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XTC (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
XTC
1978年10月3日、トロントにて
(撮影: Jean-Luc Ourlin)
左から、アンディ・パートリッジ、コリン・モールディング、テリー・チェンバーズ、バリー・アンドリューズ
基本情報
別名 ザ・デュークス・オブ・ ストラトスフィア
出身地 イングランドの旗 イングランド スウィンドン
ジャンル ロック
アヴァン・ポップ
ポスト・パンクニュー・ウェイヴ(初期)
ポップ・ロック
パワー・ポップ(中期)
サイケデリック・ロック (ザ・デュークス・オブ・ ストラトスフィア)
ダブ(初期プロジェクト)
活動期間 1976年 - 2005年
レーベル ヴァージン・レコード
ゲフィン
Idea
共同作業者 ザ・デュークス・オブ・ ストラトスフィア
シュリークバック
公式サイト xtcidearecords.co.uk
メンバー アンディ・パートリッジ
旧メンバー バリー・アンドリューズ
テリー・チェンバーズ
デイヴ・グレゴリー
コリン・モールディング

XTCエックス・ティー・シー)は、イングランドウィルトシャー州スウィンドン出身のロックバンド。バンド名の由来はアンディ・パートリッジがテレビで見たジミー・デュランテの映画に出てきたセリフ「That's it! I'm in ecstasy!」から拝借した。

ビートルズザ・ビーチ・ボーイズといった英米問わず、オールディーズなポップスや、サイケデリック・ロックなどからの幅広い影響をもとに、その活動を通じてポップミュージックのオルタナティヴな可能性を追求した。独特のポップセンスとこだわりに満ちたアレンジを志向しながらポップス・ロックとしてのフォーマットを損なわない大胆なアプローチは、のちのブリットポップ・ムーヴメントにも大きな影響を与えた。

日本のミュージシャンでは、P-MODELムーンライダーズカーネーションくるり坂本龍一スピッツL⇔RPOLYSICSホフディランPeople In The BoxサカナクションカジヒデキBase Ball Bearトータス松本奥田民生布袋寅泰福山雅治家主[要出典]などに影響を与えている。

来歴

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1977年10月にデビュー、1978年、当時勃興してきたパンク・ムーヴメントのなか、セックス・ピストルズを擁するヴァージン・レコードよりジョン・レッキーのプロデュースでデビュー・アルバム『ホワイト・ミュージック』を発表。評論家に高く評価され、続くアルバムも肯定的に迎えられている。

1978年のセカンドアルバム『Go2』発表後、音楽性の違いから軋轢が生じたキーボード担当のバリー・アンドリューズが脱退。その後、キーボードやストリングスのアレンジもできる旧知のギタリストであるデイヴ・グレゴリーが加入。

1979年、唯一の日本公演を行った。来日公演の前座はP-MODELアーント・サリーが務めている。当時、まったくの無名だったが、多くの日本のマスコミが駆けつけ、ライブは大盛況となった。その後、アンディは家族旅行として、小規模な宣伝もかねて1992年に来日している。

1982年、5枚目のアルバム『イングリッシュ・セツルメント』、そこからのシングル『センシズ・ワーキング・オーバータイム』が共に初の全英トップ10ヒットとなるが、そのツアー中にアンディ・パートリッジがライブ恐怖症となり、以後は完全にライブ活動を中止。ただし、ラジオやテレビ番組でのギグは数少ないながら行っている。

1983年、続くアルバム『ママー』では、アコースティックな曲調が多く、またツアーに出ないことを不満に思っていたテリー・チェンバーズが脱退。バンドはメンバー補充はせず、以後はゲスト・ドラマーを加えてレコーディングを続けた。

1985年、アンディがジョン・レッキーとともにマリー・マーガレット・オハラのアルバム・プロデュースを担当するはずが、マリー・サイドから中途解雇されたため、その補償を求める代わりにアルバムを作る予算を出せという交渉をレコード会社と行なった。許可を得たアンディとジョンは他のメンバー(デイヴの弟であるイアン・グレゴリーを含む)と覆面サイケデリック・ロック・プロジェクト、ザ・デュークス・オブ・ストラトスフィアを組み、アルバム『25オクロック』を発表、好評を得て87年にはセカンドアルバム『ソニック・サンポット』も発表した。

1986年、ライヴによるプロモーションもせず、ヒット作が出ないことに業を煮やしたレコード会社が、ヒットを狙うべくアメリカのプロデューサーと組んでアルバム制作をすることを提案。レコード会社のリストからメンバーが唯一知っていたトッド・ラングレンを選び、『スカイラーキング』を制作。トッドとアンディの不仲やコリンの一時脱退を引き起こすなどトラブルの多いレコーディングであったが傑作との呼び声も高く、当初アルバムに収録しなかったシングルB面曲『ディア・ゴッド』がアメリカのカレッジ・チャートで火がつき、ヒットとなった。『ディア・ゴッド』はその後、急遽アルバムに追加されて再発された。

1992年、プロモーションに力を入れた前作となるアルバム『オレンジズ・アンド・レモンズ』をうけての『ノンサッチ』発表後、古巣・ヴァージンを離れ、さらに制作途中のデイヴ・グレゴリーの脱退もありながら、ストリングス/アコースティックの第一作、ギターロックの第二作からなる『アップル・ヴィーナス』二部作を発表。その後、沈黙してしまう。

2005年、長年の相棒であったコリン・モールディングが脱退し、以後はアンディ・パートリッジ(ボーカルギター)だけが残っている形となっているが、実質活動休止状態である。2023年に4人がインタビューに答え、テリーとグレゴリーが再結成に中立的な立場をとり、コリンがないとは言えないと答えたのに対し、アンディは再結成を否定した[1]

2013年からはスティーヴン・ウィルソンによる「The Surround Sound Series」がスタートし、アンディの全面協力の下で『ノンサッチ』を皮切りに旧譜の5.1chサラウンド・リミックス盤が順次リリースされている。

メンバー

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メンバー名原語表記担当生年月日と年齢メモ
アンディ・パートリッジAndy Partridgeボーカル、ギター1953年11月11日(72歳)マルタ出身。3歳の時に、両親の故郷であるイギリス、ウィルトシャー スウィンドンに移り住む。
コリン・モールディングColin Mouldingボーカル、ベース1955年8月17日(70歳)スウィンドン出身 2006年11月脱退
テリー・チェンバーズTerry Chambersドラムス1955年7月16日(70歳)スウィンドン出身 1973年から在籍、1982年9月脱退
バリー・アンドリューズBarry Andrewsボーカル、キーボード、ピアノ1956年9月12日(69歳)1976年から在籍、1979年1月脱退
デイヴ・グレゴリーDave Gregoryギター、キーボード1952年9月21日(73歳)スウィンドン出身 1979年3月5日加入、1998年3月脱退

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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タイトル原題発売日全英チャート全米チャート備考
ホワイト・ミュージックWhite Music1978年1月20日38位-旧邦題『気楽にいこうぜ』
ゴー 2Go 21978年10月6日21位-
ドラムス・アンド・ワイアーズDrums and Wires1979年8月17日34位176位
ブラック・シーBlack Sea1980年9月12日16位41位
イングリッシュ・セツルメントEnglish Settlement1982年2月12日5位48位
ママーMummer1983年8月30日51位145位
ザ・ビッグ・エキスプレスThe Big Express1984年10月15日38位181位
スカイラーキングSkylarking1986年10月27日90位70位
オレンジズ・アンド・レモンズOranges & Lemons1989年2月27日28位44位
ノンサッチNonsuch1992年4月27日28位97位
アップル・ヴィーナス・ヴォリューム 1Apple Venus Volume 11999年2月17日42位106位
ワスプ・スターWasp Star (Apple Venus Volume 2)2000年5月22日40位108位

EP

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  • 3D - EP (1977年)
  • Go + (1978年) ※『ゴー 2』初回盤付属の6曲入りダブ・ミックスEP。コンピレーション『エクスプロード・トゥギャザー』で再発
  • 『ライブ&モア』 - Live & More EP (198年) ※日本限定
  • 5 Senses EP (1981年) ※カナダ限定
  • 『デモ・トラックス』 - Demo Tracks (1992年) ※日本限定
  • A Hello Selection (1994年) ※デモ4曲入りEP

コンピレーション・アルバム

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タイトル発売年 情報
『テイク・アウェイ』
Take Away / The Lure of Salvage
1980 Mr. Partridge名義。アンディのソロによるダブ・プロジェクト
Waxworks: Some Singles 1977-19821982 「ボール・アンド・チェイン」までのシングル集
『ビーズワックス』
Beeswax: Some B-Sides 1977-1982
1982 「ボール・アンド・チェイン」までのシングルのB面曲集
『ザ・コンパクトXTC』
The Compact XTC
1987 「ウェィク・アップ」までのシングル集
『エクスプロード・トゥギャザー』
Explode Together: The Dub Experiments 78-80
1990 EP『Go +』と『テイク・アウェイ』のコンピレーション
『ラッグ・アンド・ボーン・バフェット』
Rag and Bone Buffet: Rare Cuts and Leftovers
1990
『BBCラジオ1 - ライヴ・イン・コンサート』
BBC Radio 1 Live in Concert
1992 ライブ
『BBCセッションズ』
Drums and Wireless: BBC Radio Sessions 77-89
1994 ライブ
A Testimonial Dinner: The Songs of XTC1995
『シングルズ・コレクション1977-1992』
Fossil Fuel: The XTC Singles 1977-92
1996
Upsy Daisy Assortment1997 『ドラムス・アンド・ワイアーズ』から『ノンサッチ』までのアルバムから
『トランジスター・ブラスト - ザ・ベスト・オブ・ザ・BBC・セッションズ』
Transistor Blast: The Best of the BBC Sessions
1998 ライブ
『ホームスパン』
Homespun
1999 『アップル・ヴィーナス・ヴォリューム1』のデモ版
『ホームグロウン』
Homegrown
2001 『ワスプ・スター(アップル・ヴィーナス ヴォリューム2)』のデモ版
Coat of Many Cupboards2002
『インストゥル・ヴィーナス』
Instruvenus
2002 『アップル・ヴィーナス・ヴォリューム1』のインストゥルメンタル版
『ワスプ・ストゥルメンタル』
Waspstrumental
2002 『ワスプ・スター(アップル・ヴィーナス ヴォリューム2)』のインストゥルメンタル版
Apple Box2005 『アップル・ヴィーナス・ヴォリューム 1』『ワスプ・スター』『ホームスパン』『ホームグロウン』のセットと、「スパイラル」(パートリッジ)と「セイ・イット」(モールディング)のダウンロード・カード入り

ザ・デュークス・オブ・ ストラトスフィア

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ザ・デュークス・オブ・ ストラトスフィア(変名バンド)のアルバム
タイトル発売年情報
25 O'Clock1985
Psonic Psunspot1987
Chips from the Chocolate Fireball1987『25 O'Clock』『Psonic Psunspot』のコンピレーション
ザ・デュークス・オブ・ ストラトスフィア名義でのシングル
タイトル 作曲者 発売年 情報
"The Mole From The Ministry" Sir John Johns(アンディ・パートリッジ 1985
"You're The Good Man Albert Brown (Curse You Red Barrel)" Sir John Johns 1987
"Vanishing Girl" The Red Curtain(コリン・モールディング

シングル

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タイトル作者発売年
"Science Friction"パートリッジ1977
『自由への叫び』 - "Statue of Liberty"パートリッジ1978
"This Is Pop?"パートリッジ1978
"Are You Receiving Me?"パートリッジ1978
『ライフ・アット・ザ・ホップ』 - "Life Begins at the Hop"モールディング1979
『がんばれナイジェル』 - "Making Plans for Nigel"モールディング1979
"Ten Feet Tall"モールディング1980
"Wait Till Your Boat Goes Down"パートリッジ1980
"Generals and Majors"モールディング1980
"Towers of London"パートリッジ1980
"Too Many Cooks in the Kitchen"モールディング1980
"Take This Town"パートリッジ1980
"Sgt. Rock (Is Going to Help Me)"パートリッジ1980
"Love at First Sight"モールディング1981
"Respectable Street"パートリッジ1981
"Senses Working Overtime"パートリッジ1982
"Ball and Chain"モールディング1982
"No Thugs in Our House"パートリッジ1982
"Great Fire"パートリッジ1983
"Wonderland"モールディング1983
"Love on a Farmboy's Wages"パートリッジ1983
『Thanks For Christmas』 - "Thanks for Christmas" ※スリー・ワイズ・メン名義パートリッジ(表記はバルタザール、カスパール、メルキオール1983
『僕のプリティ・ガール』 - "All You Pretty Girls"パートリッジ1984
"This World Over"パートリッジ1984
"Wake Up"モールディング1985
"The Mole from the Ministry"パートリッジ1985
"Grass"モールディング1986
"The Meeting Place"モールディング1987
"Earn Enough for Us"パートリッジ1987
"Dear God"パートリッジ1987
"You're a Good Man Albert Brown"パートリッジ1987
『メイヤー・オブ・シンプルトン』 - "The Mayor of Simpleton"パートリッジ1989
『キング・フォー・ア・デイ』 - "King for a Day"モールディング1989
"The Loving"パートリッジ1989
『ザ・ディスアポインテッド』 - "The Disappointed"パートリッジ1992
"The Ballad of Peter Pumpkinhead"パートリッジ1992
"Wrapped in Grey"パートリッジ1992
" Easter Theatre"パートリッジ1999
"I'd Like That"パートリッジ1999
"I'm the Man Who Murdered Love"パートリッジ2000
"Where Did the Ordinary People Go?"モールディング2005

使用された楽曲

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書籍

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  • 『XTC チョークヒルズ・アンド・チルドレン』 - XTC - Chalkhills and Children (日本初出1993年11月、新宿書房刊、クリス・トゥーミィ (Chris Twomey)著、藤本成昌訳)※メンバー公認のXTC伝
  • 『XTC ソング・ストーリーズ』 - XTC - Song Stories (日本初出2000年5月、水声社刊、XTC、ネヴィル・ファーマー (Neville Farmer)共著、藤本成昌訳)※『ワスプ・スター』を除く全アルバムの全曲解説
  • 『XTC コンプリケイテッド・ゲーム アンディ・パートリッジの創作遊戯』 (日本初出2017年12月、DU BOOKS刊、アンディ・パートリッジ、トッド・バーンハート共著、太田晋訳)※楽曲にまつわるアンディ・パートリッジ・インタビュー集

脚注

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  1. Geraghty, Hollie (2023年12月28日). XTC on the possibility of a band reunion: "Never say never" (英語). NME. 2026年4月29日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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