Wikipedia:井戸端/subj/自己公表された情報源の利用に関して

自己公表された情報源の利用に関して[編集]

Wikipedia:信頼できる情報源#公表者自身についての記事内での自己公表された情報源に基づき、様々な記事で「自己公表された情報源」が用いられています(例:愛知県知事リコール署名偽造事件)。さて、この方針の中で「過度に利己的なものではないこと」「第三者に関する主張を含んでいないこと」などの基準が示されています。ここの解釈は「情報源にそういった内容が含まれていてもWikipediaの記事に含まれていなければセーフ」なのでしょうか?それとも「情報源にそういった内容が含まれていた時点でアウト」なのでしょうか?

例えば、X党を支持するAさんがいて、Aさんは自身のブログでX党を支持することを宣言しつつ、とても利己的な発言を行っているとします。この場合、Aさんのブログを出典として「AさんはX党支持者である」とWikipediaに記述することは許されるのでしょうか?それともブログで利己的な発言を行っているからブログは出典として使えないという判断になるのでしょうか?--106.155.2.48 2023年3月10日 (金) 12:05 (UTC)[返信]

コメント まず前段の大原則の話として、ウィキペディアのすべての指針となる五本の柱と、ウィキメディアの6つの基本原理(ウィキペディアの本当の規則)に、「中立的な観点(NPOV)を編集活動の指導原理のひとつとすること」が挙げられています。これを踏まえて、「自己公表された情報源」を出典として扱う場合について考えていけばよいと思います。
例示していただいた内容の場合、
>Aさんは自身のブログでX党を支持することを宣言しつつ、とても利己的な発言を行っているとします。この場合、Aさんのブログを出典として「AさんはX党支持者である」とWikipediaに記述することは許されるのでしょうか?
⇒(利己的な発言部分を除けば)この程度の内容なら認められる場合もありグレーではあるが、厳密には書き方がNG。Aさんは「自身のブログでX党支持者であることを公言している」と言い換えれば、そのブログを出典に使ってもOKとなります。つまり、Aさんのブログで利己的発言をしている部分があっても、ブログで自身がX党支持者であることを「公言している」ことは事実であり、自己言及の情報源(出典)であってもその事実を第三者が確認できるので、中立的な表現に徹すれば記載できるというわけです。
注意したいのはブログの内容「利己的な発言があった部分」についてなのですが、いろいろと疑った見方をすれば、その発信された内容がAさんにとって都合がよいものであって、もしかしたら第三者が中立的に見て疑わしかったり、偏った内容の場合だってありますよね。なので、ウィキペディアで記事にした時の書き方によっては、利己的な発言があった部分をAさん自身の記事内で言及したときに、中立的な見方で文章表現しましたとはいいがたいことだって当然ありますし、人によってはある種のプロパガンダと受け取られるかもしれませんので注意が必要になります。その場合、Aさんの関係者ではない第三者が、Aさんについて言及した信頼できそうな資料が記事の中立性を担保する意味で、重要になるわけです。
まとめとして、利己的な発言を行っている本人ブログだから出典として使えないという判断ではなく、本人が「○×と発信しているという事実」については、ウィキペディア編集者が中立的に表現するように細心の注意を払えば、自己公表された情報源を出典として使える場合があります。情報源の内容と記事における文章表現方法次第になりますので、前段の大原則「Wikipedia:中立的な観点」に則って編集しましょう。--小石川人晃会話2023年3月11日 (土) 12:02 (UTC)[返信]
ご丁寧に説明していただき、ありがとうございます。大変参考になりました。--106.155.5.251 2023年3月12日 (日) 07:44 (UTC)[返信]