たまごふわふわ

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たまごふわふわ
B-1グランプリ2010において撮影)

たまごふわふわは、静岡県袋井市で販売されているご当地卵料理である。愛Bリーグに加盟している。

概要[編集]

起源は江戸時代にまでさかのぼり、1831年文化10年)に書かれた文献『仙台下向日記』には、大阪の豪商・升屋平右衛門重芳が袋井宿の大田本陣に宿泊した際、「玉子ふわふわ」が膳にのったと記されている[1]。また『東海道中膝栗毛』にも登場する[2]。袋井市観光協会が町おこしとして目をつけ、市内の飲食店主の協力のもと当時の文献をもとに再現した[要出典]

茶碗蒸しの原型と言う説がある[3]が、茶碗蒸しと違いスフレ状であり、蓋をした状態で食器を直火に掛けて作る[要出典]

作り方[編集]

熱した出汁に、よく泡立てたを一気に流し入れ、蓋をして蒸らす。出来上がったものをだし汁ごと器によそい、飾り付けとして胡椒青のりを振る。

近藤勇の好物[編集]

2004年に放送された大河ドラマ「新選組!」にて近藤勇の好物として作中で登場し、一躍世間に広まったが、2016年5月8日に行われた講演会「大河ドラマ『新選組!』と『あさが来た』秘話」において、ふわふわたまごが幕末にあった食べ物というのは事実だが、それが近藤勇の好物だったというのは創作であり、これはスタッフとの話し合いの中で「近藤勇の好きな食べ物をなにか作ろう」ということになり、当時あった食べ物の中から選んだというエピソードが話された。

脚注[編集]

  1. ^ 袋井市名物料理|たまごふわふわ 江戸時代から続くおいしい食べ物”. 袋井市観光協会. 2021年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月11日閲覧。
  2. ^ 袋井宿「たまごふわふわ」”. 袋井市. 2015年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月11日閲覧。
  3. ^ 「〔食の文明史〕 たまご料理聚(江戸時代の部)(その1)」『食品加工技術』第12巻第4号、日本食品機械研究会、1992年、315-316頁、doi:10.11501/33282992023年12月11日閲覧