Wikipedia:査読依頼/ウビフ語 20211202

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ウビフ語 - ノート[編集]

良質な記事へ選考をかける事を前提に査読を依頼します。特に以下の点についてご意見をいただけたら幸いです。

  • 出典は十分であるか、中立性を保っているか
  • 文法面について、取り上げている事項は十分であるか

これについては私が編集する前の版(oldid=50870367)の特徴に記載されている「膠着的な形態法を持つ。能格型の格標示を行う。4つの格を区別する。動詞は多くの接頭辞と接尾辞によるきわめて複雑な派生・屈折を行う。 」という記述に対して、具体的にどのようなものなのかを大雑把に見てもらうのを目的に文法の解説を書きましたが、シュスワプ語のようにもっと網羅するべきでしょうか。

  • 文法面について、解説は十分であるか

あまり長い解説を書くと注釈が増えるので簡潔に書きましたが、簡潔すぎて説明不足かもしれないという懸念があります。また、格や能格言語について、どれぐらい一言語の記事内で解説するべきかについても意見をいただきたいと思っております。

  • 表記・文体は適切か
  • その他に取り上げると良い事項など

プロジェクト:個別言語/テンプレートを参考に一通り網羅しているつもりですが、抜けている部分や入れたほうが良い部分があるかもしれないと思っております。 --Мизхо会話) 2021年12月1日 (水) 22:35 (UTC)[返信]

【査読】 ──専門家の方による審査結果。
【検証】 ──参考文献などと照合しつつ正確性を評価。
【書評】 ──専門外の方による評価および助言。
コメント @Мизхоさん シュスワプ語を選考へ自薦した者でございます。ウビフ語は残念ながらまともに勉強した事はないのですが、私が知る範囲での言語学の知識でコメントを行っておきたいと存じます。
 まず出典の量や中立性に関するご懸念ですが、私が目を通した限りでは複数の出典を用いられていて問題無い様に見受けられます。少数言語、それも既に消滅してしまった言語ともなりますとまともな文献の形で記録できた事例はどうしても少なくなるものでしょう。その様な状況の中でよくぞここまで様々な人物による著作を集められました。お疲れ様です。中立性につきましては、複数人が音素の数や人称代名詞の内容等の事項に関して全く相反する説を唱えている模様であるという事が分かり、ある程度は盛り込まれている様に思えます。ところで「歴史」節に〈デュメジルより前に発表された文献は音素が不正確である〉という旨の記述が見られるのですが、これはもしはっきりその様に明言した文献が存在する場合はそれを出典として明記して頂きたいです。
 次に文法事項の網羅に関するご懸念ですが、少なくともシュスワプ語の記事をまとめた時点での私は外部サイト The World Atlas of Language Structures Online(略称: WALS)の個別言語のページで出典つきで触れられている要素を極力全て網羅している状態にする事を目標にしておりました。このサイトは特定の文法事項を軸に世界中の言語を比較したもので、項目によって対象言語の数や種類にはばらつきがあり、つまり言語ごとのデータに多寡はあるのですがシュスワプ語の場合は実質的にほぼ単一の出典からではあるものの多岐にわたる項目が網羅されている為、記事をまとめる上で大いに助けとなりました(ただ今年になってからこのサイトで扱われているあるインドの言語の文法書がいい加減な内容であるという情報が外部で出てからは以前ほどみだりに重用はできなくなってしまいましたが……)。ウビフ語の場合、Мизхоさんが加筆の際に使用された Charachidzé (1989) を主として3つの典拠が用いられている事が分かります。ところでWALSの内容は決して鵜呑みにすべきではないという事を踏まえた上で質問致しますが、87A: Order of Adjective and Noun では本文でも出典とされている Charachidzé (1989: 375) を根拠に、本文の記述やそのために示された例とは相反する "Adjective-Noun" というデータ設定とされています。お手数をお掛け致しますが Charachidzé (1989: 375) に何か細かい但し書き付きの形で条件が記述されていたりしないかご確認頂けないでしょうか。
 また文法面の解説の充実度に関するご懸念ですが、全体的な面に関しましては先述の通り私自身がこの言語の記録されている限りでの全体像について不案内でございます為、残念ながらコメントは差し控える事と致します。ただ「動作動詞」節の冒頭に「ウビフ語には動作動詞と状態動詞の2種類の動詞が存在するが、今回は動作動詞のみを取り上げる。」とあり、取り上げられなかった状態動詞の方に却って興味が湧いてしまいました。百科事典向きの文章としてまとめられる道筋が見えた場合には是非とも記述して頂きたいと存じます。格に関する一般的な説明は、(もし存在する場合の話ですが)この言語や近縁の言語にしかない様なあまりにも特殊なものでもない限りは他の記事へ解説を譲る形が妥当であると存じます。
 そして表記・文体に関するご懸念ですが、取り敢えず日本語での記述部分に関しては特に問題は無いと存じます。ただグロスは、本動詞や名詞など具体的な意味を持つ要素に関しては誤訳の心配が無い限り日本語に変換されてはいかがでしょうか。私はこの手の出典では英語の文献である為英語が理解できる人物向けにグロスも英語で記されているという解釈であり、折角の日本語版記事となればここは日本語に変換できるものはしてしまってもバチは当たらないものと存じます。
 最後に「その他に取り上げると良い事項」に関しましてはこれまたグロス関連となりますが、「基本動詞型」節の「斜格が2個ある例」の例文のグロス "ben" に関してもう一歩踏み込んだ説明(少なくとも関連ページへのリンク)を注釈に追加して頂きたいところです。ben といえば私が2ヶ所のサイトでの明記を確認しグロス (言語学)#略号の一覧に記した受益者格Benefactive)で、実際の例文における働きとも合致している様に思えます。もし例文の出典である Dumézil (1975) や Fenwick (2011) のどこかにグロスに関する凡例が存在し、そこに明記がある場合は注釈へ追加をお願い致します。具体的な根拠はないのですが、この受益者格は少なくとも日本語圏においてはあまり一般的には認知されていない部類に入る要素と思われますので、多くの読者に理解してもらうためには説明か関連ページ(他言語版記事を含む)へのリンクは必要になると存じます。これは少なくとも私にとっては言語学への興味を持って色々調べて行った中で知った概念です。
 以上、Мизхоさんが色々と懸念を抱かれた点一つ一つにお答えしようとした結果様々な指摘・批判を行う事とはなりましたが、一方で随所に細かく注釈を挟まれている点は非常に好感を覚えております。--Eryk Kij会話) 2021年12月29日 (水) 08:31 (UTC)[返信]
返信 コメントありがとうございます。ご指摘いただいた問題点に対する現状の変更点です。
  • デュメジルより前に発表された文献は音素が不正確である 事の出典明記 - チェック
子音に関する出典のみ追加しました。母音についてもDumézil 1958の冒頭で「1957年の夏に未解明である母音の構造について興味を持った」という書き出しから始まるのでそれ以前は未解明という事になります。
ただし、1955年以前のテキストは子音と母音の両方が全文校正されているのに対して、1955年から1958年にかけて発表された母音のみが不正確なウビフ語のテキストでは全文校正が行われなかったため、恐らく全文校正をしなくても読解に支障はないとデュメジルは判断しており、未解明だが、不正確ではなさそうです。そのため、「音素が不正確である」という表記ではなく、「子音が不正確である」という表記にしました。
  • Adjective-Nounについて - 情報
WALS のAdjective-NounについてはA Grammar of Ubykhの著者であるRhona Fenwickが否定しています。Charachidzé (1989: 375)も確認しましたが、「殆どの形容詞は名詞に後続して複合語を形成する」と書いてあり、やはりNoun-Adjectiveが適当と思われます。
  • 状態動詞について - チェック
時制の違いについて加筆しました。
  • グロスの日本語表記について - 未了...
定冠詞(記事内では "the")と不定冠詞(記事内では "one")について、日本語に翻訳する上手な方法が思いつきません。不定冠詞の意味は数字の1なのでグロスでは"1"となります。一方で定冠詞,或いは英語の"the"は日本語に無い概念なのでグロスの略号を用いる事になると思うのですが、不定冠詞は"1"なのに定冠詞は略号というのも何か変な気がします。下手に翻訳するよりは英語のままのほうが良いと思い、手つかずです。
  • 受益者格について - チェック
関係動詞前辞の解説を新規に設ける事で受益者格の解説と具体例を挿入しました。ただし、格としての定義ではなく、あくまで関係動詞前辞を用いるとどのような意味になるのかといった部分にのみ焦点をあてています。--Мизхо会話) 2022年1月3日 (月) 23:52 (UTC)[返信]
【感想】 ──専門外の方による感想。
【その他】 ──表記・文体など