ドマゴイ・ヴィダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドマゴイ・ヴィダ
名前
ラテン文字 Domagoj Vida
基本情報
国籍 クロアチアの旗 クロアチア
生年月日 (1989-04-29) 1989年4月29日(34歳)
出身地 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビアオシエク
身長 184cm
体重 73kg
選手情報
在籍チーム ギリシャの旗 AEKアテネFC
ポジション DFCBRSB[1]
MFDM[1]
背番号 21
利き足 右足
ユース
1996-2003 クロアチアの旗 Jedinstvo Donji Miholjac
2003-2006 クロアチアの旗 オシエク
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2006-2010 クロアチアの旗 オシエク 90 (6)
2010-2011 ドイツの旗 バイエル・レバークーゼン 1 (0)
2011-2013 クロアチアの旗 ディナモ・ザグレブ 44 (6)
2013-2018 ウクライナの旗 ディナモ・キエフ 104 (10)
2018-2022 トルコの旗 ベシクタシュ 137 (15)
2022- ギリシャの旗 AEKアテネ 31 (1)
代表歴2
2008  クロアチア U-19 4 (0)
2007-2009  クロアチア U-20 10 (1)
2007-2010  クロアチア U-21 19 (2)
2010- クロアチアの旗 クロアチア 101 (4)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年8月16日現在。
2. 2023年8月16日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ドマゴイ・ヴィダ(Domagoj Vida, 1989年4月29日 - )は、ユーゴスラビア(現クロアチア)・オシエク出身のサッカー選手クロアチア代表ギリシャ・スーパーリーグAEKアテネFC所属。ポジションはDFMF

経歴[編集]

クラブ[編集]

初期[編集]

ヴィダはNKオシエクの下部組織を経て、17歳の時に同クラブのトップチームで初出場を飾り、デビュー年の2006-07シーズンに10試合に出場した。翌2007-08シーズンになると、定期的に出場機会を得て自身の能力を証明した[2]結果、国内リーグ王者NKディナモ・ザグレブが獲得に動くとの噂がたつまでになった[3]

レバークーゼン[編集]

2010年4月29日にドイツ1部バイエル・レバークーゼンと2005年6月まで契約を締結[4]。レバークーゼンでの1シーズン目は、UEFAヨーロッパリーグ 2010-11で8試合に出場したものの、リーグ戦では2011年3月5日のVfLヴォルフスブルク戦で負傷したマヌエル・フリードリヒに代わり14分から途中出場した[5]、この1試合のみに終わった。

ディナモ・ザグレブ[編集]

2011年6月14日に移籍金非公開でNKディナモ・ザグレブと契約することが発表された[6]。2012年7月25日にUEFAチャンピオンズリーグ 2012-13・予選2回戦ブルガリア1部PFCルドゴレツ・ラズグラド戦で98分に決勝点を挙げ、予選3回戦進出に貢献した[7]

2012年9月24日にカップ戦へ向かうバスの中でビールを開けたため、バスとトップチームから追い出された。また、事件前にヴィダとアンテ・チャチッチ英語版監督と口論をしていたことが判明[8]。事件の翌日に10万ユーロの罰金が言い渡された[9]

ディナモ・キエフ[編集]

2013年1月2日に移籍金600万ユーロでFCディナモ・キエフと5年契約を締結[10]。2月14日にUEFAヨーロッパリーグ 2012-13FCジロンダン・ボルドー戦で移籍後初出場を飾り、1週間後のボルドーとの第2戦でもオレグ・ブロヒン監督の下で右サイドバックとして起用されたが、クラブは0-1で敗れベスト16進出を逃した。

3月3日のFCクリヴバス・クリヴィー・リフ英語版戦でリーグ戦初出場を飾るも引き分けに持ち込まれた結果、2つ目のUEFAチャンピオンズリーグ 2013-14出場権獲得争いでFCドニプロFCメタリスト・ハルキウに一歩リードを許す苦しい状態となった。リーグ戦出場2試合目となった3月10日のFCヴォリン・ルーツィクを2-0で破り、2013年になってからの初勝利を記録した。ヴィダは最初の公式戦3試合で右サイドバックを任されていたが、同試合からシーズン終了まで一貫してセンターバックとして起用され、イェフヘン・ハチェリディ英語版とコンビを組むこととなった。3月17日のFCヴォルスクラ・ポルタヴァ戦では、試合開始早々にアンドリー・ヤルモレンココーナーキックからのボールをパヴロ・レベノク英語版とGKセルヒー・ドルハンスキー英語版に競り勝ち、頭で移籍後初得点を挙げた。

ベシクタシュ[編集]

2018年1月3日、4年半の契約でトルコスュペル・リグに在籍するベシクタシュJKへ移籍した[11]。1月21日のスュペル・リグ第18節アンタルヤスポル戦でフル出場し、リーグデビューを果たした。2月25日のフェネルバフチェとの上位対決では移籍後初得点を挙げた[12]

AEKアテネ[編集]

2022年7月31日、2年契約でギリシャ1部AEKアテネFCに完全移籍[13]

代表[編集]

定期的に出場したU-21代表[14]を経て、2010年5月23日にオシエクで行われたウェールズ戦でダリヨ・スルナに代わり75分からA代表初出場を果たした。3日後のエストニア代表戦 では、先発フル出場を果たした。2013年9月10日の韓国との親善試合で代表初得点を挙げた。2018 FIFAワールドカップでは、CBのレギュラーとして6試合にフル出場し最終ラインを支えたほか、準々決勝での開催国・ロシアとの一戦では延長戦に得点を決め、その後追いつかれて迎えたPK戦では4人目のキッカーとして成功するなど活躍。同国史上初のワールドカップ準優勝に貢献した。

個人成績[編集]

2019年4月9日現在

クラブ シーズン リーグ カップ 国際大会 その他 合計
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
オシエク 2006-07 12 0 0 0 - - - - 12 0
2007-08 21 0 1 0 - - - - 22 0
2008-09 30 2 1 0 - - - - 31 2
2009-10 27 4 3 0 - - - - 30 4
合計 90 6 5 0 0 0 0 0 95 6
バイエル・レバークーゼン 2010-11 1 0 0 0 8 0 - - 9 0
合計 1 0 0 0 8 0 0 0 9 0
ディナモ・ザグレブ 2011-12 29 2 6 0 12 0 - - 47 2
2012-13 15 4 1 0 12 2 - - 28 6
合計 44 6 7 0 24 2 0 0 75 8
ディナモ・キエフ 2012-13 12 1 - - 2 0 - - 14 1
2013-14 17 0 4 1 5 0 - - 26 1
2014-15 20 2 6 0 10 1 1 0 37 3
2015-16 18 2 3 0 5 0 1 0 27 2
2016-17 28 3 4 0 6 0 1 1 39 4
2017-18 9 2 0 0 8 0 1 0 18 2
合計 104 10 17 1 36 1 4 1 161 13
ベシクタシュ 2017-18 13 1 4 0 1 0 - - 18 1
2018-19 23 0 0 0 7 0 0 0 30 0
合計 36 1 4 0 8 0 0 0 48 1
通算 273 23 33 1 76 3 4 1 388 28

代表[編集]

出場大会[編集]

タイトル[編集]

ディナモ・ザグレブ
ディナモ・キエフ
ベシクタシュ
AEKアテネ

脚注[編集]

外部リンク[編集]