ヒートウェイヴ

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HEATWAVE
ヒートウェイヴ
出身地 日本の旗 日本福岡県
ジャンル ロック
活動期間 1979年 - 2001年
2003年 -
レーベル EPIC/SONY RECORDS
(1990年 - 1995年)
ポリドール
(1996年 - 1999年)
メンバー 山口洋(ボーカル・ギター)
池畑潤二(ドラムス)
細海魚(ピアノ・キーボード)
旧メンバー 中原英司(ボーカル)
渡辺圭一(ベース)
大島正嗣(ドラムス・パーカッション)
藤原慶彦(ドラムス)
友田真吾(ドラムス)
伴慶充(ドラムス)
山川浩正(ベース)
モーガン・フィッシャー(ピアノ・キーボード)

ヒートウェイヴHEATWAVE)は、1979年福岡で結成された日本のロックバンド

バンドのフロントマンはギターボーカル山口洋。高校生時代での結成以来さまざまなメンバーの入れ替わりがあり、山口洋のソロ・プロジェクト的な色合いも強い。現在はベース不在の3人編成で活動している。

概要[編集]

福岡の高校でのバンド結成後、九州を中心に活動し、そこで人気・実力ともにNo.1の地位を築く。バンド名の由来は、ザ・ジャムがカバーした1960年代モータウンの名曲「ヒート・ウェイヴ」(オリジナルはマーサ&ザ・ヴァンデラス)にちなむ。

1985年の自主制作盤EP『36°5』を含む4枚のミニ・アルバム等発表後、EPIC/SONY RECORDSと契約。

1990年、アルバム『柱』でメジャー・デビュー、福岡から全国へ進出。当時メンバーは山口洋(G&Vo)、渡辺圭一(B)、藤原慶彦(Dr)の3ピース・バンド。

1991年、アルバム『凡骨の歌』発売。同年ビデオ『凡骨の夏』に収録された代々木公園野外ステージでのフリーライブを最後に藤原が脱退。1995年には、アルバム『1995』発売後「俺はターザンになる」という言葉を残し渡辺が脱退した。

1996年にレーベルをポリドールへ移籍。しかし、セールス的に振るわず1999年のアルバム『日々なる直感』を最後にメジャー・レーベルでの活動を終了する。

2001年3月、山口はバンドとしての活動休止を宣言。休止前の最終ライブに渡辺が脱退後、初めて公の場に現れ、ベースを演奏。その後、山口のソロ活動に渡辺が帯同することが多くなる。

2002年、山口・渡辺、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬・伊藤孝喜とのヤポネシアン・ボールズ・ファウンデーションの活動を経て、2003年山口・渡辺・細海魚(Key)、池畑潤二(Dr)の4人編成でバンド活動を再開。当初はバンド名を新たな物にすることが検討され「ザ・リス」という仮名もあったが、正式にヒートウェイヴをバンド名として現在も継続して活動中である。

2010年9月21日、メジャー・デビュー20周年記念として6枚組ボックス・セット『EPIC YEARS 1990-1995 ~20th Anniversary Edition~』をSony Music ShopとArtist-Direct Shop 405のWEB限定で発売。その内容は、EPIC/SONY RECORDSでの5枚のアルバム(最新リマスターボーナス・トラック追加)と、ライヴ・ビデオ『凡骨の夏』にミュージック・ビデオを加えたDVDからなる。2018年3月に渡辺が再度脱退。

交友関係[編集]

山口本人はボブ・ディランニール・ヤングルー・リードヴァン・モリソンらシンガーソングライターを深く敬愛しており、ホットハウス・フラワーズキーラなどのアイルランドの音楽家らとも交流がある。山口はアイルランドの音楽家を招聘するプロモーター・プランクトンとも仲が良く、アイルランドの音楽家の来日公演へのゲスト出演が非常に多い。

日本国内では、ザ・ブーム宮沢和史ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬、ザ・グルーヴァーズの藤井一彦、「満月の夕」をカバーしている沢知恵、度々アコースティックで共演するリクオらとの交流が深い。加藤和也とも親交がある。

メンバー[編集]

旧メンバー[編集]

  • 中原英司 ボーカル(初代)1982年から1984年頃まで
  • 渡辺圭一 ベース(1965年9月25日 - ) [メジャー・デビュー前後~1995, 2002~2018[2]] (JUDE、Dee Dee Fever他)
  • 大島正嗣 ドラム、パーカッション(元THE KIDS)[メジャー・デビュー前] (1995年頃よりパーカッションとしてメンバーに復帰。友田真吾の離脱後、伴慶充加入までドラムとして活動し、再び脱退)
  • 藤原慶彦 ドラム [メジャー・デビュー前後~1991]
  • 友田真吾(現:ともだしんご) ドラム(元SHI-SHONEN) [1992~1995] - 数多くのバンドサポートを経て、1997年ビクターエンタテインメントに入社。現在は株式会社ハイリーズ代表取締役[3]
  • 伴慶充 ドラム(THE SHAKES)[1998~2001]
  • 山川浩正 ベース(THE BOOM) [1997~2001]
  • モーガン・フィッシャー ピアノ・キーボード(元モット・ザ・フープル) [1997~1999]

バンド・サポート・ミュージシャン[編集]

作品リスト[編集]

シングル[編集]

  1. 僕は僕のうたを歌おう/らっぱ(1990年9月21日 ESDB-3137)
  2. ON MY WAY HOME/知らない犬(1991年6月1日 ESDB-3219)
  3. 明日のために靴を磨こう/月明かりの路(SINGLE VERSION)(1992年7月22日 ESDB-3318)
  4. NO FEAR/NORTHERN LIGHTS(1994年3月21日 ESDB-3467)
  5. SWEET REVOLUTION/らん・らん・らん(SINGLE VERSION)/灯り(SINGLE VERSION)(1994年10月1日 ESCB-1525)
  6. オリオンへの道(SINGLE VERSION)/CARRY ON(1995年5月21日 ESDB-3573)
  7. 満月の夕(SINGLE VERSION)/BRAND NEW DAY/WAY(1995年10月1日 ESDB-3615)[4]
  8. ボヘミアン・ブルー/トーキョー・シティー・ヒエラルキー/ミスター・ソングライター(1996年12月21日 POCH-1615)
  9. ハピネス/不屈の星ハートビート(1997年2月26日 PODH-1348)
  10. 新しい風/普通の男/夜の果てへの旅(1997年10月29日 POCH-1654)
  11. こんな世の中でナイスガイと呼ばれていったい何の意味がある?/陽はまた昇る(1998年3月1日 PODH-1399)
  12. ノーウェアマン(シングル・ヴァージョン)/ボヘミアンブルー(ライヴ・ヴァージョン)/満月の夕(ライヴ・ヴァージョン)/竹田の子守唄(1999年3月10日 POCH-1769)
  13. ヒヲウのテーマ(2000年11月1日 VIDL-30486)『機巧奇傳ヒヲウ戦記』オープニングテーマ。主題歌シングルの2曲目に収録(1曲目は遠藤久美子の「CROSSROAD」)。山口洋名義となっているが演奏はHEATWAVE。
  14. HEATWAVE STRIKES BACK SERIES #1「NO FEAR strikes back」(2006.3.18発売、bmcd-5001)NO FEAR [strikes back]/CARRY ON/フールとクール [trial version]/Session #1
  15. HEATWAVE STRIKES BACK SERIES #2「明日のために靴を磨こう」(2006.7.12発売、bmcd-5002)明日のために靴を磨こう [2006 re-recording]/BRAND NEW DAY/WAY [2006 re-recording]/地平 [2006 re-recording]

アルバム[編集]

オリジナル[編集]

  1. 36°5(1985年LP)
  2. MY LIFE(1987年LP/1988年CD)
  3. Hello I'm Here(1988年LP/1991年CD)
  4. 歳月の記録1989年10月1日) - リマスタリングを細海魚が行い2004年に再発売(bmcd-1008)
  5. 1990年10月1日)- EPIC/SONY RECORDSからのデビュー・アルバム
  6. 凡骨の歌1991年6月21日)
  7. 陽はまた昇る1992年8月21日)
  8. NO FEAR1994年3月21日)
  9. 19951995年8月21日)
  10. TOKYO CITY MAN1997年3月26日)
    • 収録曲「ミスター・ソングライター」はTHE BOOMの「手紙」へのアンサーソングで、藤井一彦(ザ・グルーヴァーズ)との共作。「オールド・マン」にも藤井はギターで参加。前述の「明日のために靴を磨こう」より以前に、同じくBank Bandのアルバム『沿志奏逢』内で収録曲「トーキョーシティー・ヒエラルキー」がカバーされた。Bank Bandの2枚以上のアルバムでカバーされたアーティストは、RCサクセションとヒートウェイヴのみ。ジャケットは横尾忠則の手によるもの。
  11. 月に吠える1998年3月1日)
  12. 日々なる直感1999年3月31日)
  13. LONG WAY FOR NOTHING2004年2月6日 XBCD-1007/bmcd-1007)
  14. land of music(2007年1月24日)
    • プロジェクト賛同者から資金を募りアルバム制作。1,711件の賛同者からの“前金”をもとに自主レーベルより発売。賛同者には山口誕生日の2006年12月26日に郵送にて届けられた。矢井田瞳・ノマアキコ(GO!GO!7188)がコーラスにて参加。
  15. 夕陽へのファンファーレ (2014年12月3日, HWNR-009)

企画盤[編集]

  1. LONG LONG WAY -1990-2001- (2001年6月21日)
    • 2枚組ベスト・アルバム
  2. NO REGRETS (2001年12月1日)
    • 5枚組ライブ・アルバム
  3. OFFICIAL BOOTLEG SERIES #001 (2009年9月)
    • 1995年渋谷公会堂公演を収録した2枚組ライブ・アルバム
  4. OFFICIAL BOOTLEG SERIES #002 (2009年10月)
    • 1998年福岡公演を収録した2枚組ライブ・アルバム
  5. "MY LIFE IS MY MESSAGE" LIVE FOR SOMA CITY (2011年9月21日, HWNR-007)
    • 東日本大震災支援ライブ・アルバム

BOX SET[編集]

  1. land of music "the Rising" (2008年2月1日, HWNR-002)
    • 2CD+2DVD+1BOOKからなる、アルバム『land of music』のドキュメンタリー及びライブCD・DVD。限定1,500部。
  2. EPIC YEARS 1990-1995 ~20th Anniversary Edition~ (2010年9月21日, DYCL-1685/90)
    • メジャー・デビュー20周年記念企画。5CD+1DVDのボックス・セット。完全生産限定盤。『柱』~『1995』の5枚のアルバム+シングル楽曲・未発売音源を収録。ミュージック・ビデオが初商品化された[5]

VIDEO[編集]

  • 凡骨の夏 (VHS) ライブ
  • OFFICIAL BOOTLEG(2004年10月8日, DVD)ライブCD+ツアーDVD
  • TOUR OF“LOVE”2005(2005年12月10日, DVD)

タイアップ一覧[編集]

[注 1] 曲名 タイアップ
HEATWAVE
1999年 ノーウェアマン 日本テレビ系『SPORTS MAX』エンディング・テーマ
山口洋
2000年 ヒヲウのテーマ NHK BS2 衛星アニメ劇場機巧奇傳ヒヲウ戦記』オープニング・テーマ

ヘヴィー・ローテーション/パワープレイ[編集]

ラジオ[編集]

[注 1] 曲名 ヘヴィー・ローテーション/パワープレイ
1994年 SWEET REVOLUTION ABCラジオABCミュージックパラダイス』1994年10月度ミューパライチ押しナンバー

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b 楽曲が起用された年ではなく、音源化された年で記載

出典[編集]

  1. ^ 元RIZEベーシストTOKIE、HEATWAVE山口洋と結婚「いつも側で支えてくださった」”. 日刊スポーツ (2023年12月27日). 2023年12月27日閲覧。
  2. ^ 「HEATWAVEからたいせつなお知らせ」”. no-regrets.jp (2018年3月31日). 2019年7月25日閲覧。
  3. ^ [1] - MAC IN TALKS
  4. ^ [2] - SMEによるディスコグラフィ
  5. ^ [3] - アルバム紹介ページ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]