ジェレミー・ガスリー

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ジェレミー・ガスリー
Jeremy Guthrie
ボルチモア・オリオールズ時代
(2009年6月14日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オレゴン州ローズバーグ
生年月日 (1979-04-08) 1979年4月8日(44歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2002年 MLBドラフト1巡目(全体22位)
初出場 2004年8月28日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2009年

ジェレミー・シェーン・ガスリーJeremy Shane Guthrie , 1979年4月8日 - )は、アメリカ合衆国オレゴン州ローズバーグ出身の元プロ野球選手投手)。

日系アメリカ人(母方が広島県三原市ルーツを持つ日系4世)[1][2]。父親はアフリカ系アメリカ人[3][4]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

アシュランド高校卒業時、1997年MLBドラフトニューヨーク・メッツから15巡目(全体450位)で指名を受けるが契約せず、ブリガムヤング大学に進学。

2001年MLBドラフトではピッツバーグ・パイレーツから3巡目(全体84位)で指名を受けるが、またも契約せず、スタンフォード大学に編入。

プロ入りとインディアンズ時代[編集]

2002年MLBドラフトクリーブランド・インディアンスから1巡目(全体22位)で指名され、10月3日に契約。

2004年8月28日の対ホワイトソックス戦で9回表、5対1でインディアンス4点ビハインドという場面で初めてのメジャーのマウンドに立った。結果は1回を投げて1奪三振だった。

オリオールズ時代[編集]

オリオールズ時代(2008年)

2007年1月29日にウェイバー公示を経てボルチモア・オリオールズに移籍。

同年は開幕からメジャーでリリーフとして登板していたが、5月に先発のアダム・ローウェンジャレット・ライトの故障に伴い、先発ローテーション入りを果たし[5]、そのまま先発に定着。

2008年開幕投手を務めた。9月6日から27日にかけて右肩を痛め、故障者リスト入りしたが[6]、30試合の登板で10勝12敗・防御率3.63を記録し、チームで唯一2桁勝利を記録した。

2009年はシーズン開幕前の3月に開催された第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ合衆国代表に選出された。

レギュラーシーズンではリーグワーストとなる17敗・35被本塁打を記録した。

ロッキーズ時代[編集]

2012年2月6日にマット・リンドストロムジェイソン・ハメルとの1対2のトレードでコロラド・ロッキーズに移籍。開幕投手を務めた。

ロイヤルズ時代[編集]

2012年7月20日にジョナサン・サンチェスとのトレードでカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した。ロッキーズ在籍中は不調だったが、ロイヤルズ移籍後は調子を上げた。オフの10月29日にFAとなったが、11月20日に3年2500万ドルでロイヤルズと再契約した[7][8]

2013年はリーグ最多被安打を記録したものの、二桁勝利を果たした年では初めて勝利数が敗北数を上回ることができた。

2014年は自身初めてワールドシリーズを経験した。

オフには日米野球2014のMLB選抜に選出された[9]

2015年は30試合に投げてうち24試合に先発登板したが、2006年以来、実に9年ぶりに規定投球回未達に終わった(2012年は、リーグをまたいでいるが180.0イニング以上に投げている)。防御率5.95・リーグワーストの29本塁打を浴びるなど、炎上した。11月4日に球団が2016年の契約オプションを破棄したため、FAとなった[10][11]

パドレス傘下時代[編集]

2016年2月21日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加したが、スプリングトレーニングで結果を残すことができず、3月28日にFAとなった[12]。4月2日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結び、AAA級エル・パソ・チワワズに配属された。11試合に先発し、3勝5敗 防御率6.60という成績で、6月2日にFAとなった[13]

マーリンズ傘下時代[編集]

2016年6月27日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[14]。7月30日にFAとなった[11]

ナショナルズ時代[編集]

2017年2月3日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになったと球団が発表し[15]、2月11日に正式にマイナー契約を結んだ[11]

誕生日である4月8日にメジャー契約を結びアクティブ・ロースター入りし、当日のフィラデルフィア・フィリーズ戦で2年ぶりにMLBで先発登板したが0.2回・10失点で降板し、翌9日にDFAとなった[16][11]。4月12日にFAとなった[11]

メキシカンリーグ時代[編集]

2017年5月18日にメキシカンリーグモンクローバ・スティーラーズと契約[17]。7月31日に引退を表明した[18]

人物[編集]

モルモン教の宣教活動でスペインに滞在していたことがあり、スペイン語が堪能である[2][19]

母ユキコはハワイ生まれの日本人で[4]母方の苗字は"向井"だという[1][20][21]。2014年に日米野球のMLB選抜として来日した際には母方の故郷広島県三原市を訪問し、親族に会った[1][22]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2004 CLE 6 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 49 11.2 9 1 6 0 1 7 1 0 6 6 4.63 1.29
2005 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 29 6.0 9 2 2 0 0 3 0 0 4 4 6.00 1.83
2006 9 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 93 19.1 24 2 15 1 2 14 3 0 15 15 6.98 2.02
2007 BAL 32 26 0 0 0 7 5 0 0 .583 723 175.1 165 23 47 2 4 123 8 1 78 72 3.70 1.21
2008 30 30 1 0 0 10 12 0 0 .455 796 190.2 176 24 58 2 7 120 3 0 82 77 3.63 1.23
2009 33 33 1 0 0 10 17 0 0 .370 874 200.0 224 35 60 1 9 110 1 1 120 112 5.04 1.42
2010 32 32 0 0 0 11 14 0 0 .440 872 209.1 193 25 50 1 16 119 1 1 93 89 3.83 1.16
2011 34 32 2 0 0 9 17 0 0 .346 889 208.0 213 26 66 5 9 130 0 0 113 100 4.33 1.34
2012 COL 19 15 0 0 0 3 9 0 0 .250 422 90.2 122 21 31 2 7 45 1 1 72 64 6.35 1.69
KC 14 14 0 0 0 5 3 0 0 .625 366 91.0 84 9 19 0 2 56 1 1 37 32 3.16 1.13
'12計 33 29 0 0 0 8 12 0 0 .400 788 181.2 206 30 50 2 9 101 2 2 109 96 4.76 1.41
2013 33 33 3 2 0 15 12 0 0 .556 905 211.2 236 30 59 1 8 111 7 0 99 95 4.04 1.39
2014 32 32 0 1 0 13 11 0 0 .542 864 202.2 215 23 49 0 14 124 3 0 100 93 4.13 1.30
2015 30 24 0 0 0 8 8 0 0 .500 664 148.1 186 29 44 1 9 84 4 0 101 98 5.95 1.55
2017 WSH 1 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 12 0.2 6 0 4 0 0 0 0 0 10 10 135.00 15.00
通算:13年 306 273 7 3 0 91 109 0 0 .455 7558 1765.1 1862 250 510 16 88 1046 33 5 930 867 4.42 1.34
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号[編集]

  • 53 (2004年)
  • 36 (2005年)
  • 57 (2006年)
  • 46 (2007年 - 2011年)
  • 15 (2012年 - 同年途中)
  • 33 (2012年途中 - 同年終了)
  • 11 (2013年 - 2015年)
  • 18 (2017年)

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Jeremy Guthrie今日は僕の家族が住む広島県三原市に行ってきました。初めてお会いする事ができ感謝の気持ちでいっぱいです!ガスリー感激!母は日系米国人 ルーツの広島で家族写真
  2. ^ a b 日本滞在をエンジョイしすぎている日系4世投手 ... - 日刊SPA!
  3. ^ 日本をルーツに持つメジャーリーガーたち
  4. ^ a b ガスリー将来は日本「かもね」一問一答-日刊スポーツ20141116
  5. ^ Spencer Fordin (2007年5月8日). “Guthrie comes up big” (英語). MLB.com. 2010年5月22日閲覧。
  6. ^ Orioles activate RHP Jeremy Guthrie from 15-day disabled list” (英語). MLB.com (2008年9月27日). 2010年5月22日閲覧。
  7. ^ Royals Sign Jeremy Guthrie MLB Rumors
  8. ^ “ロイヤルズ ガスリーと3年契約、総額20.5億円”. スポーツニッポン. (2012年11月21日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/11/21/kiji/K20121121004604300.html 2013年1月4日閲覧。 
  9. ^ MLBオールスターチーム、追加選手発表!来日全29選手が決定 侍ジャパン公式サイト (2014年11月7日) 2015年3月26日閲覧
  10. ^ “Royals decline options on Alex Rios, Jeremy Guthrie” (英語). Associated Press. ESPN. (2015年11月4日). http://espn.go.com/mlb/story/_/id/14050930/kansas-city-royals-decline-options-alex-rios-jeremy-guthrie 2016年2月23日閲覧。 
  11. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2017年4月13日閲覧。
  12. ^ T.R. Sullivan (2016年2月21日). “Rangers welcome Guthrie, but Tepesch steals show” (英語). MLB.com. 2016年2月23日閲覧。
  13. ^ Jeremy Guthrie Statistics and History > Transactions” (英語). Baseball Reference.com (2016年6月29日). 2016年6月30日閲覧。
  14. ^ Jeremy Guthrie Register Statistics & History > Teams Played For” (英語). Baseball Reference.com (2016年6月29日). 2016年6月30日閲覧。
  15. ^ David Adler (2017年2月3日). “Nats sign Guthrie to Minors deal with spring invite” (英語). MLB.com. 2017年2月12日閲覧。
  16. ^ Cash Kruth (2017年4月9日). “Nats call up Albers, designate Guthrie” (英語). MLB.com. 2017年4月10日閲覧。
  17. ^ “Mexican League Transactions” (English). MiLB. http://www.milb.com/milb/stats/stats.jsp?t=l_trn&lid=125 2017年6月1日閲覧。 
  18. ^ Matt Kelly (2017年7月31日). “Guthrie hangs 'em up after 13 MLB seasons” (英語). MLB.com. 2017年10月30日閲覧。
  19. ^ Jeremy Guthrie: Biography and Career Highlights” (英語). The Official Site of Major League Baseball. MLB Advanced Media, L.P.. 2009年3月5日閲覧。
  20. ^ 日米野球第3戦 in東京ドーム|スポーツマリオ公式ブログ
  21. ^ 日米野球2014』第3戦テレビ中継(日本テレビ、2014年11月15日)での蛯原哲アナウンサーの言及。
  22. ^ 日米野球参戦中のメジャーリーガーが日本を満喫? 来日中の選手たちのツイッターが話題に

関連項目[編集]

外部リンク[編集]