サークル線

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サークル線
ラインカラー 黄色
開業年 1884年
地下区間の工事方式 シールド
車両 S7形(7両編成)
駅数 35
路線営業長 27 km (17 mile)
車両基地 ハマースミス
ニーズデン
乗客数 73,000,000人(2017)[1] (年間)
ロンドン交通局鉄道路線
ロンドン地下鉄路線
  ベーカールー線
  セントラル線
  サークル線
  ディストリクト線
  ハマースミス&シティー線
  ジュビリー線
  メトロポリタン線
  ノーザン線
  ピカデリー線
  ヴィクトリア線
  ウォータールー&シティー線
その他の鉄道路線
  ドックランズ・ライト・レイルウェイ
  トラムリンク
  ロンドン・オーバーグラウンド
サークル線 
ハマースミス
uKACCaq uABZq+r uSTRq uHSTq uSTRq uSTR+r
ゴールドホーク・ロード
ハマースミス車両基地
uSTRl uKDSTeq uHST
シェパーズ・ブッシュ・マーケット
uHST
ウッドレーン
ハマースミス&シティー線
uHST
ラティマー・ロード
共用区間
uHST
ラッドブローク・グローヴ
uHST
ウェストボーン・パーク
ディストリクト線
utCONTg uHST
ロイヤル・オーク
ハイ・ストリート・ケンジントン
utABZgl+l utSTReq uBHFq utSTRaq utSTR+r uSTR exCONTg
クロスレール
グロースター・ロード
utINT utINT uSTR extSTRa
ノッティング・ヒル・ゲート
サウス・ケンジントン
utBHFea utHST uSTR extSTR
ベイズウォーター
utSTR
パディントン ナショナル・レール
スローン・スクエア
utHSTea utSTR utSTR+l utSTRr exLSTR
utSTR utXBHFea-L utXBHFea-R
エッジウェア・ロード
ナショナル・レール ヴィクトリア
utINT utENDEe utSTR utSTR+l utCONTfq
メトロポリタン線
utSTR utXBHF-L utXBHFea-R
ベイカー・ストリート
セント・ジェームズ・パーク
utHST utABZg+l utSTRr
utSTR utHST
グレート・ポートランド・ストリート
London River Services ウェストミンスター
utACC utHST
ユーストン・スクエア (ナショナル・レールユーストン)
London River Services エンバンクメント
utINT tSTR+l
tCONTfq
テムズリンク
(ナショナル・レールチャリング・クロス)
utSTR tSTR
キングス・クロス・セント・パンクラス
テンプル
utHST tSTRe utSTRe exLSTR
ナショナル・レール
utSTRl utSTR+r
ファリンドン ナショナル・レール
ナショナル・レール London River Services ブラックフライアーズ
CONTgq
tSTRaq tHSTq
uSTR
シティ・テムズリンク
(2011年まで地下鉄駅は閉鎖)
utSTR+l utSTRr exTUNNEL1 uTUNNEL1
マンション・ハウス
utHST exXBHF-L
バービカン
ナショナル・レール キャノン・ストリート
utINT extSTRa utSTRa extSTR
ドックランズ・ライト・レイルウェイ モニュメント
utINT extSTR utABZgl utSTR+r extSTR
ドックランズ・ライト・レイルウェイ London River Services タワー・ヒル
utHST extKXBHFe-L
ムーアゲート ナショナル・レール
ナショナル・レール (フェンチャーチ・ストリート)
utSTR utSTR
utSTR
リヴァプール・ストリート ナショナル・レール
アルドゲート
utSTRl utABZq+r utSTReq uBHFq utSTRaq utABZq+l utSTRr extSTR
utSTRl utSTRq utABZ+lr utSTRq utSTRr extCONTf
クロスレール
ディストリクト線
utCONTf
ハマースミス&シティー線

サークル線 (サークルせん、英語: Circle Line) は、ロンドン地下鉄の路線である。ハマースミス駅からエッジウェア・ロード駅を経由し、ロンドン中心部を一周したあとエッジウェア・ロード駅に戻る。かつては日本の山手線のような環状線環状運転を行っていたが、2009年にエッジウェア・ロード駅からハマースミス&シティ線に乗り入れする形で延長されたため、現在は日本の大江戸線のような「6の字型」運転である。世界で最初に開業した地下鉄であるメトロポリタン鉄道の区間を含み、早期にできた路線[2]であるため、全体的に地表から浅い位置を走る。地下鉄路線図の案内上では黄色に着色されている。1949年までインナー・サークルという呼称だった。

歴史[編集]

路線図[編集]

2009年12月12日まで[編集]

日本の山手線のように、以下の路線図の通りに一周20.75kmの環状線の27駅を内回り外回り両方向に運転していた。2006年のダイヤでは内回り外回り合わせて14本の列車が同時に運行し、8分から8分半の間隔で運行していた。

2009年12月までの路線図

2009年12月13日から[編集]

ハマースミス&シティー線に乗り入れする形でエッジウェア・ロード駅からハマースミス駅まで延長された。これにより、環状運転ではなく、ハマースミス駅方面から来た列車がエッジウェア・ロード駅を通り、ロンドン中心部を一周して再びエッジウェアー・ロード駅に到達するというルートに変更され、ハマースミス支線の列車本数の増加につながった。

現在の路線図

駅一覧[編集]

以下の区間で他路線と線路を共有している。線路が独立している山手線と京浜東北線や埼京線の関係とは異なり、高崎線と宇都宮線の上野 - 大宮間の関係のように同じ線路やプラットホームを共有している。

画像 開業[3] 接続路線 ゾーン
ハマースミス
Hammersmith バリアフリー・アクセス
1864年6月13日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄(改札外乗り換え):約60m離れたハマースミス駅 (ピカデリー線、ディストリクト線)にてピカデリー線ディストリクト線
ロンドンバスバス:ハマースミス駅 (ピカデリー線、ディストリクト線)ハマースミス・バス・ステーション英語版が隣接する。
ゾーン2
ゴールドホーク・ロード
Goldhawk Road
1914年4月1日
シェパーズ・ブッシュ・マーケット
Shepherd's Bush Market
1864年6月13日
ウッド・レーン
Wood Lane バリアフリー・アクセス
1908年5月1日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄:約200m北に離れたホワイト・シティー駅セントラル線に乗り換え可能。
ロンドンバスバス:約100m南にホワイト・シティ・バス・ステーション英語版がある。
ラティマー・ロード
Latimer Road
1868年12月16日
ラッドブローク・グローヴ
Ladbroke Grove
1864年6月13日
ウェストボーン・パーク
Westbourne Park
1866年2月1日
ロイヤル・オーク
Royal Oak
1871年10月30日
パディントン(北側)
Paddington
1863年1月10日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄(改札外乗り換え):ベーカールー線ディストリクト線エッジウェア・ロード支線、サークル線(内回り)
ナショナル・レールナショナル・レールグレート・ウェスタン・レールウェイヒースロー・エクスプレスチルターン・レイルウェイズTfLレール英語版
ゾーン1
エッジウェア・ロード
Edgware Road
1863年1月10日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄(改札内乗り換え):ディストリクト線エッジウェア・ロード支線、サークル線(内回り)
ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄(改札外乗り換え):エッジウェア・ロード駅 (ベーカールー線)からベーカールー線
ベイカー・ストリート
Baker Street
1863年1月10日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄ベーカールー線ジュビリー線メトロポリタン線
グレート・ポートランド・ストリート
Great Portland Street
1863年1月10日
ユーストン・スクエア
Euston Square
1863年1月10日 ナショナル・レールナショナル・レールユーストン駅):アヴァンティ・ウェスト・コースト、ロンドン・ノースウェスタン・レールウェイ(ウェスト・ミッドランズ・トレインズ)、カレドニアン・スリーパー
ロンドン・オーバーグラウンドロンドン・オーバーグラウンドユーストン駅):ワットフォードDC線(ユーストン駅)
ロンドンバスバス:ユーストン・バス・ステーション英語版
キングズ・クロス・セント・パンクラス
King's Cross St Pancras バリアフリー・アクセス
1863年1月10日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄ノーザン線ピカデリー線ヴィクトリア線
ナショナル・レールナショナル・レールセント・パンクラス駅):ユーロスターイースト・ミッドランズ・レールウェイ英語版、テムズリンク(ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ)、サウスイースタン
ナショナル・レールナショナル・レールキングス・クロス駅):ハル・トレインズロンドン・ノース・イースタン・レールウェイグランド・セントラル英語版、グレート・ノーザン(ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ
ファリンドン
Farringdon バリアフリー・アクセス
1863年1月10日 ナショナル・レールナショナル・レール:テムズリンク(ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ
バービカン
Barbican
1865年12月23日
ムーアゲート
Moorgate
1865年12月23日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄ノーザン線
ナショナル・レールナショナル・レール:グレート・ノーザン(ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ
リバプール・ストリート
Liverpool Street
1875年7月11日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄セントラル線ハマースミス&シティー線
ナショナル・レールナショナル・レールグレーター・アングリア英語版グレート・イースタン本線スタンステッド・エクスプレス英語版)、c2c
ロンドンバスバス:リバプール・ストリート・バス・ステーション英語版
アルドゲイト
Aldgate
1876年11月18日 ロンドンバスバス:アルドゲイト・バス・ステーション英語版
タワーヒル
Tower Hill
1882年9月25日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄ディストリクト線
ドックランズ・ライト・レイルウェイロンドン交通局ドックランズ・ライト・レイルウェイタワー・ゲートウェイ駅
ナショナル・レールナショナル・レールフェンチャーチ・ストリート駅):c2c
London River Servicesロンドン・リバー・サービス英語版タワー・ミレニアム・ピア英語版[4]
モニュメント
Monument
1884年10月6日 バンク駅とエスカレーターで繋がれ以下の路線と接続。
ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄セントラル線ノーザン線ウォータールー&シティー線

ドックランズ・ライト・レイルウェイロンドン交通局:ドックランズ・ライト・レイルウェイ

キャノン・ストリート
Cannon Street
1884年10月6日 ナショナル・レールナショナル・レールサウスイースタン
マンション・ハウス
Mansion House
1871年7月3日
ブラックフライアーズ
Blackfriars バリアフリー・アクセス
1870年5月30日 ナショナル・レールナショナル・レール:テムズリンク(ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ)、サウスイースタン
London River Servicesロンドン・リバー・サービス英語版ブラックフライアーズ・ミレニアム・ピア英語版[5]
テンプル
Temple
A grey building with a rectangular, white sign on a rounded corner reading "TEMPLE STATION" in black letters all under a blue sky 1870年5月30日
エンバンクメント
Embankment
1870年5月30日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄ベーカールー線ノーザン線
ナショナル・レールナショナル・レールチャリング・クロス駅):サウスイースタン
London River Servicesロンドン・リバー・サービス英語版エンバンクメント・ピア英語版[6]
ウェストミンスター
Westminster バリアフリー・アクセス
1868年12月24日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄ジュビリー線
London River Servicesロンドン・リバー・サービス英語版ウェストミンスター・ミレニアム・ピア英語版[7]
セント・ジェームズ・パーク
St James's Park
1868年12月24日
ヴィクトリア
Victoria
1868年12月24日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄ビクトリア線
ナショナル・レールナショナル・レールサウスイースタン、サザン/ガトウィック・エクスプレス(ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ)、ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス
ロンドンバスバス:ヴィクトリア・バス・ステーション英語版ヴィクトリア・コーチ・ステーション英語版グリーンライン・コーチ・ステーション英語版
スローン・スクエア
Sloane Square
1868年12月24日
サウス・ケンジントン
South Kensington
1868年12月24日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄ピカデリー線
グロスター・ロード
Gloucester Road
1868年10月1日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄ピカデリー線ディストリクト線
ハイ・ストリート・ケンジントン
High Street Kensington
1868年10月1日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄ディストリクト線エッジウェア・ロード支線
ノッティング・ヒル・ゲート
Notting Hill Gate
1868年10月1日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄セントラル線 ゾーン1
ゾーン2
ベイズウォーター
Bayswater
1868年10月1日 ゾーン1
パディントン(南側)
Paddington
1868年10月1日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄(改札内乗り換え):ベーカールー線
ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄(改札外乗り換え):ハマースミス&シティー線、サークル線(ハマースミス支線、外回り)
ナショナル・レールナショナル・レールグレート・ウェスタン・レールウェイヒースロー・エクスプレスチルターン・レイルウェイズTfLレール英語版
エッジウェア・ロード
Edgware Road
1863年1月10日 ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄(改札内乗り換え):ディストリクト線エッジウェア・ロード支線、サークル線(内回り)
ロンドン地下鉄ロンドン地下鉄(改札外乗り換え):エッジウェア・ロード駅 (ベーカールー線)からベーカールー線

メトロポリタン・ディストリクト鉄道[編集]

The railway line is in the shape of the letter C. The top of the C, between Kensington (High Street) in the west and Moorgate Street in the east was run by the Metropolitan Railway, and the bottom of the C, between South Kensington and Mansion House by the District. Between Kensington (High Street) and South Kensington the two railways overlap, the companies having their own track. Junctions with the Met are shown at Baker Street and east of Paddington and with the District near Earl's Court.
1871年にインナー・サークル線の運行が始まり、マンション・ハウス駅からムーアゲート・ストリート駅まで、サウス・ケンジントン駅とパディントン駅を通って運行された。ケンジントン(ハイ・ストリート)駅とサウス・ケンジントン駅の間では、両社がそれぞれの線路を保有していた。

メトロポリタン・ディストリクト鉄道は1868年から1933年までロンドンで運行されていた旅客鉄道である。1864年にインナーサークルを完成させるために設立された。開通当初は蒸気機関車とガス灯照明の木製客車で運行されていた。1871年に自社の列車を持つまではメトロポリタン鉄道が運行を行っていた。1905年に電化が始められ同年の終わりには全列車が電車となった。1933年にメトロポリタン鉄道その他の交通機関と合併してロンドン旅客運輸公社となった。メトロポリタン・ディストリクト鉄道の路線は現在サークル線、ピカデリー線ディストリクト線として運行されている。

脚注[編集]

関連項目[編集]