やきそばかおる

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やきそばかおるは、山口県山陽小野田市出身のライター構成作家・動物写真家動物園愛好家。本名は溝部修。肩書きは、作家・動物写真家・ライター、昭和歌謡番組手書きタイトル研究家、フリーペーパーブランド「フリフリ」主宰、キュレーターなど、多岐にわたる。元ハガキ職人[1]

来歴[編集]

1975年の出生[2]で、大学で心理学を専攻した後に、テレビ番組のアシスタントディレクターなどを経て25歳で上京。上京後は、文化放送が運営する「放送作家塾」や、浅井企画が主宰するコント作家の養成セミナーに通っていた[3]

2001年からは、「放送作家」として5年ほど活動。文化放送の「放送作家塾」で講師を務めていた在京テレビ局のプロデューサーからの勧めで音楽番組の構成とリサーチを任されたことを足掛かりに、バラエティ番組の構成[2]や、だいたひかるなどの芸人のネタ作りにも関わっていた。ちなみに、だいたは「やきそばのアイデアを基に練った」というネタを第1回(2002年)R-1ぐらんぷりの決勝で披露したところ、「R-1ぐらんぷり」の初代チャンピオンになった[4]

本人曰く「高田純次の大ファン」で、高田へのインタビューを『テレビブロス』(東京ニュース通信社が発行するテレビ情報誌)向けの特集企画で担当したこと[5]を機に、活動の軸足を出版業界へ移行[3][6]。移行後は、「フリーライター」や「コラムニスト」という肩書での執筆活動にとどまらず、ネットアニメの脚本プロダクトデザインなどにも携わっている[2]

山口県内の実家が近隣県(福岡県広島県大分県愛媛県など)のラジオ局の番組や在京ラジオ局の深夜番組を地上波(遠距離受信)で聴取できる環境にあったことなどから、日本各地で放送されるラジオ番組の事情に詳しい。『テレビブロス』の編集部から高田へのインタビューを任されたきっかけも、高田によるラジオ番組の発言を『高田純次発言集』という私設のホームページでまとめていたことにある。このページは、バラエティ番組のスタッフ会議で「資料」として出回るなど、メディアの関係者から大きな反響を呼んでいたという[5]2018年の時点では、ラジオの受信機を6台保有[3]。ラジオに関する特集を『BRUTUS』(マガジンハウスの雑誌)で手掛けてからは、「ラジオ好き」であることを公言している[6]日本民間放送連盟の定期刊行物でも、ラジオに関する署名原稿を随時執筆。同連盟の編纂によってコーケン出版から毎年刊行される『日本民間放送年鑑』では、2017年(2018年刊行)版からラジオ番組に関する項目の執筆を任されている。また、他の媒体で執筆するコラムや、ゲストで出演する番組・イベントで「ラジオコラムニスト」や「ラジオレコメンダー」という肩書を用いることがある[7]

その一方で、キリンが「カメラ目線」を示した瞬間の写真を動物園で偶然撮影できたことをきっかけに、『カメラ目線写真:動物チラリズム』と称するブログ2006年6月から開設。北海道から沖縄県に至るまで、日本国内の動物園を週に1ヶ所のペースで訪れては、園内で公開されている動物の「カメラ目線」がうかがえる表情を写真に収めてきた。このような撮影を目的に訪れた動物園の総数は90ヶ所以上で、2007年の夏には『動物チラリズム』というタイトルの写真集をソニーマガジンズ2008年の春には同名のDVDJVCエンタテインメントから相次いで発売。写真集については、2010年毎日新聞社主催の「第78回毎日広告デザイン賞」で奨励賞を受賞している[2]

定期的に出演しているラジオ番組[編集]

以下はいずれも福島暢啓毎日放送アナウンサー)の冠番組で、MBSラジオから放送。

  • 次は〜新福島!シリーズ
    • 2018年度に放送された『次は〜新福島! 第2章=めばえ=』から、火曜日に編成される冠コーナー(2019年度まで「やきそばかおるの全国ラジオキコウ」→2020年度のみ「やきそばかおるの冬季集中ラジオ講座」)に電話で出演。
  • 福島のぶひろの、金曜でいいんじゃない?
    • 2020年5月15日から2022年9月まで、「ラジオ博愛主義 やきそばかおるのラジオ旅、上機嫌。」(月に1回放送される冠コーナー)にレギュラーで出演。このコーナーが「週末ですよ~!」というタイトルで再編された2022年10月以降は、不定期での出演に移行している。
  • 石井亮次と福島暢啓のフダンギダンギ。

テレビ出演[編集]

新聞、雑誌掲載[編集]

共著書[編集]

  • 「必聴ラジオ100」(三才ブックス2020年1月16日初版刊行、ISBN 978-4866731759) - 上野準(写真家)、河野虎太郎(放送作家)、豊田拓臣(元『ラジオライフ』編集者)、斉藤貴志(元『weekly oricon』『De☆View』編集者)、梅田廉介(三才ブックス刊行の季刊誌『ラジオ番組表』編集長)と共同で執筆した書籍で、自身の担当分では『次は~新福島!』や『あどりぶラヂオ』(ラジオの生放送で初めてパーソナリティを務めたMBSラジオの深夜番組)などを「今聴くべきラジオ番組」に認定。
  • 「必聴ラジオ2021」(三才ブックス、2020年12月17日初版刊行、ISBN 978-4866732343) - 上野準、河野虎太郎、豊田拓臣、梅田廉介、大村綾人(放送作家)、佐々木智之、金田恒夫(いずれもラジオディレクター)、兵庫慎司、天谷窓大、野村佑太(いずれもフリーライター)と共同で執筆した書籍で、自身の担当分では『福島のぶひろの、金曜でいいんじゃない?』や、執筆前にゲストでの出演を経験していた『笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ』(ニッポン放送)などを「今聴くべきラジオ番組」に認定。

WEB[編集]

  • オンリーフリーペーパーTV
  • Yahoo! JAPAN「動物園・水族館特集:やきそばかおる・動物チラリズムの世界」やきそばかおる・動物チラリズムの世界
  • ブログマーケジン「動物チラリズムインタビュー」
  • デイリーポータルZ「動物チラリズムに一日弟子入り」
  • スゴブロ「賢者の五択」
  • 熱中生活ホビーホビー
  • 日経トレンディwebにて動物園特集を監修
  • otoCoto「ラジオのかくし味」[1]

イベント、トークライブ[編集]

  • 新宿ネイキッドロフト3周年イベント ゲスト出演(2007・10)
  • @nifty東京カルチャーカルチャー(お台場)
    • 「やきそばかおるの!動物チラリズムが気になるじゃないか」初単独イベント(2007・11)
    • 「ツイッターイベント」ゲスト(2010・6)
    • トークイベント「動物園図鑑」(2010・9)

エピソード[編集]

焼きそばが大好物で、オタフクソースでアルバイトをしていた。

高田純次のファンで、「高田純次発言集」を制作。日本テレビ『新型学問 はまる!ツボ学』では高田純次学の教授として出演を果たす。

かつて『ものまね紅白歌合戦』(フジテレビ)等の番組でアシスタントディレクターを務めていた。

多数のラジオ番組へコーナーレギュラーやゲストで出演しているが、パーソナリティを単独で務めた番組は少なく、生放送番組では2019年10月22日(火曜日)未明放送分の『あどりぶラヂオ』で初めて担当した。

ゲストに招かれているラジオ番組のスタジオへ行けない場合には、Zoomなどを活用したリモート出演ではなく、電話出演で対応している。その一方で、2024年2月19日(月曜日)の『あさイチ』(NHK総合テレビ)で「実はいま人気『音声メディア』~耳よりな“ラジオ”の話」という特集が生放送で組まれた際には、「ラジオコラムニスト」という肩書でスタジオに登場した。

連載[編集]

  • 雑誌「テレビブロス」
    • 元気いっぱい!ブルドッグのおめかし(2007.9 - )吐きだせ!オッサン化炭素
  • 学窓社サイト
    • 「やきそばかおるの動物園そぞろ歩き」(2009.1 - )

インターネット番組[編集]

  • 週刊ラジオ情報センター(TwitCasting、2016年)

その他[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 「otoCoto」の人気連載「ラジオのかくし味」電子書籍化第1弾! あの人気番組のかくし味に迫るインタビュー集。”. otoCoto. 2018年1月22日閲覧。
  2. ^ a b c d 株式会社オフィスカノン(マネジメント業務を委託している会社)が公開しているプロフィールを参照
  3. ^ a b c 本人がゲストで出演した『文化百貨店』(Fm yokohama)2018年5月13日放送分でのインタビューを参照
  4. ^ 『ますだおかだ増田のラジオハンター!』(朝日放送ラジオの生放送番組)がやきそばをスタジオゲストに迎えていた2024年1月11日(木曜日)の本番前にX(twitter)上の番組公式アカウントから発信された告知ポスト(ツイート)を参照
  5. ^ a b 本人がゲストで出演した『文化百貨店』(Fm yokohama)2018年5月20日放送分でのインタビューを参照
  6. ^ a b ライターが語る「インタビューの秘訣」”. ニッポン放送 (2017年10月27日). 2024年1月11日閲覧。
  7. ^ 『Synapse』【ラジオレコメンダー“ やきそばかおる ”の I love RADIO】~ ラジオってこんなにおもしろい! AI活用の可能性と、ラジオの進化論 ~(2)
  8. ^ やきそばかおるのラジオコンシェルジュ”. note (2021年4月2日). 2021年4月4日閲覧。
  9. ^ ラジ和尚・長谷雄蓮華のちょっと、かけこまナイト!”. CBCラジオ (2021年4月4日). 2021年4月4日閲覧。
  10. ^ “第3回ラジオナイトサミット 2019年8月24日(土) 夜7:00~10:00 SBSラジオで生放送!”. SBSラジオ (静岡放送). (2018年8月24日). https://www.at-s.com/sbsradio/info/rns20190824.html 2019年10月8日閲覧。 

外部リンク[編集]