あべのキューズタウン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キューズモール > あべのキューズタウン
あべのキューズタウン
abeno CUES TOWN
あべのキューズモール
地図
地図
店舗概要
所在地 545-0052
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋一丁目6番1号
座標 北緯34度38分41.9秒 東経135度30分41.7秒 / 北緯34.644972度 東経135.511583度 / 34.644972; 135.511583 (あべのキューズタウン)座標: 北緯34度38分41.9秒 東経135度30分41.7秒 / 北緯34.644972度 東経135.511583度 / 34.644972; 135.511583 (あべのキューズタウン)
開業日 2011年平成23年)4月26日[2]
施設所有者 東急不動産株式会社
敷地面積 37,803 m²
延床面積 183,700 m² 
商業施設面積 69,000 m²
中核店舗 イトーヨーカ堂
ハンズ
SHIBUYA 109 ABENO
店舗数 320店舗
商圏人口 約620万人[1]
最寄駅 天王寺駅
大阪阿部野橋駅
外部リンク ヴィアあべのウォーク
あべのキューズモール
東急グループ東急
テンプレートを表示
あべのキューズモール
フードコート
室外ガーデン
あべのハルカス60階展望台よりあべの筋近辺を撮影、右側が当施設

あべのキューズタウン英語: abeno CUES TOWN)は、大阪府大阪市阿倍野区にあるショッピングモールである。東急不動産などが運営・管理している。大阪市が主体で行う阿倍野再開発事業の一環として、2011年4月にオープンした。

ViaあべのWalk(ヴィアあべのウォーク)とあべのキューズモールから構成されている。「ViaあべのWalk」は2011年4月1日、「あべのキューズモール」は同年4月26日に開業した[2]。近隣にある入浴施設「湯処あべの橋」はねこ好きの密かなスポットになりつつある。

概要[編集]

当初はそごうが出店する予定であったが、1997年に出店を断念し、のちにサイモンが取得したが、2003年に撤退し、東急不動産が取得[3]

「CUES TOWN(キューズタウン)」とは「東急(とうきゅう)」の「きゅう」の読みを英語の “Q” にあてた語呂合わせから由来している。また “CUE” は、英語で「開始の合図」の意味であり、人々の歩み、生活を後押しする “TOWN”、すなわち(施設)であることを表現している[4]

隣接する天王寺駅大阪阿部野橋駅は4駅7路線が集まり、多くの利用客を有する巨大ターミナルでありながら、駅周辺は大阪でも有数の人口密集エリアであり、広域からの集客と地元からの集客が可能な広域マーケットである。また、距離的にもミナミの繁華街に近く、顧客が流出しやすい環境下にあるため、他のエリアや商業施設との差別化のための『コト消費』や、キューズタウンだけの魅力や発信力を高める『都心性』を2つの軸に据えた上で『URBAN RELAX STYLE』をコンセプトに設定し、学生からファミリー層まで幅広い顧客をターゲットとしている[5]

「あべのキューズモール」は、東急不動産が運営するショッピング専門店ゾーンである。テナントとしてハンズSHIBUYA 109 ABENO(109は近畿地方では初出店[2])、イトーヨーカドーなどその他約250店舗の専門店がある。また、4階にはレストランゾーンの「Q's dining(キューズダイニング)」がある。館内は、ゆとりのある共用通路や低層におさえた施設構成によって回遊性の向上を図るとともに、自然環境が感じられるオープンモールやパティオ、トップライトから光が溢れる吹き抜けの空間を配置することで、箱型・ビル型施設にはない魅力溢れる商業空間の創出を目指している。

一方「ViaあべのWalk」は、キューズタウンが建設される前に当地に存在した「近鉄西通商店会」(あべの銀座商店街)と「阿倍野筋二丁目西商店会」の店舗が優先して入居した専門店ゾーンで、約70店舗が入居している。“Via”はイタリア語で“街路、通り”を意味している。館内には立ち飲み屋などの居酒屋街があり、あべの銀座商店街時代の雰囲気を感じることができる。

Osaka Metro天王寺駅とは地下通路で接続している。また、2013年4月24日にはあべのniniを経由して接続する阿倍野歩道橋が全面開通した[6]。また、2014年3月15日には阿倍野駅と接続する地下通路も開通した[7][8]

沿革[編集]

  • 2004年平成16年)9月 - 東急不動産を特定建築者に決定。
  • 2009年(平成21年)1月13日 - A2棟の建設工事に着手[9]
  • 2010年(平成22年)10月21日 - 「abeno CUES TOWN」「あべのマーケットパーク Q's MALL」「ViaあべのWalk」の名称発表[10]。 
  • 2010年(平成22年)12月7日 - 「あべのマーケットパーク Q's MALL」出店テナント発表[11]
  • 2011年(平成23年)1月31日 - 「あべのマーケットパーク Q's MALL」開業日(4月26日)、「ViaあべのWalk」開業日(4月1日以降各店舗が順次開業)、及び「SHIBUYA109ABENO」出店テナント発表[12]
  • 2011年(平成23年)3月14日 - 「ViaあべのWalk」出店テナント発表[13]
  • 2011年(平成23年)4月1日 - 「ViaあべのWalk」開業(本日以降各店舗が順次開業)。あべのキューズタウンへの地下連絡通路が通行開始。
  • 2011年(平成23年)4月5日 - 「あべのマーケットパーク Q's MALL」核テナントのイトーヨーカドーあべの店が(入居専門店を含む)概要を発表[14]
  • 2011年(平成23年)4月19日 - 「あべのマーケットパーク Q's MALL」関係者向け内覧会を開催。
  • 2011年(平成23年)4月20日-4月25日 - 「あべのマーケットパーク Q's MALL」プレオープンWeek(内覧会)を開催。
  • 2011年(平成23年)4月26日 - 「あべのマーケットパーク Q's MALL」開業[2]。「あべのキューズタウン」グランドオープン。
  • 2013年(平成25年)10月9日 - 「あべのマーケットパーク Q's MALL」が「あべのキューズモール」に名称を変更した[15]

主なテナント[編集]

現在のテナントの詳細は、ヴィアあべのウォーク 店舗リストあるいはあべのキューズモール お店を探すを参照。

ViaあべのWalk[編集]

店舗賃貸事業をきんえいあべのアポロあべのルシアスを運営する近鉄グループの会社)が受け持っている[16]

あべのキューズモール[編集]

B1F
1F
2F
3F
4F

過去に出店していたテナント[編集]

あべのキューズモール
ViaあべのWalk
  • サイゼリヤ
  • どうとんぼり神座

アクセス[編集]

道路[編集]

鉄道[編集]

主な周辺商業施設[編集]

阿倍野区側(あべの筋以西)

阿倍野区側(あべの筋以東)

天王寺区側

脚注・出典[編集]

  1. ^ あべのハルカス 集客加速、キタ、ミナミと差別化課題 - 2012.3.27 20:04[リンク切れ]
  2. ^ a b c d “4月26日にグランドオープン「あべのマーケットパーク キューズモール」全容公開”. あべの経済新聞. (2011年4月20日). https://abeno.keizai.biz/column/1/ 2020年5月5日閲覧。 
  3. ^ 2017年 2月3日 日本経済新聞 地方経済面 近畿B p10
  4. ^ abeno CUES TOWN(あべのキューズタウン)とは? ViaあべのWalk?
  5. ^ 大阪府下最大級のモール型ショッピングセンター 「あべのマーケットパーク キューズモール」 約250店舗の多彩な専門店が集積』(プレスリリース)東急不動産、2010年12月7日https://www.tokyu-land.co.jp/news/2010/index_054.html2020年5月5日閲覧 
  6. ^ 阿倍野歩道橋の全面通行開始について(お知らせ)”. 大阪市 (2013年3月28日). 2013年4月24日閲覧。[リンク切れ]
  7. ^ 地下鉄谷町線阿倍野駅北側改札口のからの連絡通路が利用可能に!”. あべのキューズモール (2014年3月15日). 2014年3月17日閲覧。
  8. ^ 平成26年3月15日から谷町線阿倍野駅2号出入口の供用を開始いたします”. 大阪市交通局 (2014年3月10日). 2014年3月17日閲覧。[リンク切れ]
  9. ^ 「大阪市阿倍野A1地区第二種市街地再開発事業A2棟」の建設工事に着手 阿倍野地区の更なる活性化と魅力向上の一翼を担う大阪市内最大級のモール型ショッピングセンターを開発』(プレスリリース)東急不動産、2009年1月13日https://www.tokyu-land.co.jp/news/2009/index_001.html2020年5月5日閲覧 
  10. ^ 大阪第三のターミナル「阿倍野・天王寺」駅前に建築中の大阪府下最大級モール型SC「あべのマーケットパーク Q's MALL」に名称決定 2011年春 キタ、ミナミとも、これまでの阿倍野とも違う新しいアベノが誕生』(プレスリリース)東急不動産、2010年10月21日https://www.tokyu-land.co.jp/news/2010/index_043.html2020年5月5日閲覧 
  11. ^ 大阪府下最大級のモール型ショッピングセンター「あべのマーケットパーク キューズモール」約250店舗の多彩な専門店が集積』(プレスリリース)東急不動産、2010年12月7日https://www.tokyu-land.co.jp/news/2010/index_054.html2020年5月5日閲覧 
  12. ^ 大阪府下最大級のモール型ショッピングセンター「あべのマーケットパーク キューズモール」4月26日(火)グランドオープン SHIBUYA109ABENO 全35テナント決定』(プレスリリース)東急不動産、2011年1月31日https://www.tokyu-land.co.jp/news/2011/index_005.html2020年5月5日閲覧 
  13. ^ 地下鉄天王寺駅直結「あべのキューズタウン」にこの街の記憶を留める場所「Via あべのWalk(ヴィアあべのウォーク)」が誕生 〜地元になじみのお店と、新たに営業を始めるお店、全66店舗が4月1日(金)より順次オープン〜 (PDF) ヴィアあべのウォーク テナント会 2011年3月14日
  14. ^ 大阪府下最大級SC「あべのマーケットパーク キューズモール」の核テナントとして、大阪市内に初出店 4/26(火)『イトーヨーカドーあべの店』開店[リンク切れ] (PDF) イトーヨーカ堂 2011年4月5日
  15. ^ 商業施設ブランドの強化を目指した取組み モール型ショッピングセンター3施設を「キューズモール」ブランドに統一』(プレスリリース)東急不動産、2013年7月1日https://www.tokyu-land.co.jp/news/2013/pdf/20130701.pdf2020年5月5日閲覧 
  16. ^ きんえい 第115期有価証券報告書 P.3
  17. ^ 「からふね屋CAFEあべのキューズモール店」あべのキューズモール内に7月13日オープン』(プレスリリース)ジェイアール西日本フードサービスネット、2017年7月3日https://www.westjr.co.jp/press/article/2017/07/page_10735.html2020年5月5日閲覧 
  18. ^ キューズタウン開業からしばらくの間(撤退時期失念)は、ViaあべのWalk内に出店していた(キューズモール内での出店時点、マツモトキヨシがある辺り)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]