ZONe

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ZONe
種類 エナジードリンク
販売元 サントリーフーズ
発祥国 日本の旗 日本
販売開始 2019年12月(β版)
2020年5月12日(正式販売)
公式サイト 公式ウェブサイト
テンプレートを表示

ZONe(ゾーン)は、サントリーフーズが発売しているエナジードリンク

解説[編集]

2019年令和元年)12月に「β版」としてAmazon大学生協で販売され、Amazonではエナジーカテゴリー新着ランキング1位となった。[1]。テスト販売を行った理由は、「今までにない新しいエナジードリンクが出る」ということを伝え、「デジタルネイティブ時代のエナドリとして従来型のマスプロモーションに依存しすぎることなくユーザーとの関係を構築したい」という意図からであった[2]

その後、2020年(令和2年)5月12日から、「ZONe Ver.1.0.0」と「ZONe FIREWALL Ver.1.0.0」の2種類の正式販売が開始されている[1]。正式販売に際しては、テスト販売で寄せられた「インパクトが少ない」などの意見を踏まえ、アルギニンの増量により「よりエナジーとしてパンチのある味」への変更が図られた[1]

当初、カフェインは75mg配合されていたが、2021年6月8日の「ZONe Ver.2.0.0」からは、レギュラーフレーバー(通称「黒ZONe」)のみカフェイン150mgに増量されている[1][3]。その他のフレーバーは基本的にカフェイン75mgのままである。

回数制限はあるもののQRコードを読み込ませると購入金額が電子マネーで全額キャッシュバックされたり、黒ZONeをローソンファミリーマートで購入すると次期発売予定のZONeの無料引換券が貰えるなど他に類を見ない斬新なキャンペーンも行われた。

特徴[編集]

ZONeの特徴には、ITサービスのプロダクト開発になぞらえ、定期的に商品のバージョンアップを行っていることが挙げられる[2]

「圧倒的においしく、誰でも手軽に没入できるデジタル新世代のエナジードリンク」をコンセプトとし、eスポーツ、アニメ、漫画、デジタル系の音楽など、「没入状態が必要なカルチャー」のサポートを掲げる。商品名は、スポーツ選手などがフロー状態のようになった際の「ゾーンに入った」に由来している[1]

広告戦略[編集]

ZONeは、一貫して「eカルチャー」(音楽、ゲーム、eスポーツ、アニメなど)のクリエイターやアーティスト、プレイヤー、ファンを訴求軸に置いており、そのためプロモーションにおいてはYOASOBIキズナアイLiSACreepy Nutsなどの、ネットやアニメカルチャーとの親和性の高いアーティストとのコラボを行っている[2][注釈 1]。そのほか、これまでに『ウマ娘 プリティーダービー[5][注釈 2]Studyplus[6][注釈 3]、『月刊ムー[7]などとのコラボを展開している。

また、eスポーツチームの選手やゲーム配信者のサポート、アニメ・マンガとのコラボ、大学のオンライン学祭の支援などを通じて、顧客との繋がりを構築している[2]

公式アンバサダーという位置付けのオリジナルキャラクター「ぞん子」も存在し、TwitterYouTubeといったSNSでの広報活動を通して、ファンの増加が図られている[2][8]。ぞん子はeスポーツを応援する女の子というキャラクター設定で、デザインを担当したイラストレーターのLAMは「『ZONe』を飲んだ瞬間の“スイッチが入って覚醒するイメージ”から 、インスピレーションをバチバチに受けて産まれたのが“ぞん子”です」と述べている[8]

テーマソング[編集]

  • Dive into the ZONe[9]

ZONeの公式テーマソングで、作詞作曲は「TORIENA」。 2022年4月28日YouTubeでプレミア公開された後、サブスクリプションサービス及びデジタルリリースで配信された。また、同年12月22日にはセガのアーケードゲーム『maimaiでらっくす』にも収録された[注釈 4]

クレジット[編集]

  • Dive into the ZONe/ぞん子
    • 作詞・作曲:TORIENA
    • イラスト制作:LAM/みずは
    • 動画制作:雷雷公社/異次元TOKYO/帝國HOTEL
    • 製作総指揮:篠田 利隆(異次元TOKYO)/大久保 "youkiss" 優樹(異次元TOKYO) / 伊藤 慧(異次元TOKYO)

ラインナップ[編集]

現行製品[編集]

  • ボトル缶製品(400ml)
    • HYPER ZONe
    • HYPER ZONe ZERO
    • HYPER ZONe WHITE PEACE
    • HYPER ZONe DARK INFERNO
  • ロング缶製品(500ml)
    • ZONe DEEP DIVE Ver.1.0.920
    • ZONe Utopia Ver.1.1.8
    • ZONe ENERGY A-G-I-T(PPIHグループ限定販売)
    • ZONE ENERGY BiGAiR
    • ZONE ENERGY BIG LUCK 2024
  • ショート缶製品(240ml)
    • ZONe QUICK BOOST Ver.2.0.0
    • ZONe QUICK BOOST Utopia
    • ZONe ENERGY FRUITS MIX BOOST

販売終了品[編集]

ZONe Ver.3.0.0
  • ロング缶製品(500ml)
    • ZONe β Ver.0.8.5
    • ZONe Ver.1.0.0
    • ZONe Ver.1.3.9
    • ZONe Ver.2.0.0
    • ZONe Ver.2.2.0 Type-T
      • ZONe Ver.2.2.0 Type-T Creepy Nuts コラボデザイン版
    • ZONe Ver.3.0.0
    • ZONe Unlimited ZERO Ver.1.0.0
    • ZONe Firewall Ver.1.0.0
    • ZONe DEEP DIVE Ver.1.0.0
    • ZONe Utopia Ver.1.0.0
    • ZONe Trance Ver.1.0.0
    • ZONe mad_hacker Ver.1.0.0
    • ZONe INVISIBLE SNIPER Ver.1.0.0(コール オブ デューティ モバイル コラボ)
    • ZONe Infinity Gate Ver.1.0.0
    • ZONe graffiti holic Ver.1.0.0
    • ZONe COLD SLEEP Ver.-1.9.6 - ライチの他にグレープフルーツ果汁が含まれていたため薬剤の相互作用を考慮し「この商品にはグレープフルーツが含まれています。」と注意書きされていた。
    • ZONe TOUGHNESS Ver.1.0.0(ウマ娘 プリティーダービー コラボ)
    • ZONe BLOOD Ver. 1.0.0(チェンソーマン コラボ)
    • ZONe Endless Night Ver.1.0.0(PPIHグループ限定販売)
    • ZONe REVENGE Ver. 1.0.0(東京卍リベンジャーズ コラボ)
    • ZONe Big Luck Ver. 1.0.0
    • ZONe HAPPPPPY TEA Ver. 1.0.0
    • ZONe ENERGY TYPHOOON
    • ZONE ENERGY EGO (ブルーロック コラボ)
  • ショート缶製品(240ml)
    • ZONe QUICK BOOST βVer.0.9.19
    • ZONe QUICK BOOST Ver.1.0.0
  • ゼリードリンク製品(180g)
    • ZONe ENERGY GEAR Ver. 1.0.0
    • ZONe ENERGY GEAR Utopia Ver.1.0.0
    • ZONe ENERGY GEAR MIRACLE GRAPE Ver.1.0.0
  • コーヒー飲料(245ml)
    • KILLER COFFEE by ZONe 覚醒ビターBLACK
    • KILLER COFFEE by ZONe 覚醒スイートLATTE

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ Creepy Nutsは、ZONeのテレビコマーシャルのため、新曲「dawn」を書き下ろした[4]
  2. ^ 『ウマ娘 プリティーダービー』とのコラボでは、ゲーム内の回復アイテム「タフネス30」をイメージした、にんじん汁1%とオレンジ果汁10%入りのオリジナルフレーバー「ZONe TOUGHNESS(ゾーン タフネス)」が発売された[5]
  3. ^ 「Studyplus」でのコラボでは、当アプリと連動したオンライン学習空間「エリア・パラチノース」をZoom上で開設した[6]
  4. ^ 配信当初曲の途中でブツ切りの状態で終わるという問題のある音源を配信していた事が判明したため一時的に配信を取り止め問題のない音源に差し替えられた。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e デジタル新時代のエナジードリンク「ZONe(ゾーン)」、10〜20代のデジタルネイティブ層へ訴求 β版は大学・ネットで話題に 食品産業新聞社、2020年5月12日、2022年6月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e 古田島大介「エナジードリンクの大容量化が止まらない。“瞬発力”からシフトするニーズって」『日刊SPA!』(2022年3月27日)2022年6月20日閲覧。
  3. ^ 湯野康隆「カフェイン150mg配合の「ZONe Ver.2.0.0」6月8日登場」、グルメWatch、2021年6月8日。2022年6月20日閲覧。
  4. ^ Creepy Nuts、新曲“dawn”をエナジー・ドリンク「ZONe」新TVCMに書き下ろし。エネルギッシュなライヴ・パフォーマンス披露『タワーレコードオンラインニュース』2022年04月05日(2022年6月20日閲覧)
  5. ^ a b ウマ娘「ゾーン タフネス」第1弾発売、にんじん入りエナジードリンク、スペシャルウィーク・ゴールドシップなど全8種類/ZONe TOUGHNESS『食品産業新聞』2022年2月15日(2022年6月20日閲覧)
  6. ^ a b 無料オンライン学習空間「エリア・パラチノース〜virtual study ZONe〜」 3/1から1ヶ月間提供開始『教育家庭新聞』2022年2月24日(2022年6月20日閲覧)
  7. ^ 濱野紗妃「ZONeエナジー「月刊ムー」とコラボ。「ZONeの缶にある図柄は、ゾーン状態へ精神を誘う道標だった……!?」」『グルメWatch』2022年4月8日(2022年6月20日閲覧)
  8. ^ a b 超没入エナジードリンク『ZONe』が発売!『電撃オンライン』2020年5月12日(2022年6月20日閲覧)
  9. ^ Dive into the ZONe / ぞん子 【ORIGINAL SONG MV】. 28 April 2022. 2023年9月18日閲覧

外部リンク[編集]