サーペンタインロック式

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サーペンタイン式の点火機構。火縄を保持しているS字型の金具がサーペンタイン。銃床の側面に可動(揺動)できるように取り付けられている。金具の下部を引くことで、火皿に火縄の火が押しつけられて点火・発砲する。

サーペンタインロック式(サーペンタインロックしき、Serpentinelock)とは、火縄銃以前の火器で使われた点火方式のひとつ。タッチホール式からマッチロック式に進化する過程で発生した。

その仕組みは、装薬の着火に使う火種をS字型の金具(サーペンタイン:英語圏でS字型のものを指す)の一方に取り付け、金具自体を引き金とし、この金具を操作することで火薬に点火する、というもの。 タッチホール式の問題点であった「火種と銃本体を保持する必要があり、扱いが難しく、命中精度に難がある」という部分は、これにより改善された。

後に火種に火縄が用いられるようになると、この方式に更に改善が加えられ、マッチロック式へと進化していった。

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