×と○と罪と

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×と○と罪と
RADWIMPSスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル オルタナティヴ・ロック
時間
レーベル EMI Records Japanユニバーサルミュージック
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 週間1位(ビルボード・ジャパン)[1]
  • 週間2位オリコン[2]
  • 2014年年間31位(オリコン)[3]
ゴールド等認定
RADWIMPS 年表
絶体絶命
(2011年)
×と○と罪と
(2013年)
君の名は。
(2016年)
×と○と罪と収録のシングル
  1. ドリーマーズ・ハイ
    リリース: 2013年3月27日
  2. 五月の蝿/ラストバージン
    リリース: 2013年10月16日
ミュージックビデオ
実況中継 - YouTube
会心の一撃 - YouTube
会心の一撃(中国語字幕) - YouTube
会心の一撃(韓国語字幕) - YouTube
ドリーマーズ・ハイ - YouTube
五月の蝿 - YouTube
ラストバージン - YouTube
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映像外部リンク
『×と○と罪と』 ダイジェスト
『×と○と罪と』 ダイジェスト(韓国バージョン)

×と○と罪と』(バツとマルとつみと)は、RADWIMPSのメジャー5枚目、通算7枚目のスタジオ・アルバム2013年12月11日ユニバーサルミュージックのレーベル、EMI Records Japan(旧・EMIミュージックジャパン)から発売された。

前作『絶体絶命』からは約2年9ヶ月ぶりのリリース。 前作以降に発売されたシングルのうち、14thシングル「シュプレヒコール」は未収録となっている。

背景[編集]

2012年春から曲作りを始めていて、「シュプレヒコール」を録っていた時期とほぼ同じ[5]。所属事務所の社長に次のアルバムをどうするかと訊かれた際に、「前作よりも自分が感動できるものじゃないと出せない。その手応えを感じるまで待ってください。」と野田は自分の気持ちを伝えた[5]。そして本作がどういうアルバムになるかは全く考えずに、自分が今わくわくできることに導かれるように、楽曲を作っていった[5]。しかし、前作『絶体絶命』リリース直後に東日本大震災があり、それでもツアー[注 1]をやって、被災地へ行ったという時間が濃密過ぎたと、野田は語っていて、すぐに音楽活動を始めようという空気がバンドにはなかったとも語っている[5]。しかし2012年3月11 日に「白日」を発表した際に、また音楽活動を始めようという感じになれた[5]。また、前述の震災を受けて楽曲制作のスタンスが変わっていた[5]。そして、これまでのアルバム制作時にあった、苦しい葛藤などとはまた別のところで音楽と向き合えた、と山口は語っている[6] 。また、野田にとってRADWIMPSは、自分の夢を追いかけることのできるバンドで、「どこまでも覚悟持って引っ張っていこうという気持ちが今までで一番強いと感じている。だから4人で鳴らせる喜びが、今までのどのアルバムよりも強い」と語っている[6]

ミュージックビデオ[編集]

※シングル収録曲は各リンク先を参照。

実況中継[編集]

メロディーやサウンドに合わせて独特のアニメーションが展開するという内容で、2014年2月5日にYouTubeで公開された[7]

会心の一撃[編集]

歌詞をモチーフにした内容で、1500人のエキストラを招いて野球場で撮影され[8]、2013年12月14日にYouTubeで公開された。また、同日には「五月の蝿」のミュージックビデオも公開された。2014年1月22日には中国語字幕バージョンが[9]、同年2月9日には韓国語字幕バージョンがYouTubeで公開された[10]

楽曲について[編集]

※シングル収録曲は各リンク先を参照。

  1. いえない
    「今、君が死んでしまっても 構わない」というフレーズから始まるが、実は今死んでしまってもいいと思ってるのは自分自身でもあってという歌詞のラブソング[11]。また以前から、その部分の詞とメロディーが一緒に浮かんでいたが、別に言わなくていいと思ってきたものの、そのフレーズが厳然たる事実として自分の中にあると気づき、楽曲にしたと、野田は語っている[6]
    前々作『アルトコロニーの定理』、前作『絶体絶命』では歌わなくなってたラブソングを、また歌おうという時に、今だから歌える歌詞だなあと、野田は感じていた[6]。また楽曲が出来上がった時にふと、アルバムの1曲目がいいとも思っていた[6]
  2. 実況中継
    神様と仏様による実況中継の模様を描いた曲[11]。「争いをし、様々な悪事を働いた失敗作」と称した人間の鼓動と、神様と仏様の鼓動が最終的に一緒になっている事から結局、神様と仏様も争いをし、自分達も人間と同じだったというオチである[11]。神様と仏様を最後に喧嘩させたいと思って書いた曲で、この楽曲のストーリーは2010年頃に野田が思いつき、詞の冒頭の部分が書かれていた[12]。詞は東日本大震災後に完成され、曲を付けてメンバーに聴かせていたが眠らされることになった[12]
    サウンド的にはアルバムを象徴する実験性を実現できた曲だと野田が述べている[11]
  3. アイアンバイブル
    タイトルは造語[12]
    桑原のリフがきっかけで作られた楽曲で、詞については「こういう人間になりたいっていう話なんだと思います」と野田は答えている[13]
  4. リユニオン
    RADWIMPS史上、究極の友情ソングで[13]、「今までは『1曲にはまとめられない』と感じていたかもしれないが、ちょうどいいところで形にできた」と、野田は語っている[14]
    アレンジの際にウッドベースを入れたことが新鮮だったと、武田は語っている[14]
    2013年11月27日から先行配信された[15]
  5. 最後の晩餐
    詞について野田は、「俺が言うひとことっていうか、俺が思うひとつの思いが、この宇宙でどういう場所にいて、どういう状況で生まれてるか、どんだけ些細なことで、どんなに風前の灯火か、それを自覚した上で、そのひとことを言うってことなのかな」と語っている[16]
  6. 夕霧
    野田がピアノを好きで作ったインスト曲で、次曲「ブレス」と繋がっている[17]
  7. ブレス
    ツアー『絶体延命』の最中に発表された[17]
  8. パーフェクトベイビー
    野田と山口が山口宅の防音室で作り始めたのが、きっかけで生まれた楽曲[18]。初めはベース打ち込み、歌の3つで構成されていて、山口はスカスカの中での野田の自由さが特に出ている曲だと高く評価している[18]
    14thシングル「シュプレヒコール」のカップリングとして収録される予定だったが、カップリングにするのはもったいないとのことで、本作に収録されることとなった。
  9. 会心の一撃
    突き抜ける楽曲が必要だと感じて、アルバム制作の最後に取りかかった楽曲で[19]、2013年11月27日から先行配信された[15]
  10. Tummy
    自分ってものが、上から下りてきた鎖のたったひとつなんだという意識の中で、いつか生まれてくる我が子のことを考えて作られた楽曲[20]。野田には、自分が大好きな人と血がつながっていなくて、その人とは血を分かつ子どもを産むことはできるし、その子は自分の大好きな人と血がつながっているなら、自分はこうなるということを思いながら作られ、情景をきちんと想像できたと語っている[20]
  11. 針と棘
    曲が書かれた当初野田には、分厚い幹がにょきにょきにょきって木になり、それが地球全体を覆うというイメージを持っていた[21]
    ピアノと歌だけの状態で野田がメンバーに渡したところ、いいアレンジをつけてくれたと、野田は語っている[21]

パッケージ[編集]

初回限定盤はケース付きのデジパック仕様となり、永戸鉄也とKYOTAROによる描き下ろしのアートブックレットを同封[22]。さらに初回限定盤、通常盤ともに2014年2月から行われるツアー「RADWIMPS GRAND PRIX 2014 実況生中継」の先行予約情報も封入される[22]

プロモーション[編集]

アルバムの発売に先駆けて、11月13日より「ラストバージン」のPV配信が、11月27日より「会心の一撃」と「リユニオン」の楽曲配信が開始される[22]

ツアー[編集]

本作を携えたライブツアー「RADWIMPS GRAND PRIX 2014 実況生中継」が初の海外公演を含め33会場44公演で行われる[23]

収録曲[編集]

CD[24]
全作詞・作曲: 野田洋次郎。
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
1. 「いえない」 野田洋次郎 野田洋次郎
2. 「実況中継」 野田洋次郎 野田洋次郎
3. 「アイアンバイブル」 野田洋次郎 野田洋次郎
4. 「リユニオン」 野田洋次郎 野田洋次郎
5. 「DARMA GRAND PRIX」 野田洋次郎 野田洋次郎
6. 五月の蝿(16thシングル表題曲) 野田洋次郎 野田洋次郎
7. 「最後の晩餐」 野田洋次郎 野田洋次郎
8. 「夕霧」 野田洋次郎 野田洋次郎
9. 「ブレス」 野田洋次郎 野田洋次郎
10. 「パーフェクトベイビー」 野田洋次郎 野田洋次郎
11. ドリーマーズ・ハイ(17thシングル表題曲) 野田洋次郎 野田洋次郎
12. 「会心の一撃」 野田洋次郎 野田洋次郎
13. 「Tummy」 野田洋次郎 野田洋次郎
14. ラストバージン(16thシングル表題曲) 野田洋次郎 野田洋次郎
15. 「針と棘」 野田洋次郎 野田洋次郎

脚注[編集]

  1. ^ RADWIMPS LIVE TOUR 2011「絶体延命

出典[編集]

  1. ^ Billboard JAPAN Top Albums | Charts”. Billboard JAPAN. 2015年3月28日閲覧。
  2. ^ 『×と○と罪と』(オリコン)
  3. ^ 年間アルバムランキング 26位~50位(オリコン・2014年12月20日)
  4. ^ ゴールド等認定作品一覧 2013年12月”. RIAJ. 2014年1月10日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2014年2月号 p52
  6. ^ a b c d e 雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2014年2月号 p53
  7. ^ RADWIMPS、最新アルバムから“実況中継”のPV公開! NHKで初のTV特番も(TOWER RECORDS・2014年2月5日)
  8. ^ RADWIMPS、野球場撮影のPVで新曲「会心の一撃」表現(ナタリー・2013年12月14日)
  9. ^ 「会心の一撃」中国語字幕(YouTube)
  10. ^ 「会心の一撃」韓国語字幕(YouTube)
  11. ^ a b c d 『ロッキング・オン・ジャパン』2014年2月号、アルバム『×と◯と罪と』全曲を語り尽くす!p53-54
  12. ^ a b c 雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2014年2月号 p54
  13. ^ a b 雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2014年2月号 p55
  14. ^ a b 雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2014年2月号 p58
  15. ^ a b RADWIMPS、新作AL『×と○と罪と』から“リユニオン”“会心の一撃”の先行配信開始(RO69・2013年11月27日)
  16. ^ 雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2014年2月号 p60
  17. ^ a b 雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2014年2月号 p61
  18. ^ a b 雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2014年2月号 p62
  19. ^ 雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2014年2月号 p63
  20. ^ a b 雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2014年2月号 p64
  21. ^ a b 雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2014年2月号 p65
  22. ^ a b c RADWIMPSニューアルバムは15曲入り「Xと○と罪と」 ナタリー
  23. ^ RADWIMPS、初海外ライブ含む大規模ツアー決定 ナタリー
  24. ^ 『×と○と罪と』初回生産限定盤(TOWER RECORDS)

外部リンク[編集]