コンドイ浜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コンドイ浜
360度パノラマ画像

コンドイ浜(コンドイはま)は、沖縄県八重山郡竹富町竹富島西部にある海岸である[1][2][3][4]

概要[編集]

コンドイ岬を挟んでカイジ浜の北に位置する竹富島を代表する海岸である[2]。島の西側に位置しているため、正面に西表島小浜島黒島を望むことができる。また、エメラルドブルーの海は時間により色彩が変化し[4]夕陽の美しさでも知られる[1]。遠浅で海水浴に適している[2]が、サンゴ礁魚類が少ないためシュノーケリングには不向きである。干潮時の水深は浅く海水浴も難しくほどだが、沖合に砂州が現れ歩いて渡ることができる[5]が多いことでも知られる[6][7]

施設[編集]

シャワー室、更衣室、トイレ、東屋など設備が充実している。シーズン中(3月下旬-10月頃)は、飲み物、軽食の販売や、ビーチパラソル、ビーチチェア、浮き輪、シュノーケルセットなどのレンタルを行う移動販売車が出店する[2][3][4][8]。海水浴場ではないため、海水浴は自己責任[2]

評価[編集]

トリップアドバイザーによる2020年の「日本人に人気の水辺ランキング」ビーチ編で3位に選ばれている[9]。また、同社による「日本のベストビーチ トップ10」では、2019年には3位[10]2017年には6位であった[11]

開発[編集]

2014年11月に、コンドイ浜近くにリゾートホテルを開発する計画が公表された[12]。事業者は既に開発許可を得ていたものの、住民への説明がなかったことや、排水の海浜への影響をはじめとする自然や環境への影響が懸念されたこと等から、住民は開発に強く反発し、竹富島を守る会を結成して反対運動を行った[13][14]。これに対し、事業者側は2019年8月に守る会の表現を名誉毀損として提訴。守る会側も同年12月に島民を萎縮させ弾圧するスラップ訴訟だとして反訴している[15][16][17]

所在地[編集]

  • 沖縄県八重山郡竹富町竹富[1]

アクセス[編集]

  • 竹富港(竹富東港)から竹富島交通の巡回バス(約30分おきに運行)で約7分、コンドイビーチ停留所下車、徒歩すぐ[4][18]
  • 集落から自転車で約10分[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b c コンドイ浜”. 竹富町観光協会. 2021年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e コンドイ浜”. 沖縄観光情報WEBサイト おきなわ物語. 一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー. 2020年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月21日閲覧。
  3. ^ a b c ビーチ特集 コンドイビーチ”. 美ら島物語. 日本トランスオーシャン航空. 2019年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月21日閲覧。
  4. ^ a b c d コンドイ浜(沖縄県/竹富島)”. るるぶ&more.. 2021年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月21日閲覧。
  5. ^ コンドイ浜(竹富島)”. 全国観光資源台帳. 公益財団法人日本交通公社. 2021年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月21日閲覧。
  6. ^ “猫に癒され、沖縄島旅・竹富島”. マイナビニュース. (2011年8月29日). オリジナルの2021年5月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210521021303/https://news.mynavi.jp/article/20110829-shimaneko/ 
  7. ^ 小林希 (2019年5月3日). “【カメラ旅女の全国ネコ島めぐり】のどかな南の島で、美しい景観にとけこむネコを求めて(竹富島・前半)”. デジカメ Watch (株式会社インプレス). オリジナルの2019年5月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190505015918/https://dc.watch.impress.co.jp/docs/essay/catisland/1182674.html 2021年5月21日閲覧。 
  8. ^ ユタカパーラー”. 竹富町観光協会. 2021年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月21日閲覧。
  9. ^ トリップアドバイザー「旅好きが選ぶ!日本人に人気の水辺ランキング2020」を発表』(プレスリリース)トリップアドバイザー株式会社、2020年7月30日。 オリジナルの2021年5月21日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210521042025/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000584.000001853.html 
  10. ^ “全部行きたい! 日本のベストビーチに沖縄から8カ所 美しさ・アクセス・インスタ映え高評価 トリップアドバイザーがランキング”. 沖縄タイムス. (2019年6月12日). オリジナルの2019年6月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190623021728/https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/431504 
  11. ^ “波照間ニシ浜1位 国内ビーチトップ10”. 琉球新報. (2017年2月24日). オリジナルの2017年4月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170422131826/http://ryukyushimpo.jp/photo/entry-450135.html 
  12. ^ “RJエステート、竹富島にコテージ型ホテル 16年夏開業へ”. 琉球新報. (2014年11月9日). オリジナルの2016年4月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160409104123/http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-234291.html 
  13. ^ 山下龍一 (2017年11月28日). “ホテル建設計画に揺れる「原風景の島」 沖縄・竹富島 - 沖縄”. 朝日新聞. オリジナルの2017年11月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171128115736/http://www.asahi.com/articles/ASKCF4F9FKCFTPOB001.html 
  14. ^ “開発か伝統か 竹富島リゾートホテル建設”. QAB NEWS Headline (琉球朝日放送). (2019年8月9日). オリジナルの2019年8月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190810151624/https://www.qab.co.jp/news/20190809117982.html 
  15. ^ “事業者、反対住民ら提訴 竹富コンドイリゾート開発 「守る会」争う方針 事業者「悪質な名誉毀損」 守る会「スラップ訴訟だ」”. 琉球新報. (2019年10月4日). オリジナルの2019年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20191005180511/https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1001111.html 
  16. ^ “竹富島リゾート開発 損害賠償を求められた住民側が反訴 「島民を弾圧・萎縮させる不当訴訟」”. 琉球新報. (2019年12月21日). オリジナルの2020年2月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200203070947/https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1046162.html 
  17. ^ “竹富島のリゾート開発会社→住民訴え→住民が会社を反訴「萎縮狙い不当」”. 沖縄タイムス. (2019年12月21日). オリジナルの2019年12月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20191221064907/https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/513569 
  18. ^ 竹富島交通

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯24度19分31秒 東経124度4分39.1秒 / 北緯24.32528度 東経124.077528度 / 24.32528; 124.077528