アバディーン・テリア

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アバディーン・テリア(英:Aberdeen Terrier)は、イギリススコットランド北東部原産のテリア犬種である[1]。同国原産のスコティッシュ・テリアと同一視されることがあるが、独自の特徴があった[1]。アバディーンシャー・テリア(Aberdeenshire Terrier)とも呼ばれる[1]

スコットランドアバディーンでヴァン・ベスト博士が交配をくり返してこの犬種を作った[1]。本来はネズミなどの害獣駆除のために作られたが、1877年にはドッグショーにデビューしショードッグとしての愛好家もうまれた[1]。しかしスコティッシュ・テリアの人気に敗れ、後に絶滅した[1]

スコティッシュ・テリアよりも体長が長く、短足であった。また、被毛も不均一であると批判された。耳は立ち耳であったという[1]。性格は無鉄砲だが頑丈で、悪天候でも懸命に仕事をすると支持者らが書き残している[1]。スコティッシュ・テリアの支持者からは「臆病者」などと批判されたが事実ではなかった[1]

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 『デズモンド・モリスの犬種事典』デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年、p158

関連項目[編集]