ウェブ標準

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ウェブ標準(ウェブひょうじゅん)の記事では、World Wide Webに深くあるいは浅く関係する、あらゆる何らかの「標準」、すなわち、オープン標準やオープン標準でない標準、インターネット標準やインターネット標準でない標準、ないし標準に準じたもの(たとえばRFCでは、Standard Trackを経て「standard」の状態にあるものだけが狭義には「標準」であるとも考えられるが、広義にはざっくりとRFC全般が標準のようなものとして扱われることもある)について解説する。

概要[編集]

ウェブ標準は多数の相互に依存し合う標準や仕様を含んでいる。中には、ウェブにとどまらずインターネット全体に関係するものもある。ウェブ特有のものであるか否かにかかわらず、該当するような標準はウェブサイトウェブサービスの開発・運営に影響を与えるものである。ウェブ標準において考慮される事項としては、ウェブページおよびウェブサイト相互運用性アクセシビリティユーザビリティがある。以上の説明は、狭義の、というよりも、いわゆる「ウェブ屋」による定義である。

広義には、以下が含まれる。広義というよりも、World Wide Webがインターネットを利用する単なる一応用であり、インターネットの多くの技術に依存している以上は、当然のごとく各種のインターネット標準が、ウェブには関係してくる、ということである。

ウェブ標準は、完成し変更のない規則の集合ではなく、進化し続ける技術仕様の集合である。そのため、開発中の仕様と最終段階に到達した仕様の区別は重要である。ウェブ標準に含まれる各標準は、様々な標準化団体により開発されている。逆に、特定の個人や企業のみによって開発・標準化される技術はウェブ標準ではない。

ウェブ標準の必要性[編集]

特にウェブサイト製作に関わるHTMLCSSDOMWCAG等のことを言う。インターネットを用いたWWWという情報空間で情報交換を行うためには共通の言語を用いる必要がある。また、あらゆる人間が等しくWWWを活用するためには、そこにある情報へのアクセシビリティを確保する必要もある。これらを実現するためには、ウェブ標準に準拠したウェブサイトを制作することが求められており、大手テレビ局や新聞社の公式サイトはすべて標準化の道を歩んでいる。現時点ではHTML5の準拠が強く求められており、Html5testの点数の競い合いともいえる状況になっている。

ウェブ標準の啓蒙が行われている背景[編集]

ウェブ標準の必要性で述べたようにウェブ標準に準拠したウェブサイトを作成することは必要であるといえる。しかし、1990年代末期、ウェブブラウザを作成していた各社がブラウザ戦争に勝利することを目的にHTMLを独自に拡張してしまった。そして、ウェブサイト制作者も特定のウェブブラウザだけでの閲覧を前提としたウェブサイトを制作しはじめてしまった。そのような風潮であったため、ウェブデザイナーですらウェブ標準を長らく定義できない膠着状態が続いた。

このような状況を打破するためにウェブスタンダードプロジェクトをはじめとする組織やウェブ標準が必要であると考える個人や団体によって、Acid3ほかの規格を伴うウェブ標準の啓蒙が行われていった。また、障害者高齢者の社会参入の障壁を取り除くためにバリアフリーの考え方が広まったことやはじめから障壁を作らないようにするユニバーサルデザインの流行も、ウェブ標準の啓蒙への一助になった。

ウェブ標準の定義の揺れ[編集]

2007年7月、ビジネス・アーキテクツの森田雄[注釈 1]はウェブ標準に厳密な定義はないと述べ[注釈 2]、時代に応じて変化していくと指摘している[1]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 「出典」として用いたリソース掲載時の所属
  2. ^ 「出典」として用いたリソースには森田なりの定義も記載されている。

出典[編集]

  1. ^ 森田雄(ビジネス・アーキテクツ) (2007年7月27日). “ウェブ標準、それは状況や環境に左右されない情報伝達を実現するためのもの”. Web担当者Forum. インプレス. 2017年2月14日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]