベノ橋魔法☆商店街 2010年8月
モバスロ ヱヴァンゲリヲン 〜真実の翼〜 2011年3月
サムライ7 2011年5月
ヱヴァンゲリヲン 〜生命の鼓動〜 2012年2月
GTO〜Limit Break〜 2012年6月
夜王 2012年8月
パチスロ「EVANGELION」 2013年2月 ART搭載機
ウルトラマンウォーズ 2013年10月
機動戦士ガンダム 2014年1月
ヱヴァンゲリヲン 〜決意の刻〜 2014年2月
ヱヴァンゲリヲン 〜希望の槍〜 2015年6月 2014年改正型式試験方式適合機。シリーズ初のART搭載機。A+ART機。

5.5号機・5.9号機[編集]

機種名 発売年月 備考
ヱヴァンゲリヲン 〜魂を継ぐもの〜 2015年12月
パチスロ機動戦士ガンダム 覚醒 -Chained battle- 2016年1月
ヱヴァンゲリヲン 勝利への願い 2017年2月 ART機
パチスロ機動戦士Ζガンダム 2017年4月
EVANGELION 30φMODEL 2018年1月 5.9号機
新世紀エヴァンゲリオン 〜まごころを、君に〜2 2018年2月 5.9号機、ジェイビー製
パチスロフィーバークイーンII 2019年1月 5.9号機
新世紀エヴァンゲリオン 暴走400 2019年4月 5.9号機、ジェイビー製

6号機以降[編集]

機種名 発売年月 備考
パチスロヱヴァンゲリヲンAT777 2019年2月
カードバトルパチスロ ガンダム クロスオーバー 2019年10月
ヱヴァンゲリヲンフェスティバル 2020年3月
シャア専用パチスロ 逆襲の赤い彗星 2020年8月
パチスロ アイドルマスター ミリオンライブ! 2021年3月 6.1号機。型式試験対策専用設定搭載(設定2)。
S新世紀エヴァンゲリオン 魂の共鳴[4] 2022年1月 6.2号機、ジェイビー製、「設定L」搭載
パチスロ機動戦士ガンダムユニコーン 2023年3月 6.5号機、SANKYO製、「設定L」搭載
Lエヴァンゲリオン ~未来への創造~ 2023年10月 同社初のスマスロ、「設定L」搭載
Lゴジラvsエヴァンゲリオン 2024年2月 スマスロ、ジェイビー製、「設定L」搭載

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ただし三共名義で導入されたPフィーバーアクエリオンALLSTARSが先行で初採用されている

出典[編集]

  1. ^ a b 株式会社ビスティ 第41期決算公告
  2. ^ P宇宙戦艦ヤマト2202 -ONLY ONE-機種情報”. 777パチガブ (2022年7月19日). 2023年1月27日閲覧。
  3. ^ 新世紀エヴァンゲリオン ~未来への咆哮~機種情報”. 777パチガブ (2021年12月20日). 2023年1月27日閲覧。
  4. ^ 新世紀エヴァンゲリオン ~魂の共鳴~機種情報”. 777パチガブ (2022年1月24日). 2023年1月26日閲覧。

外部リンク[編集]