アカマツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アカマツ
アカマツの樹形
アカマツの樹形
保全状況評価[1]
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類
: 植物界 Plantae
: 球果植物門 Pinophyta
: マツ綱 Pinopsida
: マツ目 Pinales
: マツ科 Pinaceae
: マツ属 Pinus
: アカマツ P. densiflora
学名
Pinus densiflora Siebold et Zucc.[2]
シノニム
和名
アカマツ、メマツ
英名
Japanese Red Pine

アカマツ(赤松[4]学名: Pinus densiflora)は、マツ科マツ属の常緑針葉樹である。別名で、メマツ(女松)ともよばれる。

名称[編集]

和名のアカマツ(赤松)の語源は、樹皮が赤みを帯びるという形態的な特徴から来ている[5]。種小名のdensifloraは「密集した花」という意味で同じく形態的特徴に由来する。方言名として広く知られているものはなく標準和名で呼ばれるのが一般的であるが、しばしば雌松(メマツ。女松と書く場合もある)もしくはこれに準ずる呼び名で呼ぶ地域が知られる[6]。これはクロマツを雄松(オマツ。男松)としたときにアカマツの葉が軟らかいことから女性を連想させるためと言われる[7][8]

アカマツの花言葉は、「不老長寿」とされる[9]

分布[編集]

日本産のマツの中で最も広い範囲に分布し、天然状態では日本の本州四国九州[10]、国外では朝鮮半島中国東北部などに分布するほか[9]北海道西南部にも植林されている[10]。山野に普通に見られるが、山地の尾根筋などの乾いた痩せ地にもよく生える[6][9]。自然分布の他に植林も行われており、庭園にも植栽として見られる[9]

道南七飯町には、明治天皇行幸を記念して植樹された並木が国道5号沿いにあり、「赤松街道」と呼ばれている[11]

形態[編集]

常緑針葉樹の高木[9]。樹高は条件が良いと30メートル (m) を超える[8]。樹形は環境によって左右される。明瞭な主幹を持つものが多いが、滋賀県のウツクシマツのように根元から多数分岐し主幹の分からないものもある。樹冠の形状はモミ属Abies)やトウヒ属Picea)といったマツ科針葉樹と比べて比較的崩れやすく形は様々である。樹皮は赤みの強い褐色であり鱗状に薄く剥がれ[8]、次第に亀甲状に縦の割れ目がはっきりしてくる[6][4]。樹皮が剥がれたばかりのところは、赤味を帯びた地肌が見える[9]

枝は同じ高さから四方八方に伸ばす(輪生)。枝は2種類あり我々が枝として認識するものを長枝、葉の付け根にある数ミリメートル (mm) のごく短いものを短枝と呼ぶ。これを枝の2形性などと呼び、マツ科針葉樹では本種を含むマツ属(Pinus)のほか、カラマツ属Larix)やヒマラヤスギ属Cedrus)でも見られる。長枝は鱗片葉という特殊な葉で覆われる。一般に我々が認識する葉については短枝に束生し、本種では1つの短枝には針状の葉が2本である(いわゆる二葉松)。葉の長さは7 - 12センチメートル (cm) 程度[8]。カラマツ属やヒマラヤスギ属も短枝に葉を付けることを基本とするが、これらは枝先の若い長枝に限り長枝にも葉を付ける。これに対し本種を含むマツ属は短枝にしか葉を付けない。葉はクロマツに比べて色が薄く、細く短く、軟らかい。春先に見られる新芽の色は赤褐色である。

花期は4 - 5月[4]雌雄同株[8]雄花は緑黄褐色を帯びており、若い枝に多数つく[8]雌花は紅紫色で若枝の先端につく[8]

果期は翌年の10月頃[8]果実毬果松ぼっくり)で、長さは4 - 5センチメートル (cm) の卵形になり、開花翌年に熟す[10]。毬果につく種鱗はくさび型で、その内側に長い翼がついた種子が2個つく[10]。毬果は晴れた日に種鱗を開き、種子を散らす[10]。冬芽は赤褐色の鱗片に覆われ[9]、伸びて新枝になって、下部に雄花がつき、後に先端に雌花をつける[4]

生態[編集]

他のマツ科針葉樹と同じく、菌類と樹木のが共生して菌根を形成している。樹木にとっては菌根を形成することによって菌類が作り出す有機酸や抗生物質による栄養分の吸収促進や病原微生物の駆除等の利点があり、菌類にとっては樹木の光合成で合成された産物の一部を分けてもらうことができるという相利共生の関係があると考えられている。菌類の子実体は人間がキノコとして認識できる大きさに育つものが多く、中には食用にできるものもある。土壌中には菌根から菌糸を通して、同種他個体や他種植物に繋がる広大なネットワークが存在すると考えられている[12][13][14][15][16][17]。アカマツ苗木に感染した菌根では全部の部分の成長を促進するのではなく、地下部の成長は促進するが地上部の成長はむしろ抑制するという報告[18]がある。外生菌根性の樹種とアーバスキュラー菌根性の樹種(論文内ではスギ Cryptomeria japonica)は相性が悪く、スギとの混交林では菌根菌の種類が減少するという[14]

アカマツは尾根沿いや岩場などの貧栄養地によく分布する。このような場所は土壌が酸性のことが多く、アカマツは窒素の利用形態として硝酸態窒素ではなく、アンモニア態窒素をより利用することで適応していると考えられている[19]。肥料分の多い土地を嫌うというわけではなく、苗木に対して施肥を行うと非常に成長がよくなるとされる[20]、また種子の産地によって肥培試験での成長に差が出ることが報告されている[21]。アカマツは多雪には弱い[22]。特に積雪地では雪の吹き溜まるような場所では苗木が定着できないとされ、このことも比較的雪の少ない尾根上によく出現する理由となっていると見られている[23]。種子は雪に埋まった環境で進展する雪腐病にも弱いという[24] 。多雪地に適応できるかできないかの差の理由の一つに樹形が考えられており、適応できない種はハイマツPinus pumila)のような地を這うような樹形に変形できないために雪圧を強く受けてしまうからではという推測がなされている[25]

アカマツの遺伝的な多様性は西日本のものよりも東日本のものが高いという[26]

アカマツが優勢な森林では共生できる植物が限られ、林床には植生が発達しない状況がしばしば見られる。アカマツの葉の抽出物質は一部の植物の発芽を妨げるアレロパシー(他感作用)を示すという[27][28]。また、落ち葉を頻繁に除去している地域でも同様の現象が見られ、生体から葉以外の経路でも放出されていると見られている[29]。なお、キノコの子実体の水抽出物にもアレロパシーを示すものがある[30]とされるが、アカマツ林の菌類がどの程度のアレロパシーを持つのかという点はよくわかっていない。

更新は実生による。萌芽更新(Coppicing)や伏条更新を行うことは知られていない。また、挿し木困難樹種として知られる。

典型的な陽樹であり日あたりを好む。また、アカマツ林に落ちたアカマツ種子は春に数万本/haで発芽するものの、その年の秋までには8割以上が死んでしまうといい、原因としては昆虫などによる食害、立枯病(damping off)、乾燥害が挙げられている[31]。これは生態学でいうジャンゼン・コンネル仮説(母樹の近くの同一種の稚樹ほど病害等の影響を受けやすく生存率が低いために、他の種が侵入する隙が生じ森林の多様性が進むという仮説)に近い。

木炭を大量に使って酸化鉄還元するたたら製鉄や定期的に火入れを行う焼畑農業で農地や牧草地を造成するような地域[32] では植生遷移が退行ししばしばアカマツが優勢となる。中国山地北上山地がよく知られる。

猛禽類の営巣場所としてアカマツがしばしば選ばれることで知られる[33][34]。アカマツをはじめとするマツ科針葉樹は同じ高さから輪生に枝を出すことから、巣を安定させやすいのではないかと言われているがよくわかっていない。

新(梢)マツノタマバエが産卵すると、新芽は茶色に枯れてしまう。2 - 3年連続して寄生されると緑の葉はなくなり、やがては松林全体が茶色に変色し、枯れてしまう。発芽した苗も寄生されるので、松は完全に駆逐される。幼虫は新梢内に寄生するので、専門家でもマツ材線虫病との区別ができない。茶色に枯れた松の枝先を初夏に採集すれば容易に区別出来る。

マツ材線虫病[編集]

マツ材線虫病(英:pine wilt、通称:松くい虫)は全国的にアカマツの枯死被害をもたらしている病害である。原因は線虫による感染症であることが1971年に日本人研究者らによって発表され[35]、その後カミキリムシによって媒介される[36]ことが判明した。アカマツはこの病気に感受性が高く[35][37]、枯死しやすいことから媒介昆虫であるカミキリムシの駆除や殺線虫剤の樹幹注入などの対策が被害の先端地域や保安林などの重要な森林を中心に進められている。また、被害の大きかった森林でも枯死せずに生き残ったアカマツを選抜して種を採り、線虫に強い系統を探し固定する試みが全国で行われているTemplate:Afn

人間との関係[編集]

建材やパルプ材としてはクロマツよりも材質がよく、松脂からはテレピン油が作られる[6]。アカマツ林にはマツタケが生えることが知られている。

木材[編集]

アカマツは主に建材として使用され、建物の敷居の摩擦部、和室の床柱などに使用される。特に梁材にするときは、背割りして乾燥した後に鬼皮を剥がして使われる[38]。アカマツの弓なりに曲がった材を、曲がったまま製材して使われ、岩手県や青森県から良材が出ることが知られる[9]。床柱にするときは、また、土の中でも腐りにくいという特徴を持つ事から土中としても利用されている。 ヤニがでやすく、やや狂いが生じやすいので利用しやすい木材とは言い難い側面もある。[39]

アカマツ材の生産量は、マツ材線虫病のため落ち込んでいる[9]

燃料[編集]

材には松脂を多く含み、火付きがよく火力も強い[9]。そのための原料として重視されていた。化石燃料が普及した現在でも、陶芸登り窯にくべる薪やお盆松明などに使われている[9]。陶芸用の薪窯の燃料としては最も重要な樹種であり、炎が大きい点(火足などと呼ばれる)、燃焼温度が高い点、炭化しにくく灰になるまで燃え尽きて窯の温度が下がりにくい点等が他の樹種に比べて優れているとされる。アカマツの薪にこだわる陶芸産地としては釉薬を使わずに高温で焼き上げる備前焼が特に有名[40]だが、その他の窯元でも薪窯はアカマツを主として使っているところが大半である。京都の五山送り火でも、大量のアカマツの薪が組まれて焚かれ、それぞれ文字の形になる[9]。炭化したものは松炭と呼ばれ、たたら製鉄の還元剤として使われるほか、高温で燃えることからクリの炭などと共に日本刀や高級包丁の製作の燃料としても使われる。

また松脂からは、テレピン油ワニスが作られる[6]

園芸[編集]

樹形をコントロールしやすいので、庭木として栽培される他、盆栽としても利用される。

庭木で用いられる伝統的な害虫対策の手法に藁を編んだ菰をマツの樹幹に巻き付けるこも巻き(菰巻)がある。対象とされる害虫は幼虫がマツの葉を食べるマツカレハDendrolimus spectabilis)で、十分終齢幼虫が蛹になるために地上に降りる際に菰の中で留まるという性質を利用し、菰を定期的に処分することで駆除するというものである。大抵は晩秋に菰を設置し春先に撤去し処分することから冬の風物詩になっている場所が多い。こも巻きの効果については農薬よりも低コストであるとしてこれを推奨するもの[41]もあるが、マツカレハよりもそれを食べるサシガメクモなどが菰を隠れ家として利用する例もあり[42]、マツカレハ幼虫の死因は特に成長後期ではこれらの肉食節足動物によるものが多いとされること[43]から 、不用意に菰を焼却処分などするのは逆効果ではないかという意見もある。材線虫病を媒介するマツノマダラカミキリの薬剤駆除においても益虫が死亡する例が報告されている[44]

菰巻と並ぶ冬の名物に雪吊がある。

食用・薬用[編集]

ゴヨウマツなど、マツ科の一部の種子は松の実として食用にされている。しかしアカマツの種子は風で分散するため比較的小さく、食用にはあまり向かない。

秋田県由利本荘市の旧鳥海町矢島町には「松皮」という郷土食がある。アカマツの薄皮を剥いで重曹を入れた湯で長時間煮込んで灰汁を抜き、包丁の背で叩いて繊維を細かくほぐし、餅に練り込む。江戸時代救荒食兵糧攻めに備えたことに由来するという説がある[45]。 ヤニを集め乾燥した塊を松脂(しょうし)、葉は松葉(しょうよう)と言い、生薬として用いられる[46]民間療法では、松脂を和紙に塗って貼ると筋肉痛や打撲に、また生葉を浸した松葉酒を服用すると低血圧、冷え性に効用があるとされる[46]。また、生松脂を蒸留した液がテレピン油で、残留物がロジンである[46]

生態面で触れたようにアカマツをはじめとするマツ属は菌類と共生し菌根を作る。アカマツと共生し栄養をやり取りする菌類の子実体を食べることは間接的にアカマツを食べているともいえる。共生する菌類は幅広く、テングタケ科イグチ科、ヌメリイグチ科、フウセンタケ科キシメジ科ベニタケ科など多数知られる。特に高級食材のマツタケは、アカマツ林でとれることが知られる[9]。どの菌根菌が優先するかについては腐植の量、周囲の植生や微地形等により異なるとされている[47][48]。アカマツ林は本州以南の平野部ではブナ科広葉樹の優先する里山と並び、身近なキノコ狩り・観察のフィールドの一つである。

系統[編集]

ユーラシア地域に広く分布するヨーロッパアカマツPinus sylvestris)やアメリカに分布するレジノーサマツPinus resinosa)は樹皮が赤く二針葉であることなど形態的な類似点やしばしばred pine(赤いマツ)などと呼ばれる名前から、アカマツに近縁ではないかなどと言われることもあるが、これらとは生殖的には交雑できない(健全な種子を生産できない)ことが報告されている[49]

クロマツとはしばしば雑種を作ることで知られ、アイグロマツなどと呼ばれる(アカクロマツ、アイマツ、アイノコマツ等々雑種の呼び名も知られる。)

園芸品種[編集]

アカマツには下記の園芸品種がある。

Pinus densiflora 'Pendula' シダレマツ[50]
Pinus densiflora 'umbraculifera' タギョウショウ[51](多行松、シノニムPinus densiflora f. umbraculifera[52]
元から幹が分かれて立ち上がり、高木にはならない。種で繁殖させると同じ性質を持ったものができにくく、接ぎ木で殖やす。
Pinus densiflora 'Oculus-draconis' ジャノメアカマツ[53]

巨木[編集]

  • 山形県最上町東法田の大アカマツ - 1993年に日本最大のアカマツとして認定されたが、2018年頃から樹勢が衰え始め枯死した。幹回り8.56メートル、推定樹齢は600年。2021年に伐採され、材はバイオリンなどに加工される予定[54]

アカマツをシンボルとする自治体[編集]

日本の旗 日本

市町村

大韓民国の旗大韓民国

アカマツをモチーフとしたゆるキャラ[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ Conifer Specialist Group 1998. Pinus densiflora. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4..
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pinus densiflora Siebold et Zucc.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年2月5日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pinus densiflora Siebold et Zucc. f. subtrifoliata Hurus.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年2月5日閲覧。
  4. ^ a b c d 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 250.
  5. ^ 辻井達一 1995, p. 15.
  6. ^ a b c d e 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 274.
  7. ^ 辻井達一 1995, p. 14.
  8. ^ a b c d e f g h 西田尚道監修 学習研究社編 2000, p. 30.
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m 田中潔 2011, p. 113.
  10. ^ a b c d e 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2012, p. 246.
  11. ^ 赤松街道 七飯町ホームページ(2021年8月31日閲覧)
  12. ^ 谷口武士 (2011) 菌根菌との相互作用が作り出す森林の種多様性(<特集>菌類・植食者との相互作用が作り出す森林の種多様性). 日本生態学会誌61(3), pp. 311 - 318. doi:10.18960/seitai.61.3_311
  13. ^ 深澤遊・九石太樹・清和研二 (2013) 境界の地下はどうなっているのか : 菌根菌群集と実生更新との関係(<特集>森林の"境目"の生態的プロセスを探る). 日本生態学会誌63(2), p239-249. doi:10.18960/seitai.63.2_239
  14. ^ a b 岡部宏秋,(1994) 外生菌根菌の生活様式(共生土壌菌類と植物の生育). 土と微生物24, pp. 15 - 24.doi:10.18946/jssm.44.0_15
  15. ^ 菊地淳一 (1999) 森林生態系における外生菌根の生態と応用 (<特集>生態系における菌根共生). 日本生態学会誌49(2), pp. 133 - 138. doi:10.18960/seitai.49.2_133
  16. ^ 宝月岱造 (2010)外生菌根菌ネットワークの構造と機能(特別講演). 土と微生物64(2), pp. 57 - 63. doi:10.18946/jssm.64.2_57
  17. ^ 東樹宏和. (2015) 土壌真菌群集と植物のネットワーク解析 : 土壌管理への展望. 土と微生物69(1), p7-9. doi:10.18946/jssm.69.1_7
  18. ^ 立石貴浩・高津文人・行武秀雄・和田英太郎 (2001) アカマツ(Pinus densiflora)の種子サイズがチチアワタケ(Suillus granulatus)による菌根形成と実生の初期成長に及ぼす影響. 土と微生物55(1) pp. 45 - 51. doi:10.18946/jssm.55.1_45
  19. ^ 赤間亮夫・溝口岳男・長倉淳子 (2020)アカマツの窒素利用特性と生育適地の関係 -林木の栄養生理における一考察-. 森林総合研究所研究報告19(3), pp. 221 - 244. doi:10.20756/ffpri.19.3_221
  20. ^ 伊藤忠夫・植田正幸, (1966) アカマツ幼齢造林地における立地別肥培試験. 日本林学会誌48(5), pp. 213 - 220. doi:10.11519/jjfs1953.48.5_213
  21. ^ 大庭喜八郎ら. (1965) 林木の変異に関する研究 (I) 母樹別産地別のアカマツおよびクロマツ幼苗の肥料反応について. 日本林学会誌47(10), pp. 363 - 371. doi:10.11519/jjfs1953.47.10_363
  22. ^ 大関義男・渡辺成雄・庭野昭二 (1984) 新潟県下の豪雪地帯における5樹種の育成比較. 雪氷46(1), pp. 27 - 29, doi:10.5331/seppyo.46.27
  23. ^ 酒井昭 (1977) 植物の積雪に対する適応. 低温科学生物編34, pp. 47 - 78. hdl:2115/17828
  24. ^ 佐藤邦彦 (1964)低温下における雪腐病菌による針葉樹稚苗の地中腐敗型立枯病 (1).日本林学会誌46(5), pp. 171 - 177. doi:10.11519/jjfs1953.46.5_171
  25. ^ 四手井綱英 (1956) 裏日本の亞高山地帯の一部に針葉樹林帯の欠除する原因についての一つの考えかた. 日本林学会誌38(9), p.356-358. doi:10.11519/jjfs1953.38.9_356
  26. ^ 岩泉正和. (2015)日本の森林樹木の地理的遺伝構造(10)アカマツ(マツ科マツ属). 森林遺伝育種4(3), pp. 115 - 120. doi:10.32135/fgtb.4.3_115
  27. ^ Il Koo LEE, Masami MONSI. (1963) Ecological Studies on Pinus densiflora Forest 1 -Effects of Plant Substances on the Floristic Composition of the Undergrowth-. The Botanical Society of Japan 76(905), pp400-413. doi:10.15281/jplantres1887.76.400
  28. ^ 高橋輝昌・鷲辺章宏・浅野義人・小林達明, (1998) 木本類における他感作用. ランドスケープ研究62(5), pp. 525 - 528. doi:10.5632/jila.62.525
  29. ^ 宇田直樹ら (2005)アカマツの他感作用に関する内生物質の検索とその作用経路. 雑草研究50, pp. 84 - 85. doi:10.3719/weed.50.Supplement_84
  30. ^ 荒谷博・関谷敦・平舘俊太郎・藤井義晴, (2004)高等菌類子実体のアレロパシー. 雑草研究49, pp. 176 - 177. doi:10.3719/weed.49.Supplement_176
  31. ^ 陶山佳久・中村徹 (1988) アカマツ人工林におけるアカマツ当年生実生の個体群動態. 日本林学会誌70(12), pp. 510 - 517. doi:10.11519/jjfs1953.70.12_510
  32. ^ 能登淳子 (1999)北上山地における焼畑耕作の衰退と土地利用の変化 : 戦後の3地域における比較. 林業経済研究45(1), pp. 111 - 116. doi:10.20818/jfe.45.1_111
  33. ^ 西垣外正行・小海途銀次郎・和田貞夫・奥野 一男, (1971) クマタカの営巣習性について. 山階鳥類研究所研究報告6(3), pp. 286 - 289, doi:10.3312/jyio1952.6.3_286
  34. ^ 保利信哉・樫木洋. (2011) 京都府南部におけるオオタカの営巣場所,繁殖期および繁殖成功. 山階鳥類学雑誌43(1), pp. 88 - 95. doi:10.3312/jyio.43.88
  35. ^ a b 清原友也・徳重陽山 (1971) マツ生立木に対する線虫Bursaphelenchus sp.の接種試験. 日本林学会誌53(7), pp. 210 - 218. doi:10.11519/jjfs1953.53.7_210
  36. ^ 森本桂・岩崎厚 (1972) マツノザイセンチュウ伝播者としてのマツノマダラカミキリの役割. 日本林学会誌54(6), pp. 177 - 183. doi:10.11519/jjfs1953.54.6_177
  37. ^ 古野東洲. (1982) 外国産マツ属の虫害に関する研究 : 第7報 マツノザイセンチュウにより枯死したマツ属について. 京都大学農学部演習林報 54 p.16-30, hdl:2433/191761
  38. ^ 赤松(あかまつ)徳田銘木,2023年2月21日閲覧
  39. ^ アカマツ”. 木材博物館. 2016年3月7日閲覧。
  40. ^ 石井哲 (2016) シリーズ:各都道府県の林業・林産業と遺伝育種の関わり(2)岡山県. 森林遺伝育種5(1), p.32-36. doi:10.32135/fgtb.5.1_32
  41. ^ 中村哲郎. (1938) 横濱市に於ける松毛蟲簡易驅除の實績に就て. 造園雑誌5(3), pp. 150 - 155. doi:10.5632/jila1934.5.150
  42. ^ 吉村仁志・木上昌己・矢野宏二, (1995) バンドトラップで捕獲されたマツ害虫とその天敵昆虫とクモ : こも巻き法の再評価. 昆蟲63(4), pp. 897 - 909. NAID 110004022453
  43. ^ 小久保醇 (1971) 千葉市郊外におけるマツカレハの死亡要因. 日本応用動物昆虫学会誌15(4) pp. 203 - 210. doi:10.1303/jjaez.15.203
  44. ^ 田畑勝洋・山崎三郎 (1982) 空中散布による落下昆虫のスミチオン含量. 日本林学会誌64(11), pp. 438 - 440. doi:10.11519/jjfs1953.64.11_438
  45. ^ 【継ぐメシ!つなぎたい郷土食】松皮餅(秋田県由利本荘市)薄茶色で素朴な甘さ『日本農業新聞』2021年8月28日、8 - 9面
  46. ^ a b c 馬場篤 1996.
  47. ^ 朝田盛 (1935) 黒松林,常緑濶葉樹林に發生する松茸類似菌と,松茸發生地に於ける諸種雜茸について. 日本林學會誌17(10), pp. 780 - 793, doi:10.11519/jjfs1934.17.10_780
  48. ^ 小川真, (1972) マツ林,マツクイムシとマツタケと. 森林立地13(2), pp. 23 - 29.doi:10.18922/jjfe.13.2_23
  49. ^ 中井勇 (1987) クロマツ・アカマツの近縁種について. 日本林学会誌61(7) pp. 251 - 257. doi:10.11519/jjfs1953.69.7_251
  50. ^ シダレマツ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)2018年6月3日閲覧
  51. ^ タギョウショウ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)2018年6月3日閲覧
  52. ^ Pinus densiflora Siebold et Zucc. f. umbraculifera (Mayr) Beissner 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)2018年6月3日閲覧
  53. ^ ジャノメアカマツ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)2018年6月3日閲覧
  54. ^ 「日本一太い」マツ、枯死で伐採 バイオリンに転生?”. 朝日新聞 (2021年6月11日). 2021年6月11日閲覧。

参考文献[編集]

  • 平野隆久写真、片桐啓子文『探して楽しむドングリと松ぼっくり』山と溪谷社〈森の休日〉、2001年、48-49頁頁。ISBN 4-635-06321-6 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]