イングリッシュ・マフィン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イングリッシュ・マフィン

イングリッシュ・マフィン: English muffin )は、酵母発酵させた丸いパンであり、コーンミールトウモロコシ粉)がまぶされる。北アメリカイギリスの朝食で食べられ、他の塩分のある朝食メニューのベーコン目玉焼きソーセージと共に食べられる。アメリカの菓子マフィンとは区別される。

製法[編集]

イングリッシュ・マフィンは、クランペットよりもパンに近いが、イギリスオーストラリアおよびニュージーランドでは共に単にマフィンと呼ばれる。イングリッシュ・マフィンは柔らかく小麦牛乳酵母砂糖を練った生地で作る。これを寝かせて、丸めて形を作り、再び寝かせる。イングリッシュ・マフィンは通常オーブンで調理するが、グリルトースターで焼き直す場合もある。

使用[編集]

イングリッシュ・マフィンはアメリカ合衆国イギリスカナダニュージーランド、およびオーストラリアで広く売られている。また、アメリカのファストフード店の朝食メニューとして世界的に販売される。通常トーストしてバタージャムをのせる。トーストする場合は二枚に裂いて焼くが、裂く時はナイフなどを使わずに、外周にフォークを刺して一周ぐるりと切目を入れ、そこから手で裂いてトーストすると、独特のカリカリ感と香ばしさが楽しめる。また、肉(ベーコンハムソーセージ)、卵(目玉焼きスクランブルエッグポーチドエッグ、蒸し卵)やチーズの朝食サンドイッチに使用される。伝統的なニューヨークブランチ料理、エッグベネディクトの主要材料である。

通常のパンよりも水分含有量が多くカビやすいので、冷蔵庫に保存してなるべく早く使い切るのが好ましい。

参考文献[編集]

  • エリザベス・デイビッド English Bread and Yeast Cookery、1979年 ISBN 978-0140467918
    • イングリッシュ・マフィンの発祥および使用についての信頼のおける議論。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]