アヴァター (バンド)

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アヴァター
Avatar
ドイツ・ニュルブルク公演(2018年6月)

バンド ロゴ
基本情報
別名 ロスト・ソウル (Lost Soul)
出身地  スウェーデン
ヴェストラ・イェータランド県 イェーテボリ
ジャンル メロディックデスメタル[1]
ヘヴィメタル[2]
デスメタル[1][2]
スカンジナヴィアン・メタル[2]
プログレッシブ・メタル[2]
ブラックメタル[2]
インダストリアル・メタル
ゴシックメタル
グルーヴ・メタル
活動期間 2001年 - 現在
レーベル Gain Music Entertainment
Entertainment One
センチュリー・メディア・レコード
公式サイト avatar.net
メンバー ヨハネス・エッカーストロム (ボーカル)
ヨナス・ヤルスビー (ギター)
ティム・オーストロム (ギター)
ヘンリク・サンデリン (ベース)
ジョン・アルフレッドソン (ドラムス)
旧メンバー クリスティアン・リンミ (ボーカル)
ヴィクトル・エクストロム (ギター)
ダニエル・ヨハンソン (ギター)
キム・エガーボ (ギター)
シモン・アンデション (ギター)
ジョン・イサックソン (ベース)
ニクラス・グリーン (ベース)
ビョーン・リスベリ (ギター、ベース)

アヴァター (Avatar)は、スウェーデンイェーテボリ出身のメロディックデスメタルバンド

略歴[編集]

ドイツ・ヴァッケン公演 (2015年8月)

2001年に、ジョン・アルフレッドソン(Ds)とクリスティアン・リンミ(Vo)の2名を中心に、ロスト・ソウル (Lost Soul)が結成される[3]。5人組だったが、メンバーが流動的で程なく解散してしまう[3]。そして、ロスト・ソウルを母体に、新たにアヴァター (Avatar)が結成される。

結成の中心となったのは、ジョンとヨナス・ヤルスビー(G)の2名[3]。アヴァター結成に当たり、この2名に加えてヨハネス・エッカーストロム(Vo)、キム・エガーボ(G)、ニクラス・グリーン(B)が加入した[3]。しかし、メンバーが流動的でまとまった活動は困難だった。更に、この時期にボーカリストのヨハネスが喉を傷めたため、バンドを離れてしまうアクシデントも発生しているなど、順調とは言い難い活動状況に陥っていた[3]

2003年になって、復帰したヨハネス(Vo)、ヨナス(G)、シモン・アンデション(G)、ヘンリク・サンデリン(B)、ジョン(Ds)の5名のメンバーに落ち着く。

2004年、『Personal Observations』、『4 Reasons to Die』と題されたデモを立て続けにリリース。『4 Reasons to Die』の楽曲には、ナイトレイジで活動するマリオス・イリオポウロスがゲスト参加していた[3]2005年に『My Shining Star』をリリース。これらの活動と並行して、ライヴ活動も活発化。この時期に、デンマークコペンハーゲンで初の国外ライヴを行っている[3]。同年に、Gain Music Entertainmentと契約[3]

2006年、1stアルバム『Thoughts of no Tomorrow』をリリース。ライヴではインペイルド・ナザリーンエヴァグレイらと共演している。

2007年には、同郷のイン・フレイムスアメリカストーン・サワーメガデスのサポートアクトとして、ステージに立っている[3]。同年に2ndアルバム『Schlacht』をリリースした。同アルバムは、スウェーデンのナショナル・チャートで27位を記録するなど高評価を得た[4]。同アルバムには、イン・フレイムスのビョーン・イエロッテがゲスト参加した[3]。この後も、ソイルワークオビチュアリー等の大物バンドのツアーに参加している。

2009年、3rdアルバム『Avatar』をリリース。同アルバムは、スウェーデンの音楽チャートで36位を記録した[5]。日本でも、STAY GOLDから日本盤がリリースされ、日本デビューを果たしている。

2012年に4thアルバム『Black Waltz』をリリース。デビューメンバーのシモン(G)が脱退し、ティム・オーストロム(G)が加入した。このアルバムよりヴォーカルのヨハネスがピエロを模した“クラウン・メイク”を施すようになり、以降バンドの“顔”として決定的なヴィジュアルコンセプトとなっている。

2014年、5thアルバム『Hail the Apocalypse』をリリース。USビルボードの97位にランクイン。以降サポートとヘッドライナーの両方で米国とヨーロッパのツアー、Rock on the Range2014や初のLouder Than Lifeなどのフェスティバルにも多数出演するようになる。※ボーナス・トラックの「Use And Abuse」に“SLIPKNOTの(#0)シド・ウィルソン<turntables>がゲスト参加”と書かれることがあるが、これはミキシング時にプロデューサーのちょっとしたおふざけから起きた誤解であることが雑誌BURRN!2016年8月号のインタビューにて明らかになっている。(※プロデューサーがファイルを「トランスフォーマー」のキャラクターにちなんで"featuring DJ Starscream(スタースクリーム)"と書いてジョークのつもりで送ったところ、そのままiTunes等に配信されてしまったという。プロデューサーはSLIPKNOTのDJが使っている名前とは知らなかった。)

2016年、6thアルバム『Feathers & Flesh』をリリース。Another Centuryに移籍しての第一弾であり女性プロデューサー、シルヴィア・マッシーによる初プロデュース作品。日本ではマーキー・インコーポレイテッドからの7年ぶりの日本盤リリース作。USビルボードの88位にランクイン。

2018年、7thアルバム『Avatar Country』をリリース。バンドは同年10月よりLegend of Avatar Countryのキックスターターキャンペーンを開始し、AVATAR王国を舞台に繰り広げられる壮大なる一大絵巻となるムービーをデジタルプラットフォームで公開。2018年1月から3月に北米を皮切りに大規模な「Avatar Country tour」を行う。

2020年、8thアルバム『Hunter Gatherer』をリリース。2021年にはGoing Huntingツアーに先立ち『Going Hunting』と『Barren Cloth Mother』の2つのノンアルバムシングルをリリース。同時にバンドは彼らのレコードレーベルeOneの分割と、彼ら自身のレーベルBlack Waltz Recordsの開始を発表した。

メンバー[編集]

※2020年5月時点

現ラインナップ[編集]

  • ヨハネス・エッカーストロム (Johannes Eckerström) - ボーカル (2001- )
  • ヨナス・ヤルスビー (Jonas Jarlsby) - ギター (2001- )
  • ティム・オーストロム (Tim Öhrström) - ギター (2012- )
  • ヘンリク・サンデリン (Henrik Sandelin) - ベース (2001- )
  • ジョン・アルフレッドソン (John Alfredsson) - ドラムス (2001- )

旧メンバー[編集]

  • クリスティアン・リンミ (Christian Rimmi) - ボーカル (2001)
  • ヴィクトル・エクストロム (Viktor Ekström) - ギター (2001)
  • ダニエル・ヨハンソン (Daniel Johansson) - ギター (2001)
  • キム・エガーボ (Kim Egerbo) - ギター (2001 - 2003)
  • シモン・アンデション (Simon Andersson) - ギター (2001 - 2012)
  • ジョン・イサックソン (John Isacsson) - ベース (2001)
  • ニクラス・グリーン (Niklas Green) - ベース (2002 - 2003)
  • ビョーン・リスベリ (Björn Risberg) - ギター/ベース (2003)

ディスコグラフィ[編集]

アルバム
  • 2006年 Thoughts of no Tomorrow
  • 2007年 Schlacht
  • 2009年 Avatar
  • 2012年 Black Waltz
  • 2014年 Hail the Apocalypse
  • 2016年 Feathers & Flesh
  • 2018年 Avatar Country
  • 2020年 Hunter Gatherer
その他
  • 2004年 Personal Observations (Demo)
  • 2004年 4 Reasons to Die (Demo)
  • 2005年 My Shining Star (Single)
  • 2005年 And I Bid You Farewell (Single)
  • 2009年 The Great Pretender (Single)
  • 2011年 Black Waltz (EP)
  • 2019年 King Live In Paris (LP)
  • 2021年 Going Hunting (non-album Single)

脚注[編集]

  1. ^ a b Avatar reviews, music, news - sputnikmusic・2016年9月14日閲覧。
  2. ^ a b c d e Avatar|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2016年9月14日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j 和田誠、アヴァター「Avatar」『アヴァター』、Stay Gold、日本、2010。ARTSG-031。 
  4. ^ Sverigetopplistan.se - Veckolista Album - Vecka 44, 1 November 2007 2013年8月23日閲覧。
  5. ^ Sverigetopplistan.se - Veckolista Album - Vecka 47, 20 November 2009 2013年8月23日閲覧。

外部リンク[編集]