オースティン・ジャクソン

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オースティン・ジャクソン
Austin Jackson
クリーブランド・インディアンス時代
(2017年6月22日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州デントン郡デントン
生年月日 (1987-02-01) 1987年2月1日(37歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
186 lb =約84.4 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2005年 MLBドラフト8巡目
初出場 2010年4月5日 カンザスシティ・ロイヤルズ
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

オースティン・ジェリエル・ジャクソンAustin Jarriel Jackson, 1987年2月1日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州デントン郡デントン出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。

愛称はエイ・ジャックスA Jax)。マイナー時代はA Jacks表記だったが、メジャーでは本人の知らない間にA Jax表記とされた[1]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

12歳のときにベースボール・アメリカで全国での最高の選手と紹介され、3年後の15歳のときにも紹介された。

プロ入りとヤンキース傘下時代[編集]

2005年MLBドラフト8巡目(全体259位)でニューヨーク・ヤンキースから指名を受け、6月22日に契約。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースでプロデビュー。40試合に出場して打率.304、14打点、11盗塁を記録した。

2006年はA級チャールストン・リバードッグスでプレーし、134試合に出場して打率.260、4本塁打、47打点、37盗塁を記録した。

2007年はまずA級チャールストンでプレーし、60試合に出場して打率.260、3本塁打、25打点、19盗塁を記録した。6月にA+級タンパ・ヤンキースへ昇格。67試合に出場して打率.345、10本塁打、34打点、13盗塁を記録した。9月にAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキースへ昇格し、1試合に出場した。

2008年はAA級トレントン・サンダーでプレーし、131試合に出場して打率.285、9本塁打、69打点、19盗塁を記録した。

2009年はAAA級スクラントン・ウィルクスバリでプレーし、132試合に出場して打率.300・4本塁打・65打点・24盗塁を記録した。オフの11月20日にヤンキースとメジャー契約を結び[2]40人枠入りを果たした。

タイガース時代[編集]

2009年12月9日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスを交えた三角トレードによる、カーティス・グランダーソンとのトレードで、フィル・コークと共にデトロイト・タイガースへ移籍した[3]

デトロイト・タイガース時代
(2010年3月9日)

2010年は開幕ロースター入りし、4月5日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャーデビューを果たした。4月25日のテキサス・レンジャーズ戦では、コルビー・ルイスからメジャー初本塁打を記録した。この年は151試合に出場し、4本塁打41打点27盗塁、打率.293だった。BABIP.396と運にも恵まれたため、安打数はそれなりのものを得たが、三振はア・リーグ最多となる170個を記録した。また、新人王候補にもなったが、レンジャーズの守護神ネフタリ・フェリスが新人王を受賞した。

2011年は三振率が前年の27.5%から30.6%に上昇し、打率が低迷した。パワーの面では成長を見せ、リーグ最多の11三塁打を放ち、本塁打も二桁に載せた。守備では、MLBトップの守備防御点+29を記録してフィールディング・バイブル・アワードを初受賞した。

2012年は三振率を24.7%に減らし、四球率を10.9%まで増やした。1年目ほどではないが高BABIP(.371)を記録したこともあって、初の打率3割を達成した。2年連続のリーグ最多三塁打に加えて、本塁打も自己最高の16発を放った。

2013年は129試合に出場して打率.271、12本塁打、49打点、8盗塁を記録した。

デトロイト・タイガース時代
(2014年5月12日)

2014年1月17日にタイガースと600万ドルの1年契約に合意した[4][5]。開幕後は100試合に出場し、打率.273・4本塁打・33打点・9盗塁だった。

マリナーズ時代[編集]

シアトル・マリナーズ時代
(2014年8月2日)

2014年7月31日にタイガース、シアトル・マリナーズタンパベイ・レイズ間の三角トレードで、マリナーズへ移籍した[6]。マリナーズ移籍後も、引き続き中堅手のスタメンで54試合に出場したが、打率.229、14打点に終わり、チームがワイルドカード争いから脱落する要因の1人となってしまった。一方で走塁面では復活し、85%の盗塁成功率で11盗塁を決めた。シーズン成績では、3年ぶりに20盗塁以上となった。

カブス時代[編集]

2015年8月31日に後日発表選手とのトレードで、シカゴ・カブスに移籍する[7][8]。オフの11月2日にFAとなった[9]

ホワイトソックス時代[編集]

シカゴ・ホワイトソックス時代
(2016年4月29日)

2016年3月6日、シカゴ・ホワイトソックスと1年500万ドルで契約を結んだ[10]。この年は6月10日に左ひざ半月板損傷で故障者リスト入りする[11]と、修復手術を受けて残りシーズンを全休した。この影響もあってMLBデビュー以来、初めて規定打席到達を逃した。最終成績は、54試合の出場で打率.254・18打点・2盗塁・OPS0.661という内容だった。中堅手の守備は、2失策・守備率.984・DRS -5と、平均を下回る守備成績だった。オフの11月3日にFAとなった[9]

インディアンス時代[編集]

2017年1月25日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[12]。3月27日にメジャー契約を結んだ[13]。この年は5月に故障者リスト入りして、約2ヶ月も戦線離脱した影響で85試合に出場にとどまったが、打率.318、7本塁打、35打点、3盗塁の成績を残した。8月1日にフェンウェイ・パークでのボストン・レッドソックス戦で、ハンリー・ラミレスの打った大飛球に追いついて捕球したが、そのまますぐ傍に設置されていたブルペンに壁を越えて転落した。これはMLB公式サイトでプレイ・オブ・ザ・イヤーに選出された[14]。オフの11月2日にFAとなった[15]

ジャイアンツ時代[編集]

2018年1月22日にサンフランシスコ・ジャイアンツと2年総額600万ドルの契約を結んだ[16]

メッツ時代[編集]

2018年7月8日に後日発表選手または金銭とのトレードで、コーリー・ギアリンジェイソン・バー英語版と共にレンジャーズへ移籍した[17]。しかし、アクティブ・ロースターに登録されること無く、7月11日にDFA[18]、14日に自由契約となった[19]

その後、7月27日にニューヨーク・メッツと契約を結び、即日でアクティブ・ロースター入りした[20]。オフの10月29日にFAとなった[9]

2020年4月に、MLB復帰に興味を示していたが、それ以降契約は結べていない。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2010 DET 151 675 618 103 181 34 10 4 247 41 27 6 3 3 47 4 4 170 5 .293 .345 .400 .745
2011 153 668 591 90 147 22 11 10 221 45 22 5 14 3 56 3 4 181 11 .249 .317 .374 .690
2012 137 617 543 103 163 29 10 16 260 66 12 9 2 3 67 0 2 134 9 .300 .377 .479 .856
2013 129 614 552 99 150 30 7 12 230 49 8 4 3 3 52 0 4 129 12 .272 .337 .417 .754
2014 100 420 374 52 102 25 5 4 149 33 9 4 1 8 35 0 2 85 9 .273 .332 .398 .730
SEA 54 236 223 19 51 5 1 0 58 14 11 2 0 1 12 0 0 59 6 .229 .267 .260 .527
'14計 154 656 597 71 153 30 6 4 207 47 20 6 1 9 47 0 2 144 15 .256 .308 .347 .655
2015 107 448 419 46 114 18 3 8 162 38 15 9 3 1 24 0 1 107 4 .272 .312 .387 .699
CHC 29 79 72 10 17 7 0 1 27 10 2 1 0 0 5 0 2 19 1 .236 .304 .375 .679
'15計 136 527 491 56 131 25 3 9 189 48 17 10 3 1 29 0 3 126 5 .267 .311 .385 .696
2016 CWS 54 203 181 24 46 12 2 0 62 18 2 1 2 2 17 0 1 39 3 .254 .318 .343 .661
2017 CLE 85 318 280 46 89 19 3 7 135 35 3 1 0 4 33 0 1 64 13 .318 .387 .482 .869
2018 SF 59 165 149 12 36 8 0 0 44 13 2 1 0 1 14 2 1 59 4 .242 .309 .295 .604
NYM 57 210 198 17 49 9 1 3 69 19 1 2 0 0 12 0 0 74 4 .247 .290 .348 .639
'18計 116 375 347 29 85 17 1 3 113 32 3 3 0 1 26 2 1 133 8 .245 .299 .326 .624
MLB:9年 1115 4653 4200 621 1145 218 53 65 1664 381 114 45 28 29 374 9 22 1120 81 .273 .333 .396 .729
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2010 DET - 149 383 9 6 2 .985 -
2011 - 152 379 8 3 3 .992 -
2012 - 137 339 5 1 1 .997 -
2013 - 129 300 5 2 1 .993 -
2014 - 100 247 2 4 1 .984 -
SEA - 54 131 2 2 1 .985 -
'14計 - 154 378 4 6 2 .985 -
2015 - 107 271 2 3 1 .989 -
CHC - 8 8 0 0 0 1.000 22 21 1 1 1 .957
'15計 - 115 279 2 3 1 .989 22 21 1 1 1 .957
2016 CWS - 54 118 3 2 2 .984 -
2017 CLE 38 44 1 0 1 1.000 38 60 2 1 0 .984 18 20 1 1 0 .955
2018 SF 3 0 0 0 0 ---- 38 73 0 3 0 .961 -
NYM - 53 123 1 1 0 .992 -
'18計 3 0 0 0 0 ---- 91 196 1 4 0 .980 -
MLB 45 46 1 0 1 1.000 1019 2432 39 28 12 .989 40 41 2 2 1 .956
  • 2019年度シーズン終了時

表彰[編集]

背番号[編集]

  • 14(2010年 - 2014年途中)
  • 16(2014年途中 - 2015年途中、2018年 )
  • 27(2015年途中 - 同年終了)
  • 10(2016年)
  • 26(2017年)

脚注[編集]

  1. ^ Explaining Indians Players Weekend names MLB.com (英語) (2017年8月26日) 2018年1月27日閲覧
  2. ^ "Yankees Add RHPs Hector Noesi, Ivan Nova and Romulo Sanchez; INFs Reegie Corona, Eduardo Nunez and Kevin Russo; and OF Austin Jackson to Roster" (Press release) (英語). MLB.com (New York Yankees). 30 November 2009. 2016年3月7日閲覧
  3. ^ "Tigers Complete Three-Team Deal with Diamondbacks and Yankees" (Press release) (英語). MLB.com (Detroit Tigers). 9 December 2009. 2016年3月7日閲覧
  4. ^ "Tigers agree to 2014 contracts with five players" (Press release) (英語). MLB.com (Detroit Tigers). 17 January 2014. 2016年3月7日閲覧
  5. ^ Jason Becklanguage=英語 (2014年1月17日). “Tigers agree to one-year, $15.5M deal with Scherzer”. MLB.com. 2016年3月7日閲覧。
  6. ^ "Mariners acquire outfielder Austin Jackson from Detroit" (Press release). MLB.com (Seattle Mariners)language=英語. 31 July 2014. 2016年10月18日閲覧
  7. ^ “カブス、マリナーズからA.ジャクソン獲得”. Yahoo!ニュース. ISM (Yahoo! Japan). (2015年9月1日). オリジナルの2015年9月1日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/jx2il 2017年1月26日閲覧。 
  8. ^ Cubs acquire Austin Jackson from Mariners for playoff push” (英語). CSNCHICAGO.com (2015年8月31日). 2016年3月7日閲覧。
  9. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2019年3月15日閲覧。
  10. ^ Mike Axisa (2016年3月6日). “White Sox sign Austin Jackson to one-year, $5 million deal” (英語). CBS Sports. 2016年3月7日閲覧。
  11. ^ Steve Adams (2016年6月10日). “Austin Jackson Out At Least 6 Weeks With Torn Meniscus; Petricka, Webb Out For Season” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年10月29日閲覧。
  12. ^ Jordan Bastian (2017年1月25日). “Tribe, Jackson agree to Minors deal” (英語). MLB.com. 2017年1月26日閲覧。
  13. ^ Ariz Goodyear (2017年3月27日). “OF Austin Jackson Makes Indians' Opening-Day Roster” (英語). CBS Detroit. 2017年3月28日閲覧。
  14. ^ Jordan Bastian (2017年8月2日). “Jackson soars over wall to take HR away” (英語). MLB.com. 2018年1月27日閲覧。
  15. ^ Key free agents for all 30 MLB teams MLB.com (英語) (2017年11月5日) 2017年12月30日閲覧
  16. ^ Chris Haft (2018年1月22日). “Giants find center fielder, sign free agent A-Jax” (英語). MLB.com. 2018年1月23日閲覧。
  17. ^ Tyler Fenwick (2018年7月8日). “Texas gets prospect Bahr, 2 MLB pieces from SF” (英語). MLB.com. 2018年7月18日閲覧。
  18. ^ Rangers designate Jackson for assignment” (英語). MLB.com (2018年7月11日). 2018年7月18日閲覧。
  19. ^ T.R. Sullivan (2018年7月16日). “Perez activated, assigned to Triple-A” (英語). MLB.com. 2018年7月18日閲覧。
  20. ^ Mason Wittner (2018年7月27日). “Mets sign Austin Jackson, designate den Dekker” (英語). MLB.com. 2018年7月30日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]