カレン・チェン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カレン・チェン
Karen Chen
フィギュアスケート選手
生誕 (1999-08-16) 1999年8月16日(24歳)
アメリカ合衆国カリフォルニア州フリーモント
居住地 イサカ
身長 153 cm
出身校 コーネル大学在学中
選手情報
代表国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
コーチ タミー・ギャンビル
所属クラブ Peninsula SC
練習拠点 コロラドスプリングス
開始 2005
ISUサイト バイオグラフィ
ISUパーソナルベストスコア
総合208.632021 世界選手権
SP74.402021 世界選手権
FS134.992021 CSフィンランディア杯
大会成績
国際スケート連盟主催大会 1 2 3
オリンピック(団体戦) 1 0 0
世界国別対抗戦 0 0 1
合計数 1 0 1
国内大会 1 2 3
全米選手権 1 0 2
フィギュアスケート
世界国別対抗戦
2017 東京 団体

カレン・チェン(英語: Karen Chen, 中国語繁体字:陳楷雯, 1999年8月16日 - ) は、アメリカ合衆国女性フィギュアスケート選手(女子シングル)。2018年平昌オリンピック出場、2022年北京オリンピック団体戦金メダリスト。

2017年全米選手権優勝。2017年世界選手権4位入賞。

経歴[編集]

台湾台北出身の両親の元に生まれ[1]、4歳の時にスケートを始める。

2011-2012シーズンの全米選手権のノービスクラスで優勝。翌シーズンはジュニアクラスで4位となる。

2013-2014シーズン、ジュニアグランプリシリーズに参戦。リガ杯で3位、コシツェ大会で優勝し全体の4位の成績でジュニアグランプリファイナルの出場を決めるも、足首の怪我のために棄権。全米選手権はSPの後に棄権した[2]

2014-2015シーズン、ジュニアグランプリシリーズでは2大会でメダルを獲得。全米選手権はシニアクラスに初出場し3位に入るも、年齢制限の問題で世界ジュニア選手権への派遣に留まった。

2016-2017シーズン、全米選手権でSP1位・FS1位の完全優勝を果たした。四大陸選手権では12位に終わるが、初出場の世界選手権ではアメリカ女子最高位の4位入賞を果たし、アメリカ女子シングルのオリンピック最大枠獲得に貢献した。

2017-2018シーズン、全米選手権では3位に入り平昌オリンピック代表に選出された。同大会では11位だった。世界選手権は出場を取り止めた。

2018-2019シーズン、グランプリシリーズを右足の疲労骨折を理由に欠場。タリントロフィーで復帰を果たすも、SP後に怪我のために大会を棄権した[3]。全米選手権は怪我の治療を理由に欠場し[4]、ほとんど大会に出場することなくシーズンを終了した。

主な戦績[編集]

マークが付いている大会はISU公認の国際大会。

大会/年 2011
-12
2012
-13
2013
-14
2014
-15
2015
-16
2016
-17
2017
-18
2018
-19
2019
-20
2020
-21
2021
-22
冬季オリンピック 11 15
世界選手権 4 欠場 4 8
四大陸選手権 12 12 7
全米選手権 1 N 4 J 棄権 3 8 1 3 欠場 4 3 2
GPフランス杯 5
GP NHK杯 6 9
GP ロステレコム杯 欠場
GP中国杯 5 7
GPヘルシンキ 欠場
GPスケートカナダ 7 10
GPスケートアメリカ 5 8 8
CSフィンランディア杯 6
CSゴールデンスピン 3 7
CS タリン杯 棄権
CS USクラシック 4 3 3
CSオータムクラシック 4 4
世界Jr.選手権 9 8
JGPクロアチア杯 2
JGPチェコスケート 3
JGPコシツェ 1
JGPリガ杯 3
ガルデナスプリング杯 1 N
団体戦
冬季オリンピック 1
国別対抗戦 3 2
ジャパンオープン 3
  • Jはジュニアクラス
  • Nはノービスクラス

詳細[編集]

パーソナルベストは太字で表示

2021-2022 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2022年3月21日 - 27日 2022年世界フィギュアスケート選手権モンペリエ 8
66.16
8
126.35
8
192.51
2022年2月15日 - 17日 2022年北京オリンピック北京 12
64.11
16
115.93
15
179.93
2022年2月4日 - 7日 2022年北京オリンピック団体戦(北京 5
74.55
3
139.30
1
団体
2022年1月3日 - 9日 2021年全米フィギュアスケート選手権ナッシュビル 2
74.55
3
139.30
2
213.85
2021年11月29日 - 31日 ISUグランプリシリーズ フランス国際グルノーブル 5
64.67
5
129.33
5
194.00
2021年10月29日 - 31日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダバンクーバー 6
68.74
10
114.67
10
183.41
2021年10月7日 - 10日 ISUチャレンジャーシリーズ フィンランディア杯エスポー 6
67.50
6
134.99
6
202.49
2021年9月16日 - 18日 ISUチャレンジャーシリーズ オータムクラシックピエールフォン 5
58.01
3
114.99
4
173.00
2020-2021 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2021年4月15日 - 18日 2021年世界フィギュアスケート国別対抗戦大阪 6
62.48
6
127.24
2
団体
(189.72)
2021年3月22日 - 28日 2021年世界フィギュアスケート選手権ストックホルム 4
74.40
6
134.23
4
208.63
2021年1月11日 - 21日 2021年全米フィギュアスケート選手権ラスベガス 4
70.99
3
143.99
3
214.98
2020年10月23日 - 24日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカラスベガス 4
68.13
2
136.77
4
204.90
2019-2020 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2020年2月4日 - 9日 2020年四大陸フィギュアスケート選手権ソウル 8
67.28
6
133.78
7
201.06
2020年1月20日 - 26日 2020年全米フィギュアスケート選手権グリーンズボロ 5
70.41
4
123.24
4
193.65
2019年11月22日 - 24日 ISUグランプリシリーズ NHK杯札幌 3
67.21
11
98.49
9
165.70
2019年10月18日 - 20日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカラスベガス 6
66.03
10
99.64
8
165.67
2019年9月12日 - 14日 ISUチャレンジャーシリーズ オータムクラシックオークビル 3
60.89
4
112.77
4
173.66


2017-2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2018年2月21日 - 23日 2018年平昌オリンピック平昌 10
65.90
11
119.75
11
185.65
2018年1月3日 - 5日 2018年全米フィギュアスケート選手権サンノゼ 3
69.48
4
129.11
3
198.59
2017年11月24日 - 26日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカレークプラシッド 9
59.53
6
123.27
8
182.80
2017年10月27日 - 29日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダレジャイナ 5
61.77
7
108.63
7
170.40
2017年9月13日 - 17日 ISUチャレンジャーシリーズ USインターナショナルクラシックソルトレイクシティ 2
66.18
3
116.14
3
182.32
2016-2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年4月20日 - 23日 2017年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 8
60.33
9
108.62
3
団体
(168.95)
2017年3月27日 - 4月2日 2017年世界フィギュアスケート選手権ヘルシンキ 5
69.98
6
129.31
4
199.29
2017年2月14日 - 19日 2017年四大陸フィギュアスケート選手権江陵 12
55.60
10
111.22
12
166.82
2017年1月14日 - 22日 2017年全米フィギュアスケート選手権カンザスシティ 1
72.82
1
141.40
1
214.22
2016年12月7日 - 10日 ISUチャレンジャーシリーズ ゴールデンスピンザグレブ 6
54.60
7
101.03
7
155.63
2016年11月25日 - 27日 ISUグランプリシリーズ NHK杯札幌 7
58.76
5
119.69
6
178.45
2016年11月18日 - 20日 ISUグランプリシリーズ 中国杯北京 9
58.28
5
121.11
7
179.39
2016年9月14日 - 17日 ISUチャレンジャーシリーズ USインターナショナルクラシックソルトレイクシティ 6
51.50
3
110.58
3
162.08
2015-2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2016年2月16日 - 21日 2016年四大陸フィギュアスケート選手権台北 12
53.55
10
107.97
12
161.52
2016年1月15日 - 24日 2016年全米フィギュアスケート選手権セントポール 12
54.86
8
113.89
8
168.75
2015年12月2日 - 5日 ISUチャレンジャーシリーズ ゴールデンスピンザグレブ 4
56.82
3
118.53
3
175.35
2015年11月6日 - 8日 ISUグランプリシリーズ 中国杯北京 7
58.30
5
117.63
5
175.93
2015年10月23日 - 25日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカミルウォーキー 4
62.28
6
110.26
5
172.54
2015年9月16日 - 20日 ISUチャレンジャーシリーズ USインターナショナルクラシックソルトレイクシティ 3
60.94
5
98.24
4
159.18
2014-2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年3月2日 - 8日 2015年世界ジュニアフィギュアスケート選手権タリン 12
51.64
8
105.66
8
157.30
2015年1月17日 - 25日 2015年全米フィギュアスケート選手権グリーンズボロ 6
64.66
3
135.13
3
199.79
2014年10月8日 - 11日 ISUジュニアグランプリ クロアチア杯ザグレブ 1
62.71
3
106.70
2
169.41
2014年9月3日 - 6日 ISUジュニアグランプリ チェコスケートオストラヴァ 1
60.68
4
100.27
3
160.95
2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年3月10日 - 16日 2014年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ソフィア 6
56.09
9
99.74
9
155.83
2014年1月5日 - 12日 2014年全米フィギュアスケート選手権 ジュニアクラス(ボストン 5
51.78
- 棄権
2013年9月11日 - 15日 ISUジュニアグランプリ コシツェコシツェ 1
64.46
2
114.62
1
179.08
2013年8月28日 - 9月1日 ISUジュニアグランプリ リガ杯リガ 2
58.21
4
96.05
3
154.26
2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年4月1日 - 3日 2013年ガルデナスプリング杯 ノービスクラス(ガルデナ 1
41.30
1
89.94
1
131.24
2013年1月20日 - 27日 2013年全米フィギュアスケート選手権 ジュニアクラス(オマハ 3
54.34
4
90.22
4
144.56
2011-2012 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年1月22日 - 29日 2012年全米フィギュアスケート選手権 ノービスクラス(サンノゼ 1
46.54
1
93.63
1
140.17


プログラム使用曲[編集]

シーズン SP FS EX
2021-2022 Requiem for a Tower
歌:Escala
編曲:Hugo Chouinard

Requiem for a Dream
歌:ジェニファー・トーマス英語版
編曲:Hugo Chouinard
Butterfly Lovers (Violin Concerto)
演奏:西崎崇子
2020-2021 Rise
曲:ケイティ・ペリー
2019-2020[5] You Say
曲:ローレン・デイグル
Illumination
作曲:シークレット・ガーデン
振付:ロヒーン・ワード、マリナ・ズエワ
2018-2019[6] Fire Dance
演奏:ジェニファー・トーマス英語版
振付:マッシモ・スカリ
悲しみの三重奏曲
作曲:セルゲイ・ラフマニノフ
Illumination
作曲:シークレット・ガーデン
振付:ロヒーン・ワード、マリナ・ズエワ
2017-2018 映画『黄昏』より
作曲:デイヴ・グルーシン
振付:ジョナサン・カサー

El Tango de Roxanne 映画『ムーラン・ルージュ』より
演奏:ホセ・フェリシアーノ
振付:マーク・ピレイ
タンゴ・ジェラシー
作曲:ヤコブ・ゲーゼ
振付:ジョナサン・カサー

映画『ふたりでスローダンスを』サウンドトラックより
作曲:ビル・コンティ
振付:カレン・チェン

カルメン組曲
作曲:ジョルジュ・ビゼー
編曲:ロディオン・シチェドリン
振付:マーク・ピレイ
Never Enough 映画『グレイテスト・ショーマン』サウンドトラックより
ボーカル:ローレン・オルレッド
2016-2017[7] 映画『黄昏』より
作曲:デイヴ・グルーシン
振付:ジョナサン・カサー
タンゴ・ジェラシー
作曲:ヤコブ・ゲーゼ
振付:ジョナサン・カサー
映画『LOVERS』サウンドトラックより
作曲:梅林茂
2015-2016 誰も寝てはならぬ 歌劇『トゥーランドット』より
作曲:ジャコモ・プッチーニ
振付:ジャスティン・ディロン
ミュージカル『レ・ミゼラブル』より
作曲:クロード=ミシェル・シェーンベルク
振付:ジャスティン・ディロン
Because We Believe
ボーカル:アンドレア・ボチェッリ
梁山伯と祝英台
作曲:陳鋼何占豪
2014-2015 レクイエム・フォー・タワー
レクイエム・フォー・ドリーム
作曲:クリント・マンセル
ゴッドファーザー組曲
作曲:ニーノ・ロータ
演奏:Drew Tretick
Because We Believe
ボーカル:アンドレア・ボチェッリ
2013-2014 エスペランザ
作曲:マキシム・ロドリゲス
振付:シンディ・スチュアート
ミュージカル『ミス・サイゴン』より
作曲:クロード=ミシェル・シェーンベルク
振付:マーク・ピレイ
2012-2013 映画『LOVERS』サウンドトラックより
作曲:梅林茂
ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジア
映画『ラヴェンダーの咲く庭で』サウンドトラックより
演奏:ジョシュア・ベル
2011-2012 チェアマンズ・ワルツ 映画『SAYURI』より
作曲:ジョン・ウィリアムズ
映画『ゴッドファーザー』より
作曲:ニーノ・ロータ

脚注[編集]

  1. ^ The next big thing? Precocious Chen turns heads
  2. ^ CHEN WITHDRAWS
  3. ^ Team USA Captures Five Medals at Tallinn Trophy
  4. ^ 前回覇者テネルが有力選手不在に乗じ首位発進、フィギュア全米選手権
  5. ^ Karen Chen on her break from skating, challenges of balancing classes at Cornell and elite skating
  6. ^ Karen Chen Seeks Fresh Start in Colorado Springs
  7. ^ Wagner, Gold hit Champs Camp in different places

参考文献[編集]

外部リンク[編集]