Well-to-Wheel

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Well-to-Wheel(油井から車輪まで)とは自動車の総合的なエネルギー効率を示す指標。

概要[編集]

ガソリン軽油以外の燃料を自動車に使用する場合、単体では一見効率が優れているように見えても、電気水素のような二次エネルギーの場合、それらを生成するために必要なエネルギーも含めて評価する必要がある。同様に再生可能エネルギーを使用する場合にもそれらの製造に必要なエネルギーも含んで客観的に評価する必要がある[1]。(ライフサイクルアセスメント) 類似の指標にTank to Wheel(タンクから車輪まで)という指標もある。

二次電池式電気自動車では、火力発電で発電された電力で充電する場合、二酸化炭素(CO2)の削減効果において議論の対象となるが、その場合でもWell-to-Wheelの観点から見て内燃機関自動車(ICEV)よりも優れている[2]


一方、燃料電池自動車の場合、現時点では天然ガスの改質によって水素を製造しており、運搬には高圧タンクを備えた専用の車両で補給ステーションまで運搬するため、Well-to-Wheelの観点から見て優れているとはいえない。


ゼロエミッション車の大部分はTank to Wheelの観点からは真実であるが、Well-to-Wheelの観点から見て純粋にゼロ・エミッションであるためには再生可能エネルギーで発電した電力等のみを使用しなければならない。同様にバイオ燃料のようにカーボンニュートラルを謳う燃料であっても実際にはカーボンニュートラルではない事例が多い。

脚注[編集]

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  1. ^ “Well to WheelとLife Cycle Assessmentの意味するところ”. 日本機械学会誌 (日本機械学会) 120. (2017年11月号). https://www.jsme.or.jp/kaisi/1188-47/ 2019年1月31日閲覧。. 
  2. ^ “Well to Wheelでも優位、EVは環境規制対応のカギ”. 日経XTECH (日経). (2018-02-13). https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/mag/15/00187/00002/ 2019年1月31日閲覧。. 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]