めいどのみやげ

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めいどのみやげ
メンバー ティーチャ
サッチィー
結成年 2008年
事務所 サンミュージックプロダクション
活動時期 2008年 - 2023年
出会い 実親子
現在の活動状況 ライブ・テレビ
芸種 漫才コント
ネタ作成者 サッチィー
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めいどのみやげは、サンミュージックプロダクション所属の実の父娘から成るお笑いコンビ東京都出身。

メンバー[編集]

  • ティーチャ (1935-01-24) 1935年1月24日 - 2023年10月(88歳没))
    • 父で、立ち位置は左。本名:佐川真勝[1]
    • 身長177.5cm、血液型はA型
    • 小学生の時に父親と一緒に寄席に行ったことがきっかけ演芸の世界に憧れ[2]、高校生の頃は文化祭で大河内傳次郎などの物真似をよく披露していた[3]
    • 日本大学理工学部卒業[4]。大学3年生の時には、フランク永井のもとで司会の勉強もしていた。この頃に現在所属するサンミュージック初代社長の相澤秀禎田邊昭知田辺エージェンシー代表取締役社長)らに会っていた[3]
    • 小学5年生で野球を始め、中学と高校では4番でエースの主将を務めた。日本大学でも野球部に所属したが、授業で練習に参加できず、1年で退部している[5]
    • 大学卒業後は建設会社に就職。芸能界への夢をあきらめきれず、26歳で会社を退職、「新宿松竹文化演芸場」の劇団に入る。トリオを組んで喜劇、演芸の世界で活動するも、メンバーの一人にギャラと衣装代を持ち逃げされたことが元でトリオは自然消滅した[3]
    • トリオ解散後、大映で営業・司会・俳優を務め、経営再建に携わる。大映映画『陸軍落語兵』(1971年10月30日公開・春風亭柳昇原作)にも「江川伍長」役で本名で出演した[3] が会社が倒産、実家に戻った。その後、東京都八王子市ガソリンスタンドを経営。事業が暇であったため「地元の子供に野球を教えたい」と思い立ち、高校野球部の監督に就任する。日本大学明誠高等学校の野球部監督を1966年から1968年まで務める[6]。その後、本格的に高校野球の指導を行いたいと思い、一念発起して教員免許を取得、41歳で高校教諭となる[3]。母校である千葉県市川市日出学園中学校・高等学校[7]社会科体育科教師として[8]、65歳まで教諭を務める。勤務していた中学校で軟式野球部の監督に就いて指導にあたった。1999年から4年間は中学校選抜「オール市川」を監督として指揮した。現在の『ティーチャ』の芸名は、元教諭だったことに由来する。
    • 教師時代、生徒の興味を惹くために漫談のような話術で授業を行うことがあった。生徒の笑っているを様子を見て、自分は人を笑わせることがやはり好きなのだと改めて思い、退職後にもう一度芸人を志すことを決意。定年退職後に劇団に所属、テレビドラマの端役やエキストラ、ポリグリップ義歯安定剤)など老年向けのCMなどに出演[7]。当時は「佐川真勝」「ティーチャ佐川真」名義で活動。CMやドラマ・新宿紀伊國屋ホール等の舞台俳優業もこなしながら芸歴を積んでいった。
    • 現在は「年金ちゃん」「めいどのみやげティーチャ」の芸名でピン芸人としても活躍中[1]
    • 諸先輩が出席する飲み会になるべく顔を出し、帰宅時間を考えずに遅くまで付き合いたいという理由から、千葉県内の自宅に妻を残し、東京都内で単身赴任を始めた。ただ、健康面や生活の諸々に心配が否めないことを考慮し、サッチィーの住まいの隣室に入居。食事などは二人でシェアすることが多い[9]
    • 毎日、スポーツジム筋力トレーニングに励み、体力づくりを欠かさない[1]
    • 楽屋では先輩芸人への気遣いを絶やさない若手芸人然とした振る舞いをする。
    • テレビCM等多数出演「クレラップ」「スマホ年賀状」「養命酒」「東京海上日動保険」「シャルダン」「ポリグリップ」「後楽園」「カンロのど飴」「ヘーベルハウス」「プレイステーションみんなのGOLF」「うずらにんにん卵黄」「白木屋」他…順不同
    • 2023年10月に死去[10]。訃報は10月22日に公表された。最期の言葉は「幸せな人生だなぁ」「みなさんに感謝している」だったという[11]
  • サッチィー (1973-11-10) 1973年11月10日(50歳) - )
    • 娘で、立ち位置は右。ネタ作りも担当[12]。本名:佐川さちの[1]。身長160cm、血液型はA型。
    • 日本大学文理学部卒業[1]。同大学のミスコン出場。20代の頃はモデル・タレントとして事務所に所属していた[3]
    • 介護福祉士
    • 社会福祉主事
    • 喀痰吸引・経管栄養 認定特定行為業務従事者
    • 難病患者等ホームヘルパー
    • 全身性障がい者ガイドヘルパー
    • 日本ボイストレーナー連盟認定資格
    • 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 認定会員 、日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定会員 (サンミュージックHPより)
    • 日本レクリエーション協会公認インストラクター、東京都江東区認定アーティスト街かどアーティスト、日本言語聴覚士協会学生会員 (サンミュージックHPより)
    • 2019年『バリアフリー音頭』の作詞・ 作曲・編曲・歌唱・コーラスを担当。
    • 『バリアフリー音頭』2019年から、文化放送ラジオ・TBSテレビ等で流れている。カラオケ制作協力者は芸人「ぶらっくさむらい」、令和2年5月「バリアフリー音頭」商標登録6254156号 (ラジオ、Twitterより)
    • バンド「さちの&Theカリスマ歌劇団」のボーカルとして新宿、渋谷、六本木でライブ活動していた[13]
    • カラオケコンテストで30回以上優勝し、賞金や電化製品、クルージング券、布団、自転車などをもらっていたという(ラジオ・トークライブより)
    • カラオケコンテストで優勝して、グアム旅行やハワイ旅行のチケットを獲得。両親にファーストクラスをプレゼントした(ラジオ・トークライブより)
    • 作詞作曲編曲、カラオケ講師、ボイストレーナー、音楽プロデューサーとしても活動中
    • バンドメンバーだった男性と2014年に結婚[12]。2016年に離婚したことをライブ中に発表。
    • 好きな漫画・アニメ「機動戦士ガンダム」、「あしたのジョー」、「ベルセルク」、「攻殻機動隊」 (ラジオ・トークライブより)。
    • 「娘のサッチィー」「サッチィー」の芸名で、トークライブやネット番組にピンで出演することがある。
    • バンド人間椅子のファンイベントのMCを務めた。川崎CLUBチッタ 2017年11月23日(人間椅子檀家)芸人:サッチィー・三平×2・中島女の子。
    • 岡村靖幸、[ALEXANDROS]、フレデリック、KANA-BOON、Official髭男dism、BLUE ENCOUNTのファンクラブ会員。(ラジオ・トークライブより)
    • 岡村靖幸、[ALEXANDROS]、フレデリック、KANA-BOON、Official髭男dism、BLUE ENCOUNT、藤井風、Vaundy、リップスライム、筋肉少女帯、尾崎豊、TUBE、佐野元春、COMPLEX、宮本浩次、高橋徹也、米倉利紀、ウルフルズ、B'z、真心ブラザーズ、THE YELLOW MONKEY、などのファン(ラジオ・トークライブより)

略歴・芸風[編集]

2008年よりめいどのみやげとしての活動を開始する。コンビ名の由来は、美味しい物を食べた時に発するティーチャの口癖から[7]。活動を始めたきっかけは、サッチィーのバンドの曲と曲の間で、ティーチャと一緒にコントを披露したところ好評を得て手応えを感じたことで、のちに正式にお笑いコンビとして活動をはじめる[3]。当初はフリーで活動、2009年 - 2012年10月までニュースタッフエージェンシーに所属、2013年6月よりサンミュージックに所属[3]。父・ティーチャが「年金ちゃん」、娘・サッチィーが「娘のサッチィー」としてそれぞれピン芸人としても活動中。

父・ティーチャが高齢であることをネタにしたものが多い。ティーチャは、これまでに「欽ちゃんは高校の後輩」「歌丸師匠は1歳下」などをつかみにしたことがあり、手首用の血圧計のことを腕時計妖怪ウォッチなどと言ってボケたり[14]、大河内傳次郎や阪東妻三郎の物真似をネタ中に入れサッチィーは「知らないよ!」などと突っ込むというパターンがある[15]。ティーチャ自身の太平洋戦争時の空襲体験も取り入れている[4]。結成当初の1年間はコント専門だったが、ツインクルのクック井上に「コントだと親子に見えない(ティーチャ曰く「援助交際にも見える」とも)」と言われて漫才も始めた[16]。サッチィーは「めいどのみやげ」に掛けて、メイド服で出演したこともあった。

ネタの最後には二人で、「めいど、めいど、めいどのみやげ!もう一丁!めいど、めいど、めいどのみやげ!」と歌い、合掌して終える。最初に「めいど、めいど、めいどのみやげ!」と歌うこともある[7]

2015年からは「家族の絆」がテーマのショートコントネタも演じている[17](このネタの締めは「オー、マイファミリー」という台詞)。

2012年より、主催ライブ『生前騒』(せいぜんそう)を行っている[18]

2019年より、バリアフリー音頭、バリアフリー親子コント、バリアフリー親子漫才、バリアフリー芸人など、バリアフリーをテーマにしたネタが中心となる。

出演[編集]

テレビ[編集]

バラエティ番組など[編集]

ドラマ[編集]

映画[編集]

  • 陸軍落語兵 (1971年10月30日公開)  -江川伍長 役(ティーチャ)
  • 福耳 (2003年9月13日公開)  -(ティーチャ)
  • 哀愁しんでれら(2021年2月5日) - 福浦一郎 役(ティーチャ)

ラジオ[編集]

  • レコメン!文化放送
  • 吉田照美 飛べ!サルバドール(文化放送)
  • 浜松町Innovation Culture Cafe(文化放送)
  • くにまるジャパン 極(文化放送)
  • 峰竜太のミネスタ(ラジオ日本)
  • 後藤麻衣の心配ないさぁ〜!!(ラジオ日本)
  • AVALON〜渡辺直美〜(J-WAVE)
  • ハリー杉山HELLO WORLD(2015年9月18日、J-WAVE
  • GOGOMONZ(NACK5)
  • monaka(NACK5)
  • すぎはら美里のミリタリー(江東区 FM)
  • 桜チョメ吉の今夜もハッスルナイト(葛飾区 FM)
  • めいどのみやげ「バリアフリー音頭」(2021年10月1日 八王子FM)
  • えり香のとざいとぉ~ざい!(市川うららFM)

Ustream[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 80歳“若手芸人”ティーチャがM-1に挑む!「“冥土の土産”に」(3/3)”. サンケイスポーツ (2015年10月11日). 2015年10月16日閲覧。
  2. ^ 2012年1月23日・読売新聞での、めいどのみやげの記事より。
  3. ^ a b c d e f g h 『CIRCUS MAX』2013年8月号(KKベストセラーズ)「プチ鹿島の芸人人生劇場 第5回・めいどのみやげ」(58ページ)より
  4. ^ a b 80歳“若手芸人”ティーチャがM-1に挑む!「“冥土の土産”に」(2/3)”. サンケイスポーツ (2015年10月11日). 2015年10月16日閲覧。
  5. ^ 今週のひと”. 市川よみうり新聞社. 2021年3月16日閲覧。
  6. ^ ■■日大明誠■■ 明誠高校野球部40年前の監督さんが試合を観戦♪”. 日本大学明誠高等学校 | 学校公式ブログ【エデュログ】 (2009年9月24日). 2021年3月16日閲覧。
  7. ^ a b c d 週刊現代 2015年10月17日号 p.60 - 62「80歳の若手芸人 めいどのみやげ」
  8. ^ 「全力老人」放送!…父娘コンビに密着”. 日テレNEWS24 (2015年8月31日). 2015年9月1日閲覧。
  9. ^ 81歳と41歳の父娘コンビ芸人・めいどのみやげ、「人生をかけた」ライブに密着『全力老人』”. テレビドガッチ (2015年8月31日). 2015年9月1日閲覧。
  10. ^ https://twitter.com/black_kairaku/status/1715908084122734804
  11. ^ 親子芸人「めいどのみやげ」ティーチャ死去、88歳 「さいごの言葉は『幸せな人生だなぁ』」...追悼相次ぐ”. J-CASTニュース (2023年10月23日). 2023年10月23日閲覧。
  12. ^ a b 昨年結婚めいどのみやげ・サッチィー、今は子づくりより笑い!”. サンケイスポーツ (2015年10月11日). 2015年10月16日閲覧。
  13. ^ 結成は2001年9月、当時のバンド名は『さちのちゃんとアフロ3』、2002年8月に『さちの&Theさくらストーン』に改名、現在のバンド名に改名したのは2004年8月
  14. ^ 80歳“若手”芸人「めいどのみやげ」に聞いた夢と家族と私生活(1/5)”. 日刊ゲンダイ (2015年9月25日). 2015年9月25日閲覧。
  15. ^ 80歳“若手”芸人「めいどのみやげ」に聞いた夢と家族と私生活(5/5)”. 日刊ゲンダイ (2015年9月25日). 2015年9月25日閲覧。
  16. ^ 80歳“若手”芸人「めいどのみやげ」に聞いた夢と家族と私生活(4/5)”. 日刊ゲンダイ (2015年9月25日). 2015年9月25日閲覧。
  17. ^ 市川市ホームページ「振り込め詐欺対策啓発用DVDを貸し出します」
  18. ^ ☆生前騒☆”. めいどのみやげ(年金ちゃん&娘のサッチィー)ブログ (2012年9月29日). 2015年9月1日閲覧。
  19. ^ ネクストブレイク 「『全力老人』~フルスロットル・オールド・ルーキー~」 | 番組表”. 日本テレビ. 2015年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月1日閲覧。
  20. ^ Inc, Natasha. “錦鯉、モグライダー芝、ランジャタイ、岡田康太、ゼンモンキーら15秒ネタ番組(コメントあり)”. お笑いナタリー. 2021年5月30日閲覧。
  21. ^ 2022年1月1日放送 7:00 - 13:50 フジテレビ 爆笑ヒットパレード”. TVでた蔵. ワイヤーアクション (2022年1月1日). 2022年1月2日閲覧。

外部リンク[編集]