玖村駅

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玖村駅
駅舎(2011年7月)
くむら
Kumura
JR-P06 下深川 (1.9 km)
(2.5 km) 安芸矢口 JR-P04
地図
所在地 広島市安佐北区落合二丁目12-1
北緯34度28分55.9秒 東経132度30分29.6秒 / 北緯34.482194度 東経132.508222度 / 34.482194; 132.508222座標: 北緯34度28分55.9秒 東経132度30分29.6秒 / 北緯34.482194度 東経132.508222度 / 34.482194; 132.508222
駅番号 JR-P05
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 P 芸備線
キロ程 146.8km(備中神代起点)
三次から56.5 km
電報略号 クム
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
806人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1916年大正5年)4月15日[1]
備考 無人駅自動券売機 有)
広 広島市内
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玖村駅(くむらえき)は、広島県広島市安佐北区落合二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)芸備線である。駅番号はJR-P05

歴史[編集]

駅構造[編集]

広島方面に向かって左側に単式ホーム1面1線を有する地上駅停留所)。プレハブでトタン屋根の駅舎を有する。太田川の堤防がすぐそばにあるため道から階段を数段上った高い位置に置かれている。

かつては、駅前のスーパーマーケットで乗車券の発売を行う簡易委託駅だった。その後、自動券売機による乗車券の販売に変更され、無人駅となった。管理は広島駅が行っている。

ICOCAおよび相互利用可能ICカードが利用可能。JRの特定都区市内制度での広島市内の駅である。

利用状況[編集]

以下の情報は、広島市統計書及び広島市勢要覧に基づいたデータである。

年度 1日平均
乗車人員
年度毎
総数
定期券
総数
普通券
総数
1968年(昭和43年) 238.8 174,295 135,278 39,017
1969年(昭和44年) 231.8 169,225 131,030 38,225
1970年(昭和45年) 218.0 159,122 121,426 37,696
1971年(昭和46年) 205.0 150,041 113,484 36,557
1972年(昭和47年) 180.4 131,663 101,550 30,113
1973年(昭和48年) 175.9 128,402 94,552 33,850
1974年(昭和49年) 195.8 142,922 101,914 41,008
1975年(昭和50年) 275.1 201,361 130,520 70,841
1976年(昭和51年) 458.1 334,408 203,512 130,896
1977年(昭和52年) 599.5 437,617 301,018 136,599
1978年(昭和53年) 645.3 471,049 349,108 121,941

以上の1日平均乗車人員は、乗車数と降車数が同じであると仮定し、年度毎総数を365(閏年が関係する1971・1975年は366)で割った後で、さらに2で割った値を、小数点第二位で四捨五入。小数点一位の値にした物である。

年度 1日平均
乗車人員
1979年(昭和54年) 695
1980年(昭和55年) 628
1981年(昭和56年) 591
1982年(昭和57年) 528
1983年(昭和58年) 557
1984年(昭和59年) 608
1985年(昭和60年) 627
1986年(昭和61年) 673
1987年(昭和62年) 677
1988年(昭和63年) 758
1989年(平成 元年) 767
1990年(平成02年) 839
1991年(平成03年) 884
1992年(平成04年) 889
1993年(平成05年) 910
1994年(平成06年) 912
1995年(平成07年) 919
1996年(平成08年) 913
1997年(平成09年) 899
1998年(平成10年) 934
1999年(平成11年) 970
2000年(平成12年) 924
2001年(平成13年) 957
2002年(平成14年) 928
2003年(平成15年) 915
2004年(平成16年) 922
2005年(平成17年) 868
2006年(平成18年) 840
2007年(平成19年) 902
2008年(平成20年) 981
2009年(平成21年) 984
2010年(平成22年) 979
2011年(平成23年) 993
2012年(平成24年) 1,016
2013年(平成25年) 1,067
2014年(平成26年) 1,033
2015年(平成27年) 1,110
2016年(平成28年) 1,149
2017年(平成29年) 1,116
2018年(平成30年) 1,027
2019年(令和 元年) 1,016
2020年(令和02年) 807
2021年(令和03年) 806
乗車数グラフ

駅名の由来[編集]

駅名は、その所在地の旧地名「落合村(後高陽町大字」に由来するが、なぜ駅名を「玖村」としたかは不明。なお大字の「玖」はその後の町名変更により消滅し、現在の町名は「落合」となっている。

駅周辺[編集]

太田川沿いにあり、駅の東側には高陽ニュータウンがある。恵下山公園や県営高陽住宅はこのニュータウンに隣接する。駅から南へ進むと高瀬大橋(高瀬堰)に至り、その橋(広島県道271号線を兼ねる橋)を渡ると八木2丁目緑地公園を経て国道54号に至る。

住宅街(高陽ニュータウン)側
太田川の対岸

バス路線[編集]

駅東側を通る道路沿いに「玖村駅前」停留所があり、下記の路線が経由する。

  • 広島交通
    • 高陽団地循環線〔A団地 - 団地〕
      • 高陽車庫
    • 高陽・毘沙門台線
      • 高陽車庫、毘沙門台駐車場
  • 広島バス
    • 高陽線(30系統)
    • 高陽団地循環〔B団地→A団地〕
      • 地区センター
  • 広交観光
    • 井原線(34系統)
      • 新玖村橋、鳥井原、上井原

その他[編集]

  • 当駅周辺の芸備線は元々は太田川から若干離れた場所を走っており、ホーム・駅舎も太田川側(西側)にあった。当時の芸備線の太田川側には田畑や民家もあったが、後に踏切解消と合わせた区画整理が行われ、当駅とその周辺の線路は現在の堤防沿いに移設された。
  • 2008年、当駅に毎日どこからか1匹の猫が現れて改札機の上で寝入るようになり、駅の顔になっていることが報道された[11]。その後、猫は2匹いることが判明している。元々近くに住む高齢者が当駅で餌付けをしている猫が2匹おり、その猫が順番に改札機の上で寝るようになったものである。現在[いつ?]猫はたまに駅の待合室にいる。
  • 駅のすぐそばの堤防を上がると、左側(太田川下流側)徒歩5分くらいのところに高瀬堰を望むことが出来る。

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道(JR西日本)
P 芸備線
快速「みよしライナー」・普通
下深川駅 (JR-P06) - 玖村駅 (JR-P05) - 安芸矢口駅 (JR-P04)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 当駅は、1973年3月20日から広島市内に所在している(旧安佐郡高陽町が同日付で広島市に編入合併)。

出典[編集]

  1. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、269頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 「軽便鉄道停留場設置」『官報』1916年4月20日(国立国会図書館デジタル化資料)
  3. ^ 「運輸省告示第143号」『官報』1948年5月07日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 『中国支社30年史』日本国有鉄道中国支社、1966年、p.281。
  5. ^ 『広島鉄道管理局この10年史:1965~1975』広島鉄道管理局、1976年3月、p.112。
  6. ^ 「戸坂など七駅を無人化」『中國新聞』昭和46年10月23日広島版 8面
  7. ^ 「通報 ●八次駅ほか10駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1971年12月20日、4面。
  8. ^ 「日本国有鉄道公示第492号」『官報』、1971年12月20日。
  9. ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1973年5月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。
  10. ^ 第4回全国禹王まつり 禹王サミット in 広島” (PDF). 日本河川・流域再生ネットワーク. 2021年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月12日閲覧。 “(※位置情報は「19日(日)大禹謨碑」を参照)”
  11. ^ ウェブ版産経ニュース(2008年5月9日報道)

参考書籍[編集]

  • 各 広島市統計書
  • 各 広島市勢要覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]